【洗濯マークの正しい見方】見るべきポイントと使われなくなったマークの紹介

作成日
更新日

衣類のタグに並んでいる記号の判断が難しく、戸惑ったことがある人もいるでしょう。これは「洗濯マーク」や「洗濯表示」もしくは「取り扱い表示」などと呼ばれています。

2016年に国際規格に準拠したデザインへ刷新され、2024年には2つの記号追加とともに、一部の内容が修正されました。洗濯マークを理解することは、衣類を長持ちさせるために欠かせません。

本記事では、新しい洗濯マークの見方を、旧式マークとの比較もあわせて紹介します。


目次

  1. 基本の洗濯マーク5つと見方
  2. 新しい洗濯マークの見方:早見表掲載

1:基本の洗濯マーク5つと見方

洗濯マークには、品質を保ちながら長く使うための注意点が記されています。衣類をはじめ、カーテンやカーペット、布団など、さまざまな製品のタグに記されているのです。

表示を確認する習慣をつけると、お気に入りのものをトラブルから守ることにもつながります。

洗濯マークは「自宅での洗い方」「漂白剤の使用」「乾かし方」「アイロンのかけ方」「クリーニング」に関連する5項目を図形で記します。さらに「温度」や「水流の強さ」などの情報を補足するために、数字や線、記号が用いられるのです。

また、簡単な説明文が添えられているケースもあるため、あわせて確認しておきましょう。一例をあげると「裏返しで洗濯する」「同系色のものと一緒に洗う」など、参考情報が添えられているパターンがあるのです。

この洗濯マークは、日本国内で販売する繊維製品に表示することが法律で義務づけられています。

かつて、日本では独自の日本工業規格(JIS L 0217)が用いられていました。1991年に繊維製品の取り扱いに関する国際規格(ISO 3758)が設けられたものの、洗濯機や乾かし方が日本の習慣に適していなかったためです。

しかし、国際規格の改正を受け、日本でも2016年に国際規格に沿って制定された新しい洗濯マーク(JIS L0001)の運用を開始しました。記号が22パターンから41パターンに増加したことで、消費者は詳細な情報を入手できるようになっています。

さらに2024年8月には、生活様式や洗濯機の進化にあわせて、記号が2パターン追加されるとともに、一部の内容が修正されました。

家庭洗濯

桶のアイコンが、自宅で洗う方法を示しています。桶のアイコンにばつ印が重なっているタイプは、自宅での洗濯が禁止です。

次のマークが記されている製品は、手洗いができます。

  • 桶の内側に手のアイコン:40℃を限度とする液温で手洗いが可能
  • 桶の内側に手のアイコンと下に横線:30℃を限度とする液温で手洗いが可能

横線がある記号は、2024年に新たに追加されました。

これらが記載されている製品は、手洗いが推奨されています。洗濯機で洗いたいときは、手洗いマークの製品に対応している機種かどうか確認が必要です。

取り扱い説明書や、メーカーのホームページなどを見てみましょう。「おしゃれ着コース」や「手洗いコース」「ソフトコース」「ドライコース」などが対応している場合があります。

ただし、手洗いの方が負担は少ないため、大切なものは手洗いの方がよいでしょう。

桶のアイコンの内側に数字が記載されている場合は、洗濯機で洗うことが可能です。この数字は、液温の上限値を指しています。

また、桶の下に引かれている横線は、水流の強さを表しています。

  • 1本の下線:洗濯機を使って弱い洗濯ができる
  • 2本の下線:洗濯機を使って非常に弱い洗濯ができる

なお、旧マークでは、洗濯機に対応しているものは長方形、手洗いに対応しているものは桶のアイコンで表現されていました。

関連記事:おしゃれ着洗いとは?洗濯機・手洗い、それぞれの手順とポイントをご紹介!
関連記事:ニット・セーターの洗濯方法とは?洗い方から乾かし方まで徹底解説!
関連記事:水洗い不可マークは洗濯できない?ドライコースなら洗える?洗濯禁止の服のケア方法を詳しく解説!

漂白

漂泊について示しているのは、三角形の図形です。

漂白剤の使用について、以下の内容を示しています。

  • 三角形のみ:塩素系および酸酵素系漂白剤の使用が認められている
  • 三角形の内側に2本斜線:酸酵素系の漂白剤のみ使用が認められている
  • 三角形にばつ印:漂白剤の使用禁止

漂白剤は、洗濯洗剤だけでは除去しきれない汚れやシミ、黄ばみなどを落とすのに効果等です。

過去の記号は、実験に使うフラスコのイラストが用いられていたため、違いに戸惑う人がいるかもしれません。

関連記事:漂白剤を使うときの注意点|色落ちを防ぐ方法は?

