例年初春になると、天気予報などでよく耳にする「黄砂」
車や道端が黄色くなった光景を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
黄砂は、洗濯物に付着すると汚れてしまったり、アレルギー反応の原因になるため、洗い直さなければいけないことも。
今回はそんな黄砂対策として、干し方や洗濯方法について解説していきますよ。
目次
- 黄砂とは?ピーク期って?今日干していい?
- 黄砂やPM2.5、花粉を対策する干し方とは
- 黄砂の時期の洗濯方法って?
- 外に干したい場合は
- 洗濯物に黄砂がついたらどうする?はたくだけでOK?
- 黄砂を自宅に持ち込まない方法
- まとめ
1:黄砂とは?ピーク期って?今日干していい?
黄砂とは、簡単に言うと「中国の砂漠で舞い上がった砂が偏西風に乗って海を渡り、日本に降りそそぐ現象」のこと。
黄砂は粒子が小さく、スギ花粉の10分の1程度の大きさしかありません。不溶性で、水にも油にも溶けないため、洗濯ではなかなか落としにくい汚れです。濡れた洗濯物を外で干していると、その小さな粒子が繊維の奥深くにまで入り込んでしまいます。
また、黄砂が厄介な理由の一つに、咳やくしゃみ等アレルギー症状を招いたり、喘息など呼吸器系に影響を及ぼす可能性を持っていることが挙げられます。黄砂自体はただの砂ですが、中国から日本に飛んでくる間に、アレルゲン物質や大気汚染物質が付着していることがあるのです。この中にはPM2.5の濃度にも関係する直径2.5μm(マイクロメートル)以下の粒子も含まれています。赤ちゃんや小さなお子様がいる家庭では、特に注意したほうが良いでしょう。
黄砂が主に来る時期は2月から5月の間。ピーク期は、西側からの風が強くなる4月です。
黄砂というと西日本に多いイメージですが、東京などの首都圏や東北でも観測されています。
気象庁などでは今日や明日以降の黄砂情報をリアルタイムで提供しているため、「今日洗濯物を外に干しても大丈夫か?」気になった際はチェックしてみてくださいね。
2:黄砂やPM2.5、花粉を対策する干し方とは
なるべく黄砂を洗濯物に付着させないため、乾かす際は部屋干しがおすすめです。同じく2〜5月がシーズンである花粉・3〜5月がピークのPM2.5の付着も気になる方は、外干しは避けたほうがベター。
とはいえ部屋干しは、「なかなか乾かない」「なぜか臭いが気になる」といった悩みも尽きませんよね。
部屋干しで気になる生乾き臭を予防するためには、5時間以内に乾かすのがポイントです!この時間を過ぎると嫌な臭いの元となる雑菌が活性化してしまいます。
また、臭いを防ぐ専用の除菌剤(部屋干し臭から衣類をまもる洗濯除菌剤)を使うのもおすすめです。
これからご紹介する方法を上手に利用して、短時間でカラッと乾かしましょう。
①洗濯物同士を離して干す
風通しをよくすることで、早く乾かすことができます。
室内でも少しでも陽のあたる場所に干すと良いでしょう。ただし、洗濯タグに日陰で干す表示がある場合は直射日光を避けてください。
★洗濯タグの見方はこちら↓
②サーキュレーターや扇風機を使う
直接洗濯物にサーキュレーターなどを当てたり、風の通り道を作ると、手早く乾かす事ができます。特別な準備が必要なく、手軽に取り入れることができる方法です。
③エアコンや除湿機を使う
エアコンのドライ機能や除湿機を使うと、湿気を効率よく取り除くことができます。寒い時期は暖房を利用するのも◎。
ただし電気代がかさみやすいため、①や②と一緒に使うのがおすすめです。
④乾燥機を使う・コインランドリーを利用する
自宅で洗濯乾燥機を使っているなら、乾燥機で乾かすのも一つの手です。洗濯物を干す手間が省けるので、家事にかかる時間も短縮できます。
洗濯物の量が多いときは、コインランドリーの大きな乾燥機で一気に乾かしましょう。
ただし、乾燥機を使用すると衣類を痛める危険があります。完全に乾かすのではなく、低温の設定で5〜10分程度で済ませるのがよいでしょう。デリケート素材やお気に入りのアイテムへの使用は控えてください。
⑤浴室乾燥をする
浴室乾燥は吊り干しをした服に温風をやさしくあてて乾かす方法のため、衣類へのダメージを最小限にすることができます。ただし、モワっとした臭いが気になることも多く、あくまで一つの方法として抑えておくのがおすすめです。
⑥下着やタオルなどはアーチ干しをする
下着やタオルなどをまとめて干す際は角ハンガーの両端に長いものを吊るし、中央に向かって短いものを吊しましょう。空気の通りが良くなり、早く乾かすことができます。
⑦デニムなどは筒状吊り干しをする
ジーンズデニムなどの厚手のパンツやスカートは角ハンガーで筒状につり干しをしましょう。ポケットは特に乾きにくいため、出しておくと早く乾きますよ。
ピンチハンガーを使用するのもおすすめです。
⑧ランドリールームやサンルームを利用する
室内干し専用の部屋であるランドリールームは、部屋干しでも太陽の光をしっかり取ることができます。
引っ越しを考えている方や新築を検討している方は、このスペースを確保することを考えてみても良いでしょう。
3:黄砂の時期の洗濯方法って?
この時期の洗濯物は部屋干し用洗剤など、除菌効果のある洗剤を使うのがおすすめ。嫌な臭いの元となる雑菌の繁殖を抑えることができます。
また、速乾機能のある柔軟剤を併用するのも◎。乾燥時間を短縮してくれる効果がありますよ。
洗濯はなるべくこまめに行ったり、脱水時間をいつもより長めに取ると良いでしょう。
それでも生乾き臭が気になる場合、汚れが落としきれていないことが臭いの原因かもしれません。
この機会にもう一度洗濯方法を見直し、気持ちよく洗濯が行えるようにしましょう!
4:外に干したい場合は
洗濯物カバーを使う
「晴れた日は外に干したい」という方は、黄砂がつかないように市販の洗濯物カバーを用意しましょう。
花粉よけや洗濯物を隠す効果もあるので、黄砂対策としてだけでなくひとつ持っておくと便利です。
カバーをかけると十分に乾かないように感じるかもしれませんが、大丈夫。水蒸気を飛ばしたり、日光を集めたりする機能が付いているため、しっかり乾きます。
撥水加工されているものを選べば、突然の雨からも守ってくれるので安心ですよ。
5:洗濯物に黄砂がついたらどうする?はたくだけでOK?
乾燥させ、手ではたく
乾いた状態で、手で軽くはたく・払い落としましょう。気になる場合は洗濯機のすすぎコースを使って洗い