ニットやセーターといえば、寒い季節の必需品。
洗い方によってすぐに縮んだり伸びたりして、サイズが変わるなんて失敗も。家で気楽に洗濯できない困った服でもあります。
でも、洗い方と乾かし方を少し工夫するだけで、自宅でも縮ませないように洗濯することができるんです。
ニット・セーターの洗濯方法をマスターして、お気に入りの服を長持ちさせましょう!
目次
- 洗濯前に確認!4つのポイント<洗剤、洗濯頻度>
- ニット・セーターの洗い方【手洗い】
- ニット・セーターを洗う方法【洗濯機】
- ニット・セーターの型崩れを防ぐ干し方とは?
- ニット・セーターと上手に付き合う手入れのコツ
- ニット・セーターが自宅洗いNGの場合<クリーニング>
- まとめ
洗濯前に確認!4つのポイント<洗剤、洗濯頻度>
ニット・セーターは特にデリケートな素材の衣服。普段通りに洗うとしわしわになったり、縮んでしまったり、伸びる原因につながります。
最近は「ウォッシャブルニット」「マシンウォッシュ可能」と謳う商品も出てきていますが、洗濯をすることで生地の風合いが変化してしまうことも。
以下の4つのポイントを押さえて、大切な服をやさしく手入れしてあげてくださいね。
1:洗濯表示と色落ち
ニットやセーターに限らず、自宅で服を洗濯する前に確認しておきたいのが洗濯表示。
ウールやカシミヤ、モヘア、ラクーンなどのデリケート素材を使用しているものも多いため、必ず洗濯表示に従った方法で洗ってくださいね。
色落ちしやすいため、個別に洗うか、同系色のものだけで洗うと安心です。
上の画像のように、桶にバツマークが入っている表示がある場合は水洗い不可のため、クリーニング店の方にお願いしましょう。
2:洗剤はおしゃれ着用を使って、とにかくやさしく
ニットやセーターは、通常の衣類用洗剤ではなく「おしゃれ着用洗剤」を使って洗いましょう。デリケートな服を洗うための洗剤で、素材に負担をかけないようやさしい成分で作られています。
おすすめの商品
DELICATE SOAP/おしゃれ着衣類用洗剤
縮みを抑え、柔軟剤を使用しなくてもふんわりと仕上がる柔軟効果つきのおしゃれ着用洗剤。防シワ効果もあり、シルクなどデリケートな素材もストレスなく洗えます。
3:気になる汚れは事前に下洗いを
ニット・セーターに部分的に気になる汚れがついている場合は、事前に下洗いをしましょう。
特に袖や首周りは汚れやすいので、食べこぼしなどがないかチェックしてくださいね。
下洗いをする時は、汚れ部分におしゃれ着用洗剤を直接塗り込んで手洗いを。
中性の染み抜き剤(PRE SOAP neo シミ抜き剤)があれば、塗布して5分程度待ってから洗濯の工程に進むだけです。
中性以外の洗剤や、刺激の強い漂白剤は使わないでください。
4:洗濯頻度は控えめに
ニットやセーターはとてもデリケートなので、何度も洗濯すると生地が痛んだり、繊維が絡んで毛玉ができたり、縮む可能性があります。
洗濯頻度が高すぎるのはNGですが、とはいえ冬は意外に汗をかきやすいもの。汗がついたままの状態は生地に良くありませんし、臭いも気になります。状態を見ながら、定期的に洗濯してあげましょう。
ニット・セーターの洗い方【手洗い】
ニットやセーターはとてもデリケートな服なので、手洗いで洗うのがおすすめ。やさしく丁寧に洗える上に、毛玉防止かつ縮まない方法です。
◎用意するもの
・大きめの桶や洗面台
・おしゃれ着用洗剤(DELICATE SOAP / おしゃれ着衣類用洗剤 )
・(脱水時洗濯機を使う場合)洗濯ネット
・(脱水時手でおこなう場合)バスタオル
①ニット・セーターを裏返しにしてたたむ
まずは、これから洗うニット・セーターを桶や洗面台に入るようにたたみます。
この時、服を裏返すのがポイント!表面がこすれず、傷みや毛玉防止になります。
汚れが目立つところがある場合は、下洗いしてからその部分が外側にくるようにたたんでください。
②洗浄液を作り、ニット・セーターを浸す
桶や洗面台に30度ほどのぬるま湯を張り、規定量のおしゃれ着用洗剤を入れてよく混ぜます。
※肌が弱い方は洗剤で手が荒れる可能性があるので、ゴム手袋をして作業するようにしてください。
洗剤がぬるま湯に溶けたら、たたんだニット・セーターを浸します。
③やさしく押し洗いする
たたんだ状態のまま、ニット・セーターをやさしく押し洗いします。
この時、こすったり揉み洗いをするのはNG。極力生地に負担をかけないよう、5分以内で押し洗いを終わらせるようにしましょう。
洗えたら、先ほどと同じ温度のぬるま湯を何回か取り替えてすすぎます。洗剤が生地に残らないよう、丁寧にすすいでください。
柔軟剤(DAILY CONDITIONER / 柔軟剤)を使う場合は、すすぎの最後に規定量を投入。均一になるようかき混ぜ、4〜5回押し洗いをして終了です。ふんわりと仕上げることができますよ。
④やさしく脱水する
水気を切ったらニット・セーターを洗濯ネットにたたんで入れ、洗濯機で弱脱水を30秒〜1分ほどかけます。最短の脱水時間が1分より長い場合は、脱水の途中で取り出してください。
手で脱水する場合はバスタオルにくるみ、形を整えて水気を取りましょう。
この後はニット・セーターを乾かしていきますが、この時も注意が必要。この後解説している干し方を、必ずチェックしてくださいね!
