特にベッドを使っている方が多い昨今、マットレスも同時に毎日使っているアイテムです。
基本的に大きくて厚みのあるものなので、自宅での洗濯は難しいですよね。
そこで今回はご自宅でマットレスをケアするための方法をご紹介します。
目次
1.マットレスの3大お悩みとは?
マットレスに起きやすい問題は、「汚れ」「湿気」「へたり」の3つであると言えます。
それぞれの特徴について紹介します。
・汚れ
汚れとは、ホコリや寝汗、皮脂などの汚れを指します。汚さないように気を付けていても、毎日の汚れが蓄積するため、日々のお手入れでのケアが必要です。
・湿気
人は寝ている間に結構汗をかいています。知らないうちに湿ったマットレスは、ダニやカビが繁殖する原因や、アレルギーの原因になったりします。
湿気が溜まりやすいマットレスは、定期的に換気などのお手入れをしましょう。
・へたり
マットレスは、腰があたる中央のスプリングに大きな負荷がかかります。同じ部分に負荷をかけ続けるとヘタリが早まり、体に負担がかかってしまう原因にもなりかねません。
快適な寝心地を長く維持するためにも、マットレスのヘタリを予防することが重要です。
数ヶ月に1度、マットレスの向きを変えるなどをして、へたりを予防しましょう。
2.マットレスの問題別お手入れ方法
マットレスによくありがちな問題別で、お手入れ方法をご紹介します。
・ダニ
起きると、赤くなって何かに刺されていたり、寝ている間にムズムズしたりする場合は、ダニが発生している場合があります。
マットレスのダニを退治するには、布団乾燥機と掃除機の併用がおすすめです。
部屋をしばらくの間(1時間程度)暗くすることで、ダニが表面に出て来やすくなります。そのあと布団乾燥機で熱を与えることで死滅させます。最後に、掃除機でマットレス表面にある、ダニの死骸や糞を吸い取りましょう。
このとき、何度も乾燥機を使うと、駆除率が高まるのでおすすめです。
・寝汗
誰もが毎日かく寝汗。このような寝汗による黄色いシミには、重曹が効果的です。
<方法>
①重曹水を作る(水100mlに、重曹小さじ1を加える)
②シミ部分にスプレーしてから5分ほど放置
③乾いたタオルで水分を拭き取る
汚れが落ちるまでこの工程を繰り返しましょう。
最終的に臭いが消えたら、マットレスを立てて、よく乾かしてください。
重曹のほかに、セスキ炭酸ソーダでの代用もOKです。ドラッグストアや100円均一ショップなどで簡単に買うことができます。
・シミ
万が一、コーヒーやジュースをこぼして、マットレスにシミができてしまった場合は、中性洗剤を使って汚れを落としましょう。
<方法>
①水で濡らして絞ったタオルでシミを軽く叩く(汚れを薄めるイメージ)
※シミをこすってしまうと、汚れが広がる恐れがあるので注意しましょう。
②中性洗剤を含ませたタオルで軽くシミを叩く
③ある程度まで汚れが落ちたら、水に浸したタオルで洗剤をきれいに拭き取る
④最後はドライヤーなどで、マットレスをしっかりと乾かす
この時しっかり乾かさないと、湿気の原因になってしまうので、要注意です。
・カビ
マットレスにもカビが生えることがあります。
もしもカビが生えてしまったら、消毒用エタノールで除去しましょう。
よくカビ取りに使われる塩素系洗剤は、マットレスを傷める可能性があるので避けてください。
<方法>
①カビが生えている部分に、エタノールをスプレーして1時間ほど置いておく
②固く絞ったタオルなどでカビを拭き取る
※カビがきれいに取れるまで、この工程を繰り返します。
③マットレスをしっかりと乾燥させる
・おねしょ
お子様がいるご家庭だと、おねしょもかなり頻度が多い問題ではないでしょうか。
おねしょがシミになりそうなときは、クエン酸を使って対処しましょう。
アルカリ性のアンモニアが含まれるおねしょ汚れに対しては、酸性のクエン酸が効果を発揮します。
<方法>
①タオルなどで、汚れた部分の水分を吸い取る
②水200mlに対して、クエン酸小さじ1を加えてクエン酸水を作る
③汚れ部分にクエン酸水をスプレーして5分間放っておく
④タオルで拭き取り、汚れがきれいになるまで繰り返す
⑤マットレスをしっかりと乾燥させる
3.マットレスのお手入れ頻度はどのくらい?
毎日できるお手入れもあるので、できることから実行していくことがベターです。
とにかく清潔に保つことを心がけましょう。
- 毎日:ベッドの上にある掛け布団をたたんで湿気を発散させる
- 1週間に1~2回:「ベッドシーツ」「敷きパッド」を洗濯し、清潔に保つ
- 2~3週間に1回:マットレスの底面を空気に触れさせ、湿気を発散させる
- 1ヶ月に1回:マットレスの表面の汚れを掃除機で吸い取る
- 2~3ヶ月に1回:「ベッドパッド」を洗濯し、清潔に保つ。マットレスの向きを変える(ローテーション)
4.マットレスのお手入れで気をつけたいこと
特定なものを除いて、洗える物は少ないので、お手入れの方法は限られます。やはり色落ちなどを考えると中性洗剤が良いでしょう。
また、基本的にマットレスを濡らすことは控えましょう。どうしても濡れタオルでのお手入れが必要な場合は、しっかりと固く絞ったタオルで叩くor軽く拭くようにしましょう。
加えて、天日干しも基本的にはNGです。
布団はワタを使用している場合が多いですが、マットレスはウレタンなどの化学物質が使用されていることがほとんどです。ウレタンの特性上、直射日光にあててしまうと劣化する恐れがあるので、天日干しは避けましょう。
マットレスを乾燥させる際は、日光に当たらないように陰干しをしたり、布団乾燥機の使用がベターです。
5.まとめ
今回はマットレスのお手入れ方法についてご紹介しました。
毎日少しでも気をつけながら過ごすことで、長く使用することができます。
快適な睡眠が取れるよう、なるべくケアしながら過ごしましょう。