柔軟剤の使い方って?効果を引き出す洗濯方法をご紹介。

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洗濯物をふんわりと仕上げることができる柔軟剤。「洗濯初心者で、柔軟剤をいつ入れたら良いのか/入れる場所がわからない」「いつもの洗濯の仕上がりと変わらない/匂わない…」なんてこと、ありませんか?

もしかしたら、ちょっとした使い方の間違いで、せっかくの柔軟剤を活かしきれていないかもしれません。

また、「どう洗濯するか」という点も、柔軟剤の効果を引き出す上でとっても重要!

今回ご紹介する正しい使い方や洗濯の手順を知って、柔軟剤を上手に活用しましょう。

 

目次

    1. 柔軟剤とは?役割/効果【香り◎・速乾・静電気対策】
    2. 柔軟剤を入れるタイミングと使い方
      1. 【全自動洗濯機(縦型)の場合】洗濯前
      2. 【ドラム式洗濯機の場合】洗濯前
      3. 【二槽式洗濯機の場合】最後のすすぎ前
      4. 【手洗いの場合】すすぎの後
      5. 【コインランドリーの場合】柔軟剤は自動投入される
      6. 使い方のポイント①洗剤と柔軟剤は別々に投入する
      7. 使い方のポイント②適量を守り、数回に1回の頻度で使用する
      8. 使い方のポイント③すすぎを2回以上行ってから使用する
    3. 柔軟剤の効果を高める衣類の洗濯方法
    4. 間違いやすい!柔軟剤を使う際の注意点【タオル・撥水加工・香り】
    5. まとめ

 

1:柔軟剤とは?効果/役割【香り◎・速乾・静電気対策】

柔軟剤の効果は主に、

・柔軟仕上げで着心地や手触りUP
・防臭や消臭(生乾き臭や汗臭対策)
・香り付け
・帯電防止(静電気対策)
・速乾性のUP
・シワや毛玉の防止
・抗菌作用

などがあげられます。柔軟剤によってそれぞれ強みである効能は違うため、「どのように洗濯物を仕上げたいか」で比較してみると良いでしょう。梅雨時は部屋干し用を使うなどの使い分けも◎。

柔軟剤とは繊維に柔軟性を与える仕上げ剤のため、特にニット類、肌に直接ふれる下着類やタオル、子供服など、もともとの生地がふんわりした質感のアイテムにおすすめです。

ちなみに、漂白剤やおしゃれ着洗い用洗剤、粒状の洗濯用ビーズ、臭いを抑える除菌剤等と組み合わせて使用してもOK。乾燥機が家にある方は、手軽に柔軟効果を得られる柔軟剤シートを活用してみるのもよいでしょう。

★洗剤と柔軟剤 役割の違い

洗剤は引き算【ー】、柔軟剤は足し算【+】。例えるなら洗剤は顔を洗う時の洗顔料で、柔軟剤は化粧水や乳液です。柔軟剤は洗剤とは違い、洗浄効果はありません。

洗顔する際は、まず洗顔料で汚れを取り除き、化粧水や乳液をプラスして潤いを与えますよね。洗濯も同様に、洗剤で汚れを取り除いたあとに柔軟剤を使うことで、衣類をふっくらと加工してあげることが可能なのです。

2:柔軟剤を入れるタイミングと使い方

せっかくの柔軟剤も、使用方法によっては効果が半減してしまいます!ここでは、【洗い方別】柔軟剤の入れるタイミングと使い方のポイントをご紹介していきますよ。

【全自動洗濯機(縦型)の場合】洗濯前

洗剤用と柔軟剤用でスペースが分かれているので、洗濯前、最初に入れるでOK。洗剤は「洗い」、柔軟剤は「最後のすすぎ」の段階で洗濯槽に自動で投入されます。

【ドラム式洗濯機の場合】洗濯前

ドラム式洗濯機の場合も、洗剤用と柔軟剤用に自動投入口が分かれているため、洗濯前にそれぞれ入れておけばOK。投入口は扉上のボタンの近くにあることが多いので確認してください。

