長く家事をしていても、意外と知らないことが多い、洗濯の仕方。
一人暮らしをスタートしたばかりの方などは、全く分からない...とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
洗剤の選び方は?キレイに洗うコツって?...暮らしに欠かせない「お洗濯の基本」、ここでマスターしちゃいましょう!
目次
1:洗濯を始める前にすること
洗濯初心者さんはここから抑えていきましょう。
①洗剤を用意する【+柔軟剤、漂白剤】
まず用意するのは洗剤。液体やジェルボール、粉末タイプなどがあります。普段着や汚れが気になるものには「一般衣類用洗剤」、デリケートな衣類には「おしゃれ着用洗剤」を使用しましょう。
「柔軟剤」は柔軟効果や香り付け、静電気防止など様々な効果があります。必ず必要なものではありませんが、用途に応じて使用してみましょう。柔軟剤の効果が含まれた洗剤(DELICATE SOAP / おしゃれ着衣類用洗剤)からスタートしてみるのもおすすめです。
また、「酸素系漂白剤」や「染み抜き剤(PRE SOAP neo / シミ抜き剤)」は一つ用意しておくと、シミが気になる時に便利です。
②洗濯グッズを用意する【洗濯ネット、ハンガー、ピンチハンガー】
型崩れや糸くず付着の防止には洗濯ネットが欠かせません。
また、干す際のハンガーや、小物/タオルを干すのに便利なピンチハンガー(角ハンガー)も用意しましょう。
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③洗濯表示を確認する
まずは洗濯絵表示の記号を見て、自宅で洗えるかを確認します。洗い方や干し方などの指定があるため、衣類に合った方法で洗ってください。
④色落ちをチェックする
色物や柄物は色落ちチェックをしてから洗いましょう。色物の場合はCOLOUR & DIRT COLLECTOR / 衣類の色移り防止シート 30枚入りを使うと安心です。
⑤汚れがあるかチェックし、予洗いする
汚れがある場合は、予洗いをしてから洗濯機に入れてください。
泥・砂利などの不溶性の汚れ(水にも油にも溶けない汚れ)はすぐに洗わないのがポイント。一度乾燥させ、ブラッシングして物理的な汚れを落としてから洗濯しましょう。先に濡らしてしまうと、汚れが繊維の奥に入り込んでしまい、余計に落としにくくなってしまいます。
また、他の洋服とは分けて洗い、汚れを移さないようにしましょう。
⑥ポケットや付属品をチェックをする
ティッシュやアメなどを入れっぱなしにすると、大変なことに…。
また、ファスナーやボタン、マジックテープなど付属品は全て閉めてください。そのまま洗濯機に入れると、引っかかりや破損の原因につながります。
2:基本の洗濯の流れ【洗濯機の使い方】
初めての洗濯でも、以下の4ステップに沿って行えば間違いありません。
◎手順
①洗濯物を洗濯機に入れる
まずは洗濯機に洗濯物を入れ、電源を入れます。なお、洗濯物は洗濯槽の容量の7割程度を目安にしましょう。
②洗濯機のコースを選ぶ
普段着、肌着、タオルなど日常の衣類を洗濯する時は「標準コース」を。洗濯機の取扱説明書に従って、目的に応じてコースを選んでください。
大切な衣類を洗うときには、「ドライコース・おしゃれ着コース」などの弱水流コースを使用しましょう。
③スタートボタンを押して洗剤を入れる
洗濯機のスタートボタンを押すと、使用する「水量」が表示されます。洗剤の容器に書かれている洗剤量を守って入れてください。
④取り出して干す
洗濯槽から取り出したら、上から下に数回振りさばいて。シワがつきにくくなります。
シャツやTシャツはそのままハンガーに吊り干し、ニット類は平干しで乾かしましょう。
◎ワンポイントアドバイス
洗濯に慣れてきたら、洗濯機の設定を細かく変えてみるのもおすすめ。
洗いの時間、すすぎの回数や種類(溜めすすぎ・注水すすぎ)、脱水時間、シワ伸ばしモード...自分でカスタマイズすることで、洗濯が楽しくなるかもしれません!
3:洗濯にまつわる疑問をプロが解決!【洗剤量やセーターの洗い方など】
デイリークリーナーズを運営する真霜氏監修の元、日々のお洗濯への疑問にお答えしています。
取り入れやすいところからチャレンジしてみてくださいね。
Q.柔軟剤は使用したほうが良い?
A.柔軟剤には静電気防止・肌触りUP・香り付け等の様々な効果があるため、目的に沿って使うと◎。
ただし過剰使用すると、黒ずみや嫌な臭いの原因になるため注意しましょう。
また、柔軟剤は洗剤と一緒に使用すると効果を打ち消し合ってしまいます。柔軟剤は最後のすすぎ前に投入(全自動洗濯機は自動投入)してください。
Q.手洗いをするには?
A.洗面器にぬるま湯(40度位)をはり、洗剤を入れてよく混ぜましょう。衣類を入れたら、やさしく押し洗いをしてください。
※「押し洗い」とは、もみ洗いやこすり洗いとは違い、水中で衣類を浮き沈みさせ、水流で汚れを落とす洗い方です。
すすぎも同じ方法で、2~3回程度水を替えて行います。デリケートな素材のものは、洗濯機の脱水は控え、大きめのタオルで水気を吸い取って乾かしましょう。
Q.何をネットに入れる?
