とても素敵だけど、洗うのが大変そうだから購入できなかった...クリーニングに出すのがおっくうだからいつの間にかタンスの肥やしに…なんて経験はありませんか?
「おしゃれ着洗い」を活用すれば、お気に入りの洋服を傷めずに、より長く楽しむことが出来ますよ。
洗剤はどれを使う?コースはどれ?すすぎは何回・脱水は何分?...など、今回はおしゃれ着洗いについて徹底解説していきます!
目次
- 「おしゃれ着洗い」って何?
- 普通の洗濯方法との違いは?
- おしゃれ着洗いのできる衣類/できない衣類の見分ける方法
- おしゃれ着洗いの手順とポイント<柔軟剤・漂白剤の使い方>
- おしゃれ着衣類の干し方
- 注意点
- まとめ
1:「おしゃれ着洗い」って何?
おしゃれ着洗いとは、普通の洗剤ではなく中性のおしゃれ着用洗剤を使い、洗濯機の「手洗いコース」や「デリケートコース」といった専用コース、もしくは手洗いをして、毛羽立ちやシワ、色あせ、色落ち(色移り)などを防ぎながら洗濯することです。
「おしゃれ着」に明確な定義はありませんが、一般的にはデリケートな素材を使っていて、普通に洗濯をすると傷んでしまう洋服を指します。
◎素材例
リネン(麻)、ウール、カシミヤ、シルク(絹)、アセテート、トリアセテート、プロミックス等
◎アイテム例
ニット、ブラウス、ワンピース、スーツ、コート、着物、ランジェリー(下着)、布マスク等
※物によっては自宅で洗濯ができないことも。洗濯タグを必ず確認してください。
2:普通の洗濯方法との違いは?
通常の洗濯とおしゃれ着洗いの違いは、洗剤と洗濯の仕方にあります。
普通の洗剤との違い<おしゃれ着用洗剤とは>
普段の洗濯に使う洗剤は、ほとんどが洗浄力が高い「弱アルカリ性」。また、衣類を白くみせる効果がある蛍光増白剤が配合された洗剤や、シミや皮脂汚れなどを分解して落とすことのできる酵素が入ったタイプもあります。
おしゃれ着用洗剤は、「中性」。洗浄力は普通の洗剤ほど高くないですが、添加物(漂白剤など)などが入っていない為、シルエットの崩れや縮み、色褪せなど洗濯によるダメージを抑えながら洗えることが特徴です。
デメリットをあげるとすると、一回あたりのコストの高さ。おしゃれ着洗剤は普通の洗濯洗剤と比べて価格が高めです。お洋服にあわせて活用しましょう。
★おすすめのおしゃれ着用洗剤
以下でご紹介している洗剤は、通常のおしゃれ着用洗剤が持つメリットに加え、シワを抑える効果や 柔軟効果、抗菌・防臭効果などを兼ね備えている優れもの。
中性よりも刺激の少ない弱酸性であり、無香料。なおかつ蛍光剤や漂白剤は一切使用していないため、安心してお使いいただけます。
大切なお洋服のケアはもちろん、赤ちゃんやアトピー肌に優しい洗剤としても◎。
おすすめの商品
DELICATE SOAP おしゃれ着衣類用洗剤
中性洗剤よりも天然繊維にやさしい弱酸性。ウールやシルクなどのデリケートな衣類にお使いいただけるオシャレ着用洗剤です。縮みやシワを抑え、柔軟剤なしでふんわりと仕上がります。
洗い方の違い
おしゃれ着洗いで使う洗濯機のコースは、「手洗いコース」です。洗濯機のメーカーによっては、「ドライコース」「ソフトコース」「おしゃれ着コース」などと呼び名が異なる場合があります。
通常の洗濯で使用する洗濯機の標準コースとは違い、洗濯槽の動きを少なくし、すすぎは弱水流、脱水は短時間で衣類が絡み合わないようにほぐしながら行う設定なので、型崩れの心配なく洗えます。
また、手洗いやつけおき洗いのような洗い方を行うので、シワ、色あせ、色落ちなどを防ぎ生地を傷めないように洗うことができる便利なコースなんですよ。
3:おしゃれ着洗いのできる衣類/できない衣類の見分ける方法
おしゃれ着洗いができるかどうかは、洗濯表示で確認します。
①家庭で洗えるか確認する
桶マークにバツ印がある場合は、「家庭での洗濯禁止(水洗い禁止)」という意味です。水洗いをすると風合いの変化や型崩れが起きる原因となるため、クリーニング店へ持ち込みましょう。
②おしゃれ着洗い推奨か確認する
桶マークの下に一本線が入っていたら「洗濯機で弱い洗濯ができる」、二本線が入っていたら「洗濯機で非常に弱い洗濯ができる」という意味です。洗濯の際は手洗いコースやドライコースなどのおしゃれ着用のコースを選び、おしゃれ着洗剤(DELICATE SOAP おしゃれ着衣類用洗剤)で洗ってください。
③洗濯機で洗えるか確認する