乾燥

乾かし方を示すのは、正方形の図形です。

自然乾燥について、正方形の内側にある線によって、次の意味を伝えています。

  • 1本の縦線:脱水後のつり干し推奨
  • 2本の縦線:脱水しない状態でつり干し推奨
  • 1本の横線:脱水後の平干し推奨
  • 2本の横線:脱水しない状態で平干し推奨
  • 左上に引かれた斜線:陰干し推奨

ハンガーや竿につるして干す方法を「つり干し」、平らなところに広げて干す方法を「平干し」と呼んでいるのです。

自宅用ドラム式洗濯乾燥機や、コインランドリーの「タンブル乾燥」については、次に示すように、図形内にある点の数に注目して見分けましょう。

  • 丸の中に2つの点:タンブル乾燥可能(排気温度上限は80℃)
  • 丸の中に1つの点:タンブル乾燥可能(排気温度上限は60℃)
  • 丸とばつ印:タンブル乾燥禁止

タグに複数の乾燥マークが並んでいるケースでは、好きな方法で対応してよいことを意味しています。

旧式マークは、服をハンガーに干したようなイラストを用いて、自然乾燥に関する情報に限って記載していました。

関連記事:便利な乾燥機を使用する際に覚えておきたい、洗濯マークの見分け方

アイロン

アイロンマークの内側に記される、点の数に注目しましょう。

次のように、底面温度の限度を表現しています。

  • 3つの点:210℃
  • 2つの点:160℃
  • 1つの点:120℃
  • ばつ印:アイロンの使用禁止

この点の数が意味する温度は、2024年8月に修正されているため、最新情報として確認しておくと安心です。

修正前は、点が3つ記されている場合200℃、2つの点は150℃、1つの点は110℃が限度とされていました。

また、アイロンの下に、スチームのイラストとばつ印がある場合は、スチーム無しでアイロンを使用できることを表現しています。これも、2024年に新たに追加されたマークです。

なお、旧洗濯マークは、アイロンのアイコンの中に「高」「中」「低」と漢字を書いていました。

クリーニング

クリーニング店での取り扱いについては、丸い図形で表示されます。

丸い図形の中にある「P」「F」と、下線が示すのは、ドライクリーニングで使用できる有機溶剤です。

丸い図形にばつ印が重なっている場合は、ドライクリーニング禁止を示しています。ドライクリーニングは、水のかわりに有機溶剤を利用して洗う方法です。2024年に、新たに使用が認められた溶剤が加えられています。

丸の中に「W」が書かれているマークが示すのは、ウエットクリーニングに関する内容です。

ばつ印が重なっている場合は、ウエットクリーニングが禁止であることを表しています。ウエットクリーニングは、専門店が行う水洗いの特殊な手法です。

過去に使われていたマークでは、丸い図形の中に「ドライ」「セキユ系」などの文字で、ドライクリーニングに限定した情報が記されていました。

関連記事:水洗い不可マークは洗濯できない?ドライコースなら洗える?洗濯禁止の服のケア方法を詳しく解説!
関連記事:【クリーニングの出し方】初めてのお店でも迷わない!メニューとオプション徹底解説

2:新しい洗濯マークの見方:早見表掲載

現在用いられている新しい洗濯マークは、国際規格に沿って制定されており、世界各国で統一が図られています。そのため、海外で製造された製品でも、取り扱い方法を理解しやすくなりました。

引用:消費者庁「早見表」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/laundry_symbols.html

関連記事:洗濯のやり方って?洗剤選びから干し方まで、基本知識をマスターしよう
関連記事:アイロンの基本的なかけ方や失敗しないコツって?シワを取り、きれいに仕上げよう!

著者

Az

掃除・洗濯・修理などの暮らし系コンテンツを得意とする女子大生ライター。
最近カメラを始め、文字・写真・映像の三方から分かりやすい情報発信をすべく奮闘中。

監修者

w_mashimo

クリーニング事業用の機械・洗剤・備品を扱うクリーニング機材商の(株)光栄産業にて勉強中。2014年に長く従事したアパレル業を辞め転職。家庭用向けケアブランド 『DAILY CLEANERS & CO-』も運営。
酒と肴をこよなく愛しています。一猫一女と日々格闘中。

ブログに戻る