ニット・セーターを洗う方法【洗濯機】
ニットやセーターは、伸び縮みや毛玉を防ぐためにも手洗いがおすすめです。
とはいえ、さまざまな事情で洗濯機を使いたい場合もあるはず。
洗濯機を使う場合は必ず洗濯表示を確認して、洗濯機で洗える服であることを確認してから洗濯してくださいね。
①たたんで洗濯ネットに入れる
まずは洗いたいニット・セーターをたたんで洗濯ネットに入れます。
洗濯ネットはたたんだニット・セーターの大きさに合うものを選びましょう。洗濯ネットなしで入れたり、ネットにニットを何枚も入れてしまうと、色移りや痛みの原因になるため避けてください。
手洗いの場合と同様、入れ方のポイントは服を裏返すこと。
目立つ汚れがある場合は、下洗いしてからその部分が外側にくるようにしてくださいね。
②洗濯機の弱水流コースで洗う
おしゃれ着用洗剤(DELICATE SOAP / おしゃれ着衣類用洗剤)を使い、「手洗い」や「ドライ」などデリケートな衣類を洗える弱水流の洗濯モードで洗濯します。ドラム式であればソフト乾燥コースなどを選んでください。
ニットの中には1回の標準コースでのお洗濯でもかなり縮んでしまうものもあるので、注意が必要です。
脱水時間はできるだけ短くし、1分ほど経ったら取り出すのが綺麗に仕上げるコツ。
ちなみに、コインランドリーでの洗濯はおすすめできません。コインランドリーは「大型で強力」が特徴のため、デリケートな服には不向き。洋服に合わせて活用しましょう。
★もしニットが縮んでしまったら、シリコン成分の入ったトリートメントリンス(コンディショナー)でつけ置きするのがおすすめです。縮んだ服の詳しいリカバリー方法はこちら↓
ニット・セーターの型崩れを防ぐ干し方とは?
ニットやセーターが洗いあがったら、ハンガーに吊るして終わり…はNGです!
伸びやすく型崩れしやすい生地なので、極力平干しするようにしましょう。
画像のような平干し用ハンガーを使うと簡単に干すことができます。100均ショップにも売っているので、1つ持っておくと良いでしょう。
平干し用ハンガーがない場合、ピンチハンガーの上に置いてもOK。
平らに置いた時に下の部分にも風が通るようになっていればいいので、ワイヤーネットの上に置くなどの方法を試してみてください。
ちなみに、乾燥機を使うのはおすすめできません。ぬれた状態でニットを擦り合わすことで、フェルト化や毛玉の元になり、型崩れや縮みが起こる可能性もあります。
シーズン最後の洗濯であれば、 しっかりと乾かしたあと、綺麗にたたんで密閉度の高いケースに入れて保管しましょう。
ニット・セーターと上手に付き合う手入れのコツ
デリケートなニット・セーターは、普段から傷まないように使うのが長持ちのポイントです。
1:毎日着ない
ニットやセーターは、毎日着るとそれだけ傷みが早くなってしまいます。一度着たら平干しをして、次着るまでに最低1日以上空けるようにしましょう。
2:ふわふわにするにはアイロンを使おう
ニットやセーターのふわふわとした風合いを取り戻すには、スチームアイロンをかけると効果的。
アイロンを当てるのではなく少し浮かせて、たっぷりのスチームで毛を立たせてください。
また、この方法は伸び縮みしたニット・セーターを元に戻す方法としても使えます!
同じようにアイロンを浮かせてスチームをたっぷり当てながら、形を整えてあげましょう。
3:毛玉取り用ブラシがあると便利
ニットやセーターにありがちな悩みといえば毛玉。
カミソリで毛玉を取る方法もありますが、生地を傷めてしまうため極力避けましょう。
毛玉取り用のブラシを1本持っておくと、他の衣類にも使えるのでおすすめです。
おすすめの商品
DAILY BRUSH 3WAY(毛玉取り・洋服ブラシ・シミ抜き)
中性で、デリケートな衣類や色柄物にも使える染み抜き剤。洗濯前にプラスするだけで、食べ物のシミや黄ばみなど困った汚れを解消できます。
ニット・セーターが自宅洗いNGの場合<クリーニング>
水洗い不可のニットやセーターは、クリーニング店へ。
クリーニングなら普段お家洗いでは落とせない汚れも、きれいに落とすことができます。
「クリーニング店へ持っていくのは、お金も時間もかかる」という方は、セーターを購入する前に洗濯表示をチェックしておきましょう。
ちなみに洗濯表示にある「F」や「P」はクリーニングの時に使われる表示です。プロ向けのマークなので、これらの表示は気にせずクリーニング店へ持ち込んでOKです。
まとめ
以上、冬物のニットやセーターの自宅での洗濯方法をご紹介しました。
秋冬に活躍してくれる服なので、長持ちするよう大切に洗ってあげたいですよね。
ぜひ手洗いで、やさしく丁寧に洗濯してみましょう。平干し用ハンガーを持っておけばカーディガン、スカートなどのあらゆるニット製品の洗濯で重宝します。
お気に入りのニット・セーターをきれいにして、今年も冬のおしゃれを楽しみましょう!