【二槽式洗濯機(手動)の場合】最後のすすぎ前

投入口ない二槽式洗濯機の場合、最後のすすぎをする前に短時間の脱水をしてから、すすぎの水をためてください。水がたまったら柔軟剤を投入し、再度洗濯物を入れましょう。

【手洗いの場合】すすぎの後

洗剤がしっかりと落ちるまですすぎを繰り返したら、最後にきれいな水を張ります。そこへ柔軟剤を投入したら、手で軽く水をかき回しなじませます。そのまま23ほどつけ置きしたら脱水してください。

【コインランドリーの場合】柔軟剤は自動投入される

コインランドリーの多くは、洗剤代も込みで料金が計算されており、洗剤が自動で投入されます。入れ方を心配する必要はありません。もし乾燥機のみを使用する場合は、柔軟剤シートを活用すると良いでしょう。

使い方のポイント①洗剤と柔軟剤は別々に投入する

洗剤と柔軟剤を一緒に投入すると、お互いの効果を打ち消しあってしまいます。洗剤と同じ投入口に入れたり、すすぎ前に使用するのは避けてくださいね。

使い方のポイント②使用量を守り、数回に1回の頻度で使用する

柔軟剤を入れすぎると繊維の吸水性が落ち、生地本来の機能を低下させてしまいます。空気が入りづらくなり、ふんわりと仕上げることもできません。

「匂いを残したい」「効果が薄い」と感じたら、一度違う柔軟剤に変えてみたり(お試しにはこちら DETERGENT TRIAL /柔軟剤トライアルパック、次の章でご紹介する洗濯方法を取り入れてみてくださいね。

また毎日使わず、数回に1回ぐらいの頻度で使うようにするのがおすすめです。

使い方のポイント③すすぎを2回以上行ってから使用する

十分にすすがないのはNG。汚れが残った状態では柔軟剤が効果を十分に発揮することができず、逆に嫌なニオイが発生する可能性もあります。

3:柔軟剤の効果を高める衣類の洗濯方法

汚れが残った状態では、柔軟剤は効果を発揮できません!全自動洗濯機、ドラム式洗濯機、手洗いを問わず、汚れをしっかりと落とすことが大切です。

ぜひ、以下の洗濯方法を参考にしてみてくださいね。

①洗剤は無香料、微香性のものを使う

香りは後から入れたものが残りやすいとされていますが、先に入れる洗剤の香料が強いと、柔軟剤の香りがブレてしまいます。

柔軟剤の匂いを香らせたい時は、洗剤を無香料もしくは微香性にするとよいでしょう。

②つけおきをして汚れを落とす

衣類にイヤな臭いや汚れが残っていると、柔軟剤の効果を引き出すことはできません。

臭いや汚れが普段のお洗濯で取れなくなってきたら、濃い目の洗剤液や酸素系漂白剤でつけおきしてから洗濯するのがおすすめです。

③洗濯物は詰め込みすぎない

1回の洗濯物の量が多いと、汚れを十分に落とすことができません。また、柔軟剤の成分も行き渡らずムラができてしまいます。

洗濯物は洗濯槽の7〜8割をめどにして入れ、詰め込みすぎないようにしましょう。

④すすぎは最低でも2回行う

すすぎが甘いと、雑菌が残った繊維の上から柔軟剤でコーティングしてしまうことになるので、嫌な臭いがする・汚れ(黒ずみ)が蓄積する原因につながります。十分な水量で汚れをしっかりとすすぎ流すことが大切です。

⑤脱水は短時間でとどめる

脱水時間が長過ぎると、せっかく柔軟剤を使ってもシワになりやすいので注意。

ジメジメした梅雨時期や、早く乾かしたくて脱水時間を長くする場合は、脱水した後にしっかりと振りさばきましょう。シワが多いところは衣類を手に挟み、パンパンと叩いてあげるとシワが伸びますよ。

⑥脱水後はすぐに干す

湿った洗濯物を洗濯槽に長時間放置していると、菌(汚れに繁殖した雑菌)の増殖によりイヤな臭いが発生することがあります。「汚れを落としきれていない」証拠でもあるので、洗濯方法を見直しましょう。

洗濯物を天日干しすると、適度な熱を加えながら乾燥させることができるので、洗濯物の生地がふわふわに!

