掛け布団は自宅でも洗濯できる?正しい洗い方の手順や注意点とは

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季節毎に入れ替える掛け布団の洗濯や干し方で困ったり迷ったりすることはありませんか?

今回はそんな方の為に、掛け布団の自宅での洗い方やコインランドリーでの洗濯方法をまとめました。

目次

  1. 掛け布団は自宅で洗える?<羽毛布団は洗濯OK>
  2. 掛け布団は洗濯機で洗える?
  3. 掛け布団は浴槽で洗える?
  4. コインランドリーで簡単に布団洗濯<メリット、料金、時間>
  5. 掛け布団の干し方のコツは?
  6. まとめ

1:掛け布団は自宅で洗える?<羽毛布団は洗濯OK>

掛け布団などの大物は自宅では洗濯できないと思っていませんか?洗えるかどうかは掛け布団の素材によるので、水洗い可能な素材であれば洗濯できます。まずは洗濯表示を確認しましょう。

素材によっては、水に浸けると縮んでしまったり、洗濯機の使用に耐えられなかったりするものも。具体的には、羊毛を使用している場合、型崩れのリスクを考えると手洗いがおすすめです。ただしできるだけ自宅での洗濯は控えたほうが良いでしょう。

自宅で洗えるのはどんな布団?

最近の掛け布団はおうちで洗濯できるものが増えています。特に量販店で販売されている羽毛布団は基本的に洗濯OK。しかし、生地がシルクの場合は洗うと痛めてしまう可能性があります。

注意することは?

自宅で掛け布団を洗濯する時には、いくつかの注意点があります。

濡れた掛け布団を運ぶ時、水が垂れてしまうことがある

床がフローリングであれば、拭いて綺麗にできますが、カーペットなどの場合には濡れてしまうと大変です。心配な場合には、通り道にタオルなどを敷いて道を作っておくか、大きめのたらいに布団を入れて運びましょう。また、このとき、足を滑らせないように注意してください。

乾かすのに時間がかかるため、天気予報を確認するのを忘れない

晴れの日に洗濯するのはもちろん、次の日の天気もチェックし、少なくとも2日は干しておけるようにしましょう。

洗濯頻度は?

半年に1回が目安です。ただし、日頃から雑菌やカビ、ダニを増殖させないために、定期的に天日干しをする、布団乾燥機を使う、こまめにシーツをとりかえるなどで、汗による湿気をため込まないようにしましょう。

2:掛け布団は洗濯機で洗える?

掛け布団が洗濯できるかどうかは、以下のポイントをチェックしましょう。

・水洗いできる

・洗濯機で洗えるor手洗い出来る

まずは掛け布団が「水洗いできるかどうか」を確認しましょう。洗濯表示が見当たらない場合はカバーを外して探してみてください。

洗濯機で洗濯する手順

自宅の洗濯機を使って掛け布団を洗濯するときの手順を説明します。

①洗濯の準備

まずは掛け布団を洗濯ネットに入れます。丁寧に空気を抜きながら畳んで、筒状に丸めながら入れましょう。

②中性洗剤DAILY SOAP / 衣類用洗剤)、柔軟剤を投入する

③掛け布団を入れて洗濯機を回す

毛布や手洗い、デリケートコースなど、優しい洗い方になるコースがおすすめです。

④脱水して干す

洗濯機の脱水は負担が大きいので、1~2分程度で終わらせましょう。しっかり乾かそうと長い時間脱水してしまうと、生地を傷めたり中身が偏る場合があります。

浴槽で洗濯する際の注意点

中綿が出ないようにする

掛け布団を脱水する際、側生地や中身を傷めてしまう可能性があります。厚みのある掛け布団は、しっかり水を切ろうとついきつく絞りがちです。ほつれ・破れで中の綿が出てしまわないよう、注意してください。

3:掛け布団は浴槽で洗える? 

布団や洗濯機の大きさによっては、掛け布団が洗濯機に入らず、自宅での洗濯に悩む場合もあるでしょう。その場合は、浴槽を使って揉み洗いする方法があります。

浴槽で洗う場合は、洗濯ネットは不要です。

浴槽で洗濯する手順は?

洗濯機に入らないような大きくて厚手の掛け布団を洗う際には浴槽を使って洗濯する方法もあります。ここでは浴槽での洗濯方法を説明します。

①浴槽に半分ほど水を張り、先に洗濯液を作る

オシャレ着用の中性洗剤(DAILY SOAP / 衣類用洗剤を使い、ムラがないようしっかりと混ぜましょう。洗剤の量はざっくりで構いませんので、表示されている使用量から大体の量を入れてください。

②浴槽の中に布団を入れ、足で踏みながら汚れを浮かせる

まんべんなく踏み終えたら、裏返して反対側も同じように洗います。ずっと洗っていない布団の場合は、この時点でかなり水が濁るので、あまりの汚れに驚く人も多いでしょう。

③汚れた水を捨て、真水ですすぐ

洗うときと同じように、水を溜めながら足でまんべんなく踏みます。2~3回ほど繰り返すと泡が出なくなるので、十分すすぎ終えたら浴槽から布団を出します。

④洗った布団を浴槽の縁などにひっかけておき脱水する

中綿の水が落ち切るまで待ち、1時間ほど経って水分がある程度抜けたら、物干し竿で干しましょう。

浴槽で洗濯する際の注意点

水を吸った掛け布団は重くなり、持ち上げるのはけっこうな重労働。急いで運んで転んでしまったり、無理をして一気に持ち上げて腰などを痛めないよう、休憩を取りながらゆっくり進めてくださいね。

