雑巾みたいなタオルはさよなら! 失敗しないタオルの洗い方のコツとリカバリー方法

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ようやく寒さが本格的になってきましたね。今年の冬は寒さが厳しくなると予想が出ていました。

そんな寒い日に心と体の安らぎになるお風呂。気持ち良いですよね。最近お風呂の暖かさがとても身に染みます。

そしてお風呂上がりに火照った体がフワフワのタオルで包まれる感覚。

考えただけで天国です。

が!?そんなタオルが臭かったら・・・・一気にテンションが下がってしまいますよね。

そんなことが無い様に、今回は雑巾みたいな臭ーいタオルにしない、『失敗しないタオルの洗い方のコツ』を紹介したいと思います。

 


1 洗濯機に入れる洗剤とタオル(衣類)の量の規定を守る

これは基本中のキホンです。

洗剤の主成分『界面活性剤』には、汚れを包み込んで衣類から引き剥がし水に移す力と、その引き剥がした汚れを再び衣類に付着させない再汚染防止作用があります。
※作用は他にも沢山あります。

しかし、ついついやりがちですが、洗濯機にタオル(衣類)を詰め込みすぎると、この効力が充分に発揮されず汚れを落とし切ることが出来なくなってしまいます。

洗濯機に入れるタオル(衣類)の量は7~8割にして、それにあわせて洗剤の量もパッケージなどに書かれている分量通りにいれましょう。

 


2 洗いの時間は15分〜20分程度に設定する

洗っている時間が汚れ落としに寄与する比率は約15%程度といわれています。

ある実験結果では、洗いの時間が15分から20分程度までは、洗浄効率のグラフが上昇していくのですが、それ以上の時間になると上昇カーブが緩やかになるという結果がでています。

しっかり洗濯をしたい時は、洗いの時間は15分から20分程度に設定しましょう。

 


3 たっぷりの水ですすぎは2回以上おこなう!

【洗い】とは、汚れを衣類から水に移す工程です。

【すすぎ】はその汚れた水を薄めて排水する工程です。最近の洗濯機は節水になっています。その上、すすぎの回数が少ないと、せっかく落とした汚れをしっかりと排水することが出来ず、タオル(衣類)に汚れが残った状態になり、臭いと黒ずみの原因になってしまうんです。

そしてこの残った汚れによって雑菌が繁殖し、その菌が排泄する糞によって、あのイヤーな臭いが発生します。

 


4 柔軟剤は毎回使用しない

洗剤はタオル(衣類)から汚れを落とす力(引き算)があり、柔軟剤はそのタオル(衣類)に効力を残す(足し算)の力があります。

ふんわりさせたかったり、香りを付けたかったりと柔軟剤を毎回使う方が多いと思います。また嫌な臭いがすると、柔軟剤の香りをつけて臭いを誤魔化す方もいると思います。

しかしそれは逆効果です。

柔軟剤を過剰に使用することは、タオルの吸水性を下げる原因となります。また【すすぎ】が充分でないと、柔軟剤によって汚れを閉じ込めてしまうことになり、臭いと黒ずみの原因となってしまいます。

そうならない様に毎回柔軟剤を使用することは控えましょう。

 


5 柔軟剤を使わずにふわふわに仕上げるコツ 〜その1〜

【洗濯用石鹸を使う】

石鹸は油脂とアルカリで作られており、洗った時に適度にタオル(衣類)に油分を残してくれます。そんな理由から、石鹸で洗った時にはふんわりとした仕上がりになるんです。

ただしデメリットとして、石鹸は水温や水の硬度(硬水が苦手)の影響を受けやすく、金属石鹸という物質に変化してタオル(衣類)や洗濯槽に付着。その結果、カビや嫌な臭いの原因となるので、使い方にコツが必要です。


【脱水が終わって干す前に、バサバサとタオルを20回程度振る】

こうすることで洗濯の過程で寝てしまったパイル(タオルの繊維)を起こし、空気を取り込み、柔らかな肌触りと弾力性を生み出します。

終わったら風通しの良い場所で陰干ししましょう。

 


6 柔軟剤を使わずにふわふわに仕上げるコツ 〜その2〜

【乾燥機にかける】

乾燥機にかけることでも、タオルをふんわり仕上げることができます。

その際にテニスボールやドライボールといったアイテムを一緒に使うのがオススメです。

乾燥機にボールを一緒に入れることで水分を吸ったり、タオルとタオルの間に空間を作ります。その空間に温風が入ることで乾燥効率をアップすることが出来るんです。また摩擦を減らすことで静電気を防ぎ、ふんわりと仕上げてくれます。

 

次の項からは、嫌なにおいや黒ずみが発生した場合のリカバリー方法を紹介したいと思います。

 


7 リカバリー方法

気をつけていたけど嫌なにおいや黒ずみが発生してしまった時、タオルをすぐに買い換えるなんてもったいない!

ここでは気持ち良いタオルに復活させるリカバリー方法を、いくつか紹介したいと思います。

【ハイターなどの漂白剤でつけ置き】

ワイドハイターなどに代表される漂白剤を使う事で、雑菌を除菌し且つ黒ずみも軽減してくれます。

ここで大切なことはお湯(40℃〜50℃)を使うことです。お湯を使うことで、その効力を大幅にアップしてくれます。逆に冷水を使うと効力がダウンしてしまうので、注意してください。

※洗剤との併用も可能です。洗剤と漂白剤を合わせた洗浄液の中でつけ置きすることで、より効果をアップすることが出来ます。その際、つけ置きが終わったらいつものように洗濯を行いましょう。


【鍋を使って煮洗いする】 

おおきな鍋にお湯をたっぷり沸かし、その中に重曹や漂白剤、または石鹸を入れ10分〜20分程度煮出してください。終わったら、いつものように洗濯を行いましょう。

注意点
煮洗いをする時はアルミ鍋は使用しないでください。重曹や漂白剤、石鹸はアルカリ性です。アルカリ性はアルミを腐食する力があり、繰り返すと穴などが開く可能性があります。ステンレスなどの鍋を使用してください。


8 まとめ

いかがでしたでしょうか?

ポイントに気を付けるだけで、気持ち良くタオルが使えるようになります。またこのポイントは衣類にも共通して活用できますので、是非試してみてください。

 

著者

w_mashimo

クリーニング事業用の機械・洗剤・備品を扱うクリーニング機材商の(株)光栄産業にて勉強中。2014年に長く従事したアパレル業を辞め転職。家庭用向けケアブランド 『DAILY CLEANERS & CO-』も運営。
酒と肴をこよなく愛しています。一猫一女と日々格闘中。

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