「思わぬ怪我や鼻血でお気に入りの洋服が汚れてしまった!」「生理中の経血漏れがパンツやシーツについて、なかなか落ちない」...そんな経験はありませんか?
時間が経つと特に落ちにくくなる血液の汚れ。正しい洗濯の仕方を知れば、家にあるもので簡単にシミを落とすことができますよ。
目次
- 生理の血、鼻血汚れ...落とし方の基本を知ろう
- 染み抜き前の注意点。洗濯表示と色落ちをチェックしよう
- 時間がたった汚れもきれいに。簡単な血液のシミ抜き方法をご紹介
- 時間が経っていない時は<水だけで洗う>
- 落としにくい時は<台所用洗剤と歯ブラシ>
- 時間が経ってしまった時・黒ずんでいる時は<漂白剤でつけおき>
- 簡単に落としたいなら<血液・タンパク質汚れ専用洗剤>
- 最後に全体を洗う
- ソファやマットレス、シーツ...丸洗い出来ないモノは「重曹」で対処しよう
- 意外な「あるもの」を使った落とし方
- 経血漏れの予防方法
- まとめ
1:生理の血、鼻血汚れ...落とし方の基本を知ろう
血液のシミは、体液のシミ(水溶性)のため、時間が経っていなければ水だけで落とすこともできます。ただし、時間が経過すると、血液に含まれるタンパク質が化学変化を起こして酸化し、シミは落ちにくくなります。どれだけ早く対処できるかが肝です。
また、お湯に触れるとタンパク質は固まってしまうため、染み抜きの際は常温の水か30度以下のぬるま湯を使用しましょう。
また、アルコールの使用もNG。タンパク質を凝固させてしまう性質があります。
★生理などで毎月下着の汚れに困っている方は、タンパク質汚れを分解する働きのある洗剤(SANITARY SOAP / 血液・タンパク質汚れ専用洗剤)を常備しておくのがおすすめです。
2:染み抜き前の注意点。洗濯表示と色落ちをチェックしよう
染み抜きをする前に、必ず「自宅で洗濯できるか?」を確認します。画像の【家庭での洗濯禁止(水洗い禁止)マーク】は自宅で洗濯はできない表示。クリーニング店へ持ち込みましょう。無理に水洗いをすると、生地の風合いの変化や型崩れが起きる原因になるため、できればプロにお願いする方が安全です。
また、中性洗剤以外(漂白剤など)を使う場合は、色落ちのチェックも必要です。はじめに使いたい洗剤を服の目立たない部分につけて、色落ちしないかどうか確認してから染み抜きをしてくださいね。
3:時間がたった汚れもきれいに。簡単な血液のシミ抜き方法をご紹介
時間が経っていない血液の染み抜き<水だけで洗う>
シミが付着してから時間が経過していない場合、すぐに水洗いをすればキレイに落ちることも。
ポイントは常温の水で洗うこと。お湯はNGです。
落としにくい血液の染み抜き<台所用洗剤と歯ブラシ>
タオルを下に敷き、台所用洗剤(中性洗剤)をつけた歯ブラシで、シミを軽く叩きます。タオルに汚れを移すようにすると◎
中性洗剤を使うため、衣類にかかる負担が比較的気にならない染み抜き方法です。
染み抜きの際は外側から中心へ向けて優しく汚れを落としてください。血がどんどん広範囲に広がって大変になってしまいます。
時間が経ってしまった時・黒ずんでいる時は<漂白剤でつけおき>
また、漂白剤は酸素系漂白剤がおすすめ。液体洗剤よりも粉末洗剤のほうが漂白力は高めです。
塩素系漂白剤は血液シミ以外の汚れも綺麗に落としてくれますが、強力な分色落ちの原因や繊維のダメージになりやすいため、扱う場合は注意しましょう。
漂白剤はアルカリ性のため、お肌の弱い方はゴム手袋などをつけ、直接触れないようお気をつけください。
簡単に落としたいなら<血液・タンパク質汚れ専用洗剤>
水洗いや洗剤では落ちない頑固なシミには、「タンパク質汚れに特化した洗剤」を活用する方法があります。
黒く変色してしまったシミにも有効なので、落とすのを諦めていた汚れにも◎
使い方は水と洗剤で作った溶液の中に1~3時間つけ置きしたあと、いつもの洗濯をするだけです。
つけ置きのポイントは出来るだけシミ部分を立っている状態にすること。血液のシミが剥がれ落ち易くなります。※1回で落ちない場合は、同じ手順を繰り返しても効果を発揮します。
おすすめの商品
SANITARY SOAP 血液・タンパク質汚れ専用洗剤
血液や赤ちゃんの便などのタンパク質汚れに特化した浸け置き用の洗剤。時間が経って落ちにくくなったシミにも効果があり、繰り返し洗うことで次第にシミを落とします。
最後に全体を洗う
前述した方法で、ある程度汚れが落ちたら洗濯機で洗いましょう。
ここで色柄者にも使える漂白剤のスプレーなどをかけてから入れるのもOK。より汚れ落ちが良くなります。
完全に落としきれていなくても問題ありません。あと少しの汚れは、普段通りの洗濯をするだけでキレイになります。
4:ソファやマットレス、シーツ...丸洗い出来ないモノは「重曹」で対処しよう
洗濯機では洗えない椅子などの家具・車や、すぐに洗えない布団へ血液の汚れが付着してしまうこともありますよね。
そんな時は、消臭効果も期待できる重曹を使いましょう。
濡らしたタオルで叩いて汚れを移し取ってから、重曹と水を混ぜ合わせた液を綿棒等でシミに馴染ませます。30分ほど経ったら濡れたタオルでやさしく拭き取ってください。
中性洗剤を使う際と同様に、歯ブラシで軽く叩くのも効果的です。
5:意外な「あるもの」を使った落とし方
落としにくいとされている血液のシミですが、実はたくさんの対処法があります。染み抜き剤がないときは以下のものを試してみるのも良いでしょう。
大根
大根には「ジアスターゼ」という、タンパク質を分解する酵素が含まれています。大根おろしにしてから洗剤代わりにしましょう。ただし染み抜き後は早めに水で洗い流してください。
セスキ炭酸ソーダ
弱アルカリ性のセスキ炭酸ソーダは、タンパク質汚れに効果的。布ナプキンの染み抜きにもよく使われます。水に溶かして2~6時間つけ置き・もみ洗いをすると良いでしょう。
メイク落としシート
洗剤などに比べると洗浄力は下がりますが、少量の血なら◎。旅先での応急処置におすすめです。
ただし、もし落ちたと思っても、水分を残したままの環境は衣類によくありません。帰宅後はすぐに洗濯を行なってください。
6:経血漏れの予防方法
生理の度に染み抜きを行っているのなら、経血漏れについても見直してみましょう。
生理用品を頻繁に交換する・多い日には吸収量の多い生理用品を使う
生理期間中はナプキンやタンポンを頻繁に交換してください。血の量が多い日は経血吸収量の多い生理用品を使うことで漏れを避けましょう。
ホールド力のある下着を身に着ける
ナプキンがきちんと下着に固定できていれば、血液が漏れにくくなります。
7:まとめ
以上、血液のシミの簡単な落とし方をご紹介致しました。
落ちにくいイメージですが、ベッドについた血も諦めなくて大丈夫。
体の一部である血液は避けることができないからこそ、正しい洗濯方法をマスターすれば一生モノです。
是非、ご活用ください。