A.ネットを使用することによって、以下のことを防ぎます。
・引っかかりや引き裂きを防止
・ゴミの付着を防止
・色落ち、色あせ、移染を軽減
・他の衣類との過度な摩擦を軽減
ネットに入れるものは、これらを予防したいアイテムを。逆に汚れが激しいものなど、しっかり洗いたいアイテムは入れない。というように使い分けるのがおすすめです。
Q.洗濯物は裏返しにする?
A.汗や皮脂が付着しやすい運動着、靴下などは裏返しにすると、汚れが落ちやすくなります。また、色落ちや色あせを防ぐ方法として、濃色の衣類は裏返しにすると良いでしょう。
Q.お風呂の残り湯はどうやって使う?入浴剤を入れた湯はOK?
A.残り湯はそのまま使ってOK。ただし、身体の汚れなどが入っている為すすぎに使用するのは控えましょう。時間が経つと、雑菌が繁殖するため早めに使用してください。
入浴剤を入れた湯は、注意書き(残り湯の使用の可否)を確認しましょう。
Q.洗剤は沢山入れたほうが洗浄力がUPする?
A.洗剤や柔軟剤を規定の量以上に入れたとしても、洗浄力は決してUPしません。逆に洗剤残りが起き、黒ずみや臭いの原因となります。
Q.なぜ生乾きの臭いがするの?
A.「洗濯物の生乾き臭」の原因はズバリ、雑菌です。
菌の名前はモラクセラ菌。増殖したモラクセラ菌が出す排泄物(糞)が臭いの原因になっています。
この菌は皮脂や水分を栄養にして繁殖。洗濯時に落としきれなかった汚れや洗剤が残っていたり、洗濯物がしっかりと乾いておらず、水分を含んだまま時間が経過してしまったりすると、モラクセラ菌はみるみる増殖します。
また洗剤や柔軟剤の過剰な使用により、衣類にその成分が蓄積することで臭いがすることも。
加えて、洗濯槽の汚れも原因の一つに挙げられます。
Q.洗濯物は何時まで干していい?
A.季節によって前後はありますが、11時〜15時位を目安にしましょう。
早朝や夕方は外気の湿度が高いため、昼時から夕方前には衣類を取り込むのがベストです。
Q.外干しと部屋干しどちらがおすすめ?
A.どちらにもメリット・デメリットがあります。干す衣類によって使い分けましょう。
♢外干し
【メリット】
・衣類が早く乾きやすい
【デメリット】
・外気のゴミ(排気ガスや埃、花粉など)が付着する
・紫外線で変色/日焼けしやすい(特に濃色)
♢部屋干し
【メリット】
・外気のゴミが付着しない
・紫外線で変色や日焼けをしやない
【デメリット】
・衣類が乾きにくい(臭いが気になりやすい)
・部屋の湿度が高くなる
★部屋干しの臭いが気になる際は、部屋干し臭から衣類をまもる洗濯除菌剤を使うのがおすすめです。
Q.クリーニングは何が違うの?
A.クリーニングは家庭洗濯(冷水での水洗い)と全くの別物。専用の機械を使い、【温度・洗いの強弱・水量・時間、洗剤などの投入のタイミングなど】を細かく設定し、洗濯をします。また、専用の洗剤・柔軟剤だけではなく、助剤(アルカリ剤やクエン酸など)を使用しているのも特徴です。
ドライクリーニングでは、水ではなく溶剤と専用の機械を使い、衣類へのダメージを抑えながら汚れを落とします。
4:洗濯物をきれいに仕上げる「洗濯のコツ」
いつも何気なく行っている習慣が、お悩みの原因になっていることも。ちょっとしたコツを知ることで、洗濯が快適になるかもしれません。
①洗濯物は入れすぎない
洗濯物を詰め込み過ぎると、洗浄力が極端に低下します。
お腹いっぱいに食べたあとに運動することは難しい、私達ヒトと同じなんです。
②汚れている部分には洗剤を直接つけておく
汚れに直接塗布することで、より確実に効果を発揮します。
③すすぎは必ず2回以上
すすぎが甘いと、雑菌が残った繊維の上から柔軟剤でコーティングしてしまうことになるので、嫌な臭いがする・汚れ(黒ずみ)が蓄積する原因につながります。十分な水量で汚れをしっかりとすすぎ流すことが大切です。
④タオルには毎回柔軟剤を使わない
数回に1回は洗剤のみで洗濯をすることで、タオルに残った余分な成分を綺麗にすることができますよ。
すすぎを3回行う場合は、落ちてしまった繊維の油分を補うために柔軟剤を使いましょう。
⑤洗濯物は放置しない
特に湿った衣類を洗濯槽の中で放置すると、雑菌が繁殖しやすくなります。一度繁殖してしまった菌は、通常の洗濯では除菌が難しいので注意しましょう。
5:まとめ
「初めての洗濯が不安」「毎日洗濯しているけれど、汚れ残りや臭いに困っている」そんな方に向けて、洗濯の基本を徹底解説しました。
より詳しい情報が知りたい際は、ぜひ他の記事もご覧くださいね。
この記事を読んで、洗濯が楽しい時間になりますように。