桶マークの中に手の表示がある場合は「水の温度は40度を限度として手洗い可能」という意味です。各洗濯機メーカーで「手洗いマークも洗える」と推奨している場合は、洗濯機でもOKです。
それ以外は洗濯機はNGなので、40度以下のぬるま湯か水で手洗いをしましょう。
<番外編>色物の場合は色落ちしないか確認する
濃色など色移りが心配なものであれば、洗剤を服の目立たない部分につけて、色落ちしないかどうか確認しましょう。
4:おしゃれ着洗いの手順とポイント<柔軟剤・漂白剤の使い方>
洗濯機を使う場合
洗濯機を活用すれば、おしゃれ着も簡単に洗うことができます。
①衣類は裏返しにたたんで洗濯ネットに入れる
ファスナー・ホック・ボタンなどは閉じ、裏返しにして洗濯ネットに入れましょう。衣類が洗濯ネットの中で動かないように、ネットのサイズに合わせてたたんでください。
また、1枚のネットに衣類は1枚だけにするのがコツ!他のものと一緒に入れない方が汚れ落ちもよくなります。洗濯機にもつめこみすぎず、適量を心がけてくださいね。
②おしゃれ着用洗剤をセットする
③30度以下の水で、「ドライコース」「おしゃれ着コース」「手洗いコース」を選択する
洗濯機メーカーが推奨するデリケートコースを選んで洗いましょう。
お風呂の残り湯などのお湯は使わず、30℃以下のキレイな水で洗ってください。おしゃれ着の素材には熱に弱いものがあります。
④脱水時間を短くする
10〜30秒以内にすませましょう。脱水は、洗濯槽を早く回転させて水分を切る仕組みのため、シワができたり伸び縮みしたりするトラブルにつながります。
<番外編>柔軟剤を併用してもOK
香り付けや柔軟効果を高めたいときは、②の工程で柔軟剤も専用スペースに入れておきましょう。おしゃれ着用洗剤は柔軟剤を使わなくてもふんわりなめらかに仕上がるため、必須ではありません。
<番外編>酸素系漂白剤の使用もOK
漂白剤は、色柄ものでも使用できる液体酸素系漂白剤が良いでしょう。使用前には洗濯タグの確認・色落ちチェックなどを行ってください。
手洗いする場合
洗濯機で洗える表記のものであっても、なるべく傷めたくない洋服であれば手洗いにしましょう。直接肌に触れる、汚れやすい襟元などを念入りに洗うこともできます。
①洗面器に水とおしゃれ着用洗剤を入れ、優しく押し洗いをする
ゴシゴシ擦ったり、揉み洗いをしたりすると生地が傷む恐れがあるため、優しく押し洗いをしてください。薄手の衣類の場合は、シワにならないよう衣類の両端をつまんで振るように洗う、振るい洗いが◎
②洗面器ですすぎをする
泡がなくなるまで、十分にすすぎましょう。水を替え、2回ほどが目安です。
柔軟剤を併用する場合は、すすぎの後に投入しましょう。手で軽く水をかき回しなじませ、そのまま2~3分ほど浸してください。
③タオルドライをする
大きめのタオルで水気を吸い取ります。洗濯機で洗える表示の洋服であれば、軽く脱水をかけましょう。
5:おしゃれ着衣類の干し方
洗濯を終えたら濡れたままにせず、早く干すようにしましょう。形崩れしやすいものも多いため、すぐに形を整えてください。
おしゃれ着は風通しの良い場所で、陰干しするのがおすすめです。
ニットなど、ハンガーに吊るして干すと重みで伸びてしまうようなものは、平たく寝かせて干します。洗濯表示には干し方についても指示があるため、マークを確認してから干しましょう。
正方形の中に線が入っているものは、自然乾燥の乾かし方を表しています。この表と照らし合わせて干してみてくださいね。
・縦の一本線は脱水して吊り干し乾燥
・縦の二本線は脱水せずに吊り干し乾燥
・横の一本線は脱水して平干し乾燥
・横の二本線は脱水せずに平干し乾燥
・斜め線が入っているものは陰干し
6:注意点
おしゃれ着洗いする上で、気をつけるべき点もあります。
それは、衣類が100%傷まないわけではないこと。水洗いをすること自体、衣類には負荷がかかります。この点は理解した上で活用しましょう。
また、おしゃれ着洗いは洗浄力がやや弱め。汚れ落ちない、臭いや黄ばみの原因にもなるため、頑固な汚れは事前に取ってから洗濯しましょう。
7:まとめ
以上、おしゃれ着洗いについてご紹介しました。
自分で洗うと縮んだりしてしまわないか心配な方も、洗濯表示をよく見て正しい洗濯方法で洗えば、着る度クリーニング店に持ち込む必要はありません。
「おしゃれ着洗い」を使ってお気に入りの洋服を手軽に楽しみながら、より長持ちさせましょう!