ただし、乾かしたらすぐに取り込むようにするのを忘れずに。紫外線や風などで柔軟剤の良い匂いが飛んでしまうことがあります。同様に、乾燥機を使用する際もできるだけ短く行ってください。

その点、部屋干しは香りを持続させやすい干し方です。通気性の良い場所でサーキュレーターや除湿機などを使いながら乾かすのがおすすめです。

【番外編】洗濯の工程を知る

洗濯は、それぞれの工程があってこそ上手くいくもの。洗濯の流れがわかれば、より柔軟剤を生かすことができますよ。

A)洗い

繊維から汚れを剥がし、界面活性剤の力で汚れを包み込んで水に移す工程。

※この時点で汚れは繊維から剥がれていますが、厳密にはまだ繊維の間にも漂ってる状態です。

B)すすぎ1回目 ※ポイントはたっぷりの水で行うこと。

繊維から剥がし包み込まれた汚れを、綺麗な水に薄めて流す工程。ここで中間脱水をすることで汚染液や洗剤残りを効率的に取り除きます。

C)すすぎ2回目 ※ポイントはたっぷりの水で行うこと。

1回目で残った汚れを、綺麗な水に薄めてさらにすすぎ流す工程。ここで中間脱水をすることでさらに汚染液や洗剤残りを効率的に取り除きます。

D)すすぎ3回目←ここで柔軟剤が投入されます。

繊維から剥がし包み込まれた汚れを、綺麗な水に薄めて流す工程。最終的に柔軟剤で加工します。すすぎは2回でもOKです。

E)脱水

4:間違いやすい!柔軟剤を使う際の注意点【タオル・撥水加工・香り】

①タオル、バスタオルには柔軟剤を使用しない

タオルに柔軟剤を使うと手触りが良くなりそうに思えますが、使いすぎると逆効果なのをご存知でしたか?

柔軟剤を使う意味は、繊維の表面を滑らかにすることにあります。ですが過剰に使用するとせっかくのパイル生地が寝てしまうことになり、ふわふわ度は減ってしまいます。

また、水を吸いにくくなったり、パイルが抜けやすくなるなど、タオルの実用性に影響が出てしまうことも。

特に、おろしたてのタオルに柔軟剤は必要ありません。10回に1回程の頻度で柔軟剤を使いましょう。

ちなみにタオルをふっくらさせるやり方は「干す際に数回軽く振りさばき、空気を含ませる」です!覚えておくと◎

タオルの寿命は洗濯30回といわれています。正しい洗濯の仕方で、少しでもふわふわな状態を長持ちさせましょう!

★タオルの洗い方についてはこちら↓

②撥水加工されたものには柔軟剤を使用しない

撥水加工など、表面に特別な加工が施されたものに柔軟剤を使用するのはNG。

加工している生地の上に、柔軟剤でさらにコーティングすることになるので、元々の加工の効果を阻害してしまうのです。

洗濯をする際は、柔軟剤を使うものと分けて洗ってあげてくださいね。

★撥水加工されたアイテムの洗い方についてはこちら↓

③肌の弱い方は香りの強いものを避ける

柔軟剤の匂いづけとして使用されている成分は、人によって肌に影響を与えるおそれがあります。

強い匂いのする商品は、香りのもととなる成分が一般的な柔軟剤よりも多く使用されていることもあるため、注意が必要です。

5:まとめ

いかがでしたか?

柔軟剤は柔軟仕上げ効果・帯電防止効果・抗菌作用があり、シワを防いだり、化繊素材などの静電気対策にも◎

最後のすすぎ前に投入したり、規定の量を守るといった心がけで、しっかりと効果を発揮させることができますよ。

皆様の日々のお洗濯が、より快適になったら嬉しいです。

著者

Kazama

洗濯もライティングも絶賛修行中の元アパレル店員。
この情報もっと早く知りたかった!と、シミになったお気に入りの服を想いながら書いています。

監修者

w_mashimo

クリーニング事業用の機械・洗剤・備品を扱うクリーニング機材商の(株)光栄産業にて勉強中。2014年に長く従事したアパレル業を辞め転職。家庭用向けケアブランド 『DAILY CLEANERS & CO-』も運営。
酒と肴をこよなく愛しています。一猫一女と日々格闘中。

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