4:コインランドリーで簡単に布団洗濯<メリット、料金、時間>

布団をコインランドリーで洗うメリット

家庭では洗濯の難しい「布団の丸洗い」ができ、業務用の洗濯パワーで汚れもダニなどのアレルゲンもきれいさっぱりと洗い流します。

また、乾燥機能でふわふわとした抜群の触り心地・まるで買いたての布団のような仕上がりにすることが出来ます。一般家庭の電気式乾燥機の場合は最高でも60度程度のため、乾燥までに時間を要しますが、コインランドリーの乾燥機はガス乾燥のため、80度でスピーディーに乾かせます。高温でしっかり乾かせるため、生乾き臭の原因となる「モラクセラ菌」の発生を防いだり、ダニ退治に効果的です。

加えて家事の時短ができて、即日仕上がりなので、洗濯したその日から清潔な布団が使用出来ます。時間がなかったり急な洗濯が必要な時にはおすすめの洗濯方法と言えるでしょう。

コインランドリーで洗濯する時間・料金

布団をおうちで洗濯するのはなかなか大変。ラクして布団をキレイにするならコインランドリーを活用するのがおすすめです。

コインランドリーにある大型の洗濯乾燥機を使えば、洗濯も乾燥も機械任せで大丈夫。1〜2時間ほどでふかふかで使い心地のいい掛け布団に戻せます。

羽毛布団を洗う場合は、洗濯と乾燥を合わせて2000円ほど。どちらかであれば数百円でできることも多いのでクリーニングに出すよりもずっと負担が軽くすみます。

コインランドリーで洗濯する手順は?

①布団カバーを外し、洗濯機に入れる

布団を入れた時に、容量が8割ほど埋まるくらいの大きさの洗濯機を選びましょう

掛け布団は敷布団のように畳んで入れる必要はありません。そのままざっくりと洗濯乾燥機に入れてください。

②ドアをしっかり閉め、洗濯を開始する。

洗濯機のドアをしっかり押し込んで閉めたら、洗濯スタート。

洗剤は備え付けのものが自動で投入されるので持参しなくてOKですが、家庭で使っている洗剤を利用できるコインランドリーであれば、ふんわりと仕上がるダウンジャケット専用洗剤がオススメです。

全自動の洗濯機であればそのまま乾燥までしてくれますが、そうでない場合は乾燥機まで布団を運ぶ必要があるので、終了時間に注意しましょう。

コインランドリーで洗濯する際の注意点

洗濯マークが付いているものと、手洗いの表示がある羽毛布団・化繊布団は基本的には洗えます。しかし、商品によっては洗濯で中の綿が団子状態になり失敗する可能性もあります。そのため、コインランドリーでは「敷布団コース」や「布団コース」のメニューで洗濯すると良いでしょう。これらのコースでは洗濯ドラムが正転・反転をせず、一方方向に高速回転をしながら高水位で洗いとすすぎを行います。さらに乾燥も高速回転し、遠心力が働くことで、布団の型崩れを防止します。

また、以下の素材は洗濯NGです。必ず洗濯表示を確認しましょう。

・真綿

綿は水に濡れると固くなるので、洗濯すると中の綿がボロボロになってしまう可能性があります。

・羊毛

・キルティング加工がされていないもの

5:掛け布団の干し方のコツは?

続いては、掛け布団の干し方のコツを解説いたします。

陰干しをする

日光による色落ちを防ぎます。難しい場合は、上から布で覆いましょう。

物干し竿は2本使用する

掛け布団は物干し竿2本を使い、「M字型」に真ん中をたるませるように干すのがおすすめ。布団の下にも風が通るので乾きが早まります。

陰干しの表示がなければ日に当て、夜になったら一度取り込んで部屋干しにし、夜露で濡れるのを防止してください。これをもう1日繰り返せばカラッと乾きます。乾かすときだけコインランドリーの乾燥機を活用するのもおすすめです。

乾きやすい気候か確認

掛け布団は大きくて厚みもあるので、数時間では乾きません。1~2日は干す必要があるので、あらかじめ当日から翌日までの天気予報を確認しておきましょう。晴れの日に行うことはもちろん、湿度や気温なども確認しておくことが大切です。

必ず2日以上干す

掛け布団は乾きづらく、表面が乾いても中身は湿っていることが多くあります。生乾きは嫌な臭いや雑菌が繁殖する原因にもなるので、必ず完全に乾いたかどうかを確認し、重みがなくなってから取り込みましょう。

6:まとめ

布団は毎日使うため、定期的な洗濯が必要です。しかし、自宅で洗濯すると手間と時間がかかります。そのため、枚数が多い場合や早く洗濯と乾燥を済ませたい場合には、コインランドリーの活用もおすすめです。

布団の枚数やお天気、自身のゆとりにあわせてうまく布団のお洗濯を行いましょう。

著者

Kazama

洗濯もライティングも絶賛修行中の元アパレル店員。
この情報もっと早く知りたかった!と、シミになったお気に入りの服を想いながら書いています。

監修者

w_mashimo

クリーニング事業用の機械・洗剤・備品を扱うクリーニング機材商の(株)光栄産業にて勉強中。2014年に長く従事したアパレル業を辞め転職。家庭用向けケアブランド 『DAILY CLEANERS & CO-』も運営。
酒と肴をこよなく愛しています。一猫一女と日々格闘中。

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