寒い時期に活躍するデリケートなウールやカシミヤセーターのお手入れ方法って?
あんなに暑かった夏が終わり、日に日に肌寒くなり、朝に布団から出るのが辛くなってきました。
寒いのってすごく辛いですけど、やっぱり夏服より冬服の方が ”おしゃれ” を楽しめるからいいですよね。
そんな寒くなってから大活躍する秋冬の代表的なアイテムといえばセーター。その中でもウールやカシミアは暖かく、心地が良いですよね。最近は家で洗える製品も増えてきて、益々身近なアイテムなりそうです。
今回はそんなウールやカシミアの失敗しない洗い方をご紹介します。
目次
1ウール・カシミヤの特徴って?
2 意外に汚れている!?
3 洗う前に確認!水洗いはできる?洗濯表示をチェック
4 ダメージにならない洗い方をご紹介
5 優しい干し方
6 番外編
7 まとめ
1 ウール・カシミヤの特徴って?
ウールは羊の毛を原料とする動物繊維のこと。品質タグには羊毛(毛)と表記されています。
保温性、吸湿性に優れており冬には欠かせない素材です。日常着でもよく見かけますが、水洗いすると縮みやすく、水洗いできないアイテムもあります。
カシミア(カシミヤ)はカシミア山羊から取れる毛を糸の形状に整えたもの。
見た目に美しく上質なしっとりとした肌ざわりが特徴の高級素材ですが、その反面かなりデリケート。毛足が長いために毛玉ができやすかったり、虫がついて穴があいてしまうなど、シーズン中もシーズン後も注意が必要です。
化学繊維にはない自然の機能性と美しさを持つからこそ、ウールやカシミアのお手入れは丁寧に行いましょう!
2 意外に汚れている!?
みなさん、ウールやカシミアってどのくらいの頻度で洗濯をしていますか?
シャツや肌着などのように、直接肌に触れず、汚れが目立ち難いので頻繁に洗うって方は少ないのではないでしょうか?
頻繁に洗ってしまうとダメージになり易いのですが、全く洗わないというのも繊維にはNGです。
冬は意外に汗をかきやすいので、定期的にお洗濯をしてメンテナンスしてあげましょう。
そうすればお気に入りのセーターが、ぐっと長持ちしますよ。
3 洗う前に確認!水洗いはできる? 洗濯表示をチェック
セーターを洗う前に、必ず確認しておきたいのが洗濯表示。「自宅で洗濯できるか?」を確認します。
上の【家庭での洗濯禁止(水洗い禁止)マーク】がある場合は、水洗いをすると風合いの変化や型崩れが起きる原因となるため、クリーニング店にお願いしましょう。
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また、弱アルカリ性の洗剤はNGです。
※化繊(アクリルやポリエステル)や綿のセーターはOKです。
ウールやカシミアは人間の髪の毛と同じ成分(タンパク質)からできています。
この繊維の表面にはスケールという髪の毛のキューティクルのような組織があり、これが アルカリに触れると、キューティクルが開き、繊維が絡まってしまいゴワゴワに仕上がったり、縮みの原因となってしまいます。
石鹸で髪の毛を洗った時、髪の毛がギシギシになった経験はありませんか?
石鹸も弱アルカリ性なので、こんな状態になってしまうんですね。
ということで、ウールやカシミヤなどのセーターを洗う時には必ず中性洗剤もしくは弱酸性の洗剤で洗いましょう。

DELICATE SOAP デリケート衣類用洗剤
弱酸性のおしゃれ着洗い専用の洗剤です。縮みを抑え、仕上げ性の向上で柔軟剤を使用しなくてもOKです。またシワを抑える機能を備えているので、乾燥後のシワ取りの煩わしさも解決します。
4 ダメージにならない洗い方をご紹介
① 手洗いの場合
A 洗い
デリケートなカシミアセーターは手洗いがおすすめです。桶の中に水と洗剤を混ぜた溶液をつくり、優しく押し洗いをしましょう。
押し洗いとは、桶の中で衣類を両手で押したり浮かせたりして洗う、生地に負担をかけない優しい洗い方です。衣類を浮き沈みさせ、水流によって汚れを落とします。
汚れが落ちていないんじゃないかと思い、揉み洗いをするとデリケートな衣類には逆にダメージになってしまうので注意してください。
B すすぎ
ある程度押し洗いをしたら、水を変えて “すすぎ” を行いましょう。桶の水が汚れたら交換してください。
“すすぎ” 方法は洗いの時と一緒です。この時しっかりと根気よく桶の汚れないくらいになるまで “すすぎ” をしてください。
水が汚れなくなったら、最後に柔軟剤を入れて水気を切ったら終了です。
C 脱水
タオルで軽く抑えるか、洗濯機を使う場合は、サイズにあった洗濯ネットを使い短時間で脱水しましょう。長時間脱水をしてしまうと、シワシワになったり衣類にダメージになってしまいます。
② 洗濯機を使う場合
サイズのあった洗濯ネットにセーターを軽く畳んでいれ、必ずデリケートコースで洗濯をします。 ※洗濯ネットは目の細かい方がゴミなどが付着し難く、デリケートな衣類におすすめです。
標準コースで洗濯をすると、洗濯槽の回転が強すぎて衣類のダメージになってしまうので注意してください。
脱水時間も手洗いの時と同様に短時間で行いましょう。
5 優しい干し方
脱水が終わったら、形を整えて風通しのよい場所で、陰干しをしましょう。
干し方は平干しがおすすめです。ハンガーで干すと、セーターなどのニット類は袖の重さで肩が出てしまい、型崩れの原因となってしまいがちです。
もしハンガーを使って干す場合は、肩が出ないように両袖を抱き合わせるように肩にクロスして干す方法がおすすめです。
6 番外編
もし大切なニットにシミがついてしまったら...
大切なものに限ってシミをつけて汚してしまいがちですよね。通常の衣類であれば、酸素系の漂白剤を使えば解決できますが、ウールやカシミアにはNGです。
漂白剤を使う場合は粉末タイプではなく、液体タイプの酸素系漂白剤を使いましょう。
粉末タイプと液体タイプで成分は実はまったく違います。
液体タイプは粉末タイプより漂白力が弱いですが、ウール・カシミアなどの毛や絹にも使え、素材にやさしいのが特徴です。

PRE SOAP neo シミ抜き剤
中性の染み抜き剤なので、生地を傷めず色柄物にも安心して使える洗剤。食べ物や飲み物のシミだけでなく、シャツの黄ばみなどオールマイティーに活躍してくれます。
7 まとめ
いかがでしたでしょうか?
この冬も大活躍間違いなしのセーターですが、家庭でもポイントに気をつければ簡単にお手入れ可能です。
またセーターをお洗濯しない時でも、こまめにブラッシングしてあげることが重要なポイントです。 一日着たセーターにブラッシングしてあげることで、ホコリをおとしたり、毛並みを揃えることで毛玉を防いでくれます。
少し手間ですが、手をかけることでお気に入りのセーターが長持ちして、愛着が湧いてくるのではないでしょうか?
是非この秋冬にトライしてみてくださいね。

DAILY BRUSH デリケート衣類用ブラシ
白豚毛の毛先を使用しているので毛先がとても柔らかく、ほどよくコシがありますので、カシミヤ・ウール等のデリケートな洋服におすすめです。