<洋服の素材・繊維>の特徴を徹底解説!生地ごとの洗濯方法も分かります。

様々な種類がある衣類の素材。

毎日触れているものですが、意外と詳しく知る機会は少ないですよね。

今回は衣類に使われる素材について解説していきます。

また、普段の生活で気になる、洗い方のポイントも合わせてご紹介。

素材ごとの特徴を抑えておけば、気に入った洋服を購入・お手入れする時に役立ちますよ。


目次

  1. 天然繊維
  2. 化学繊維
  3. 植物繊維(綿、麻)
  4. 動物繊維(ウール、カシミヤ、アルパカ、アンゴラ、シルク)
  5. 合成繊維(ナイロン、アクリル、ポリエステル、ポリウレタン)
  6. 再生繊維(レーヨン、キュプラ、テンセル)
  7. 半合成繊維(アセテート、トリアセテート、プロミックス)
  8. 羽毛(ダウン、フェザー)
  9. まとめ

 

1:天然繊維

天然繊維とは、天然の素材から作られた繊維のこと。

植物が主原料の「植物繊維(綿・麻など)」と、動物の毛を使った「動物繊維(ウール・シルクなど)」の2つがあります。

汎用性があるため、天然繊維をベースとした混紡の繊維も多く存在します。


2:化学繊維

化学繊維とは、化学的に作られた繊維のこと。

主に石油を原料として作る「合成繊維(ナイロン・ポリエステルなど)」、天然の原料(セルロース)を用いて作る「再生繊維(レーヨンなど)」、天然の原料と化学的な原料を混ぜて作る「半合成繊維(アセテートなど)」の3種類があります。

 

3:植物繊維 (綿、麻)

綿(コットン)

吸湿性・耐久性の高い素材。肌触りが良い・汗を吸う・手入れがしやすい素材のため、生活の中で一番身近にある生地と言えます。

麻(リネン・ラミー)

吸水性・速乾性に優れており夏場でも涼しく着ることができます。衣料品に使用される素材の中で最も耐久性があるのもポイントです。

◎洗濯時のアドバイス

弱アルカリ性洗剤・中性洗剤などに関係なく、通常の洗濯コースで洗えるものがほとんど。(麻は綿よりもシワが起こりやすいため、おしゃれ着用洗剤で手洗い/ドライコースを使うと安心です。)

水洗いをすると縮んだりシワになりやすいため、「洗濯ネットに入れる」「脱水は30秒〜1分程度に留める」ことを心がけましょう。

また、熱に強く、アイロンがけは気兼ねなく行うことができますよ。

4:動物繊維 (ウール、カシミヤ、アルパカ、アンゴラ、シルク)

羊毛(ウール)

弾力性があり膨らみがある・シワになりにくい・保温性があるなどが大きな特徴です。

産地によりきめ細かさ、肌触り、暖かさなどの品質が変わります。

他の動物繊維よりも耐久性があるため、比較的お手入れはしやすいと言えますが、水洗いすると縮みやすいのが難点。また素材が良いものになるほど、虫食いには注意が必要です。

カシミヤ

アジア大陸の寒暖の差が激しい環境で飼育されているカシミヤ山羊の産毛です。

繊維がきめ細かいため肌触りがよく、伸縮性が優れているため着心地◎。確かな保温性があり人気の素材です。

一方でウールよりもデリケートな素材のため、日常使いしにくいものも多くあります。

アルパカ

アンデス地方のマイナス20℃にもなる厳しい環境で飼育されたアルパカの毛です。

繊維の中に空洞があるため軽く、保温効果は抜群。保温性はカシミアよりも高いと言われています。

ウールのような毛玉もできず、シワにもなりにくいのが特徴です。

アンゴラ

アンゴラヤギ、アンゴラウサギの毛またはそれを織った布のことを言います。

アンゴラは、ウールやナイロンなどと混紡されることがほとんど。軽くて暖かい反面、毛が落ちやすいデメリットがあります。

その他毛素材)モヘア、キャメル、ラクーンなど

シルク

繊維に程よく油分や水分を含み、とてもしなやかで肌触りの良い素材です。

軽くて丈夫・柔らかい・光沢感があるなどのメリットがあります。

一方、シミになりやすく、光に当たることで変色しやすいため、取り扱いには注意が必要です。

◎洗濯時のアドバイス

おしゃれ着用洗剤と洗濯ネットを使って、手洗いもしくは洗濯機のドライコースで洗濯しましょう。

動物繊維はタンパク質が主成分。タンパク質を溶かすアルカリ性洗剤の使用は避けてください。(※洗濯表示は必ず確認してください。カシミヤやシルク等は水洗い自体できないものも多くあります。)

また、オフシーズンの収納には必ず防虫剤を入れておきましょう。

 

5:合成繊維 (ナイロン、アクリル、ポリエステル、ポリウレタン)

摩擦に強く耐久性があり、疎水性(水となじみにくい)のが特徴です。

ナイロン

水を弾くため、レイン用ウェアなどにも使用されます。

アクリル

型崩れが起きにくく、洗濯しやすいため動物繊維の代わりとしてセーターなどに多く採用されています。

ポリエステル

ポリエステルを混紡することでシワ・縮みが起きにくくなるため、衣料が長持ちする傾向があります。

ポリウレタン

最大の特徴は伸びることです。スポーツウェアのインナーやアンダーウェア、パンツ、スーツなど伸縮性を高めるために、様々な衣類に混紡されています。

◎洗濯時のアドバイス

一般的に普及している弱アルカリ性洗剤などで気軽に洗濯ができます。アクリルは毛玉になりやすいため、洗濯ネットにいれましょう。ポリウレタンは洗濯時に汚れを吸着してしまう特性があるため、汚れがひどいものや色物と分けて洗うのが◎。ネットに入れるのも効果的です。

合成繊維は静電気を発生させやすいため、洗濯時は柔軟剤をプラスするのがおすすめ。

また熱に弱い性質があるので乾燥機の使用は基本的にNGです。

6:再生繊維(レーヨン、キュプラ、テンセルなど)

レーヨン・ポリノジック・モーダル・キュプラ・リヨセル・テンセル

シルクのようにしっとりとした質感で、ドレープ性と光沢が魅力。

コートやスーツの裏地に使用されることも多い素材です。伸び感は少ないため、再生繊維を使った衣類を購入する際は一度サイズ感を確認しておきましょう。

◎洗濯時のアドバイス

シワになりやすく水に弱いため、洗濯前に洗濯タグをよく確認してください。基本はドライクリーニングですが、最近のものは水洗い可能のものもあります。

家庭で洗える場合は手洗いで行うのがベター。洗濯機を使う場合は、おしゃれ着用洗剤と洗濯ネットを使い脱水は短時間(30秒~1分程度)にしましょう。

 

7:半合成繊維(アセテート、トリアセテート、プロミックス)

アセテート・トリアセテート・プロミックス

再生繊維よりも耐久性をもった生地。同じくシルクの様なドレープ感と光沢をもっているので、冠婚葬祭用の洋服などにも使われます。

除光液などのアルコールに触れると溶ける性質があるため、注意が必要です。

◎洗濯時のアドバイス

洗濯の際は中性洗剤やおしゃれ着用洗剤を使用してください。再生繊維よりもシワは気になりにくいですが、洗濯&脱水は短時間で済ませたほうが良いでしょう。

 

8:羽毛(ダウン、フェザー)

ダウン

水鳥の羽根と羽根の間に生えているボール状の綿毛のこと。保温性と吸湿性に富んだ素材。また、柔らかく、弾性があるため簡単にコンパクトにできます。大量の空気を含んでいるため、嵩(かさ)の割にとても軽量なのも特徴です。

フェザー

水鳥の羽根のこと。型崩れを防ぎ安定性を持たすために、ダウンとセットで使われます。

◎洗濯時のアドバイス

羽毛はケラチンと言われるタンパク質の一種を主成分としているため、アルカリ性洗剤の使用はNG。中性洗剤を使って洗いましょう。

また乾燥の際は、乾燥途中に適度にほぐしてあげることで、ふんわり仕上がります。乾燥機で熱を加えることも上手な仕上がりを作るポイントです。

 

9:まとめ

いかがでしたでしょうか。

洋服の繊維には「天然繊維」と「化学繊維」があり、異なる特徴をもっています。

どんな素材にもメリット・デメリットが存在するため、それぞれに適したお手入れが必須。素材のことを知り、お気に入りの洋服を長持ちさせましょう!

著者

Kazama

洗濯もライティングも絶賛修行中の元アパレル店員。
この情報もっと早く知りたかった!と、シミになったお気に入りの服を想いながら書いています。

監修者

w_mashimo

クリーニング事業用の機械・洗剤・備品を扱うクリーニング機材商の(株)光栄産業にて勉強中。2014年に長く従事したアパレル業を辞め転職。家庭用向けケアブランド 『DAILY CLEANERS & CO-』も運営。
酒と肴をこよなく愛しています。一猫一女と日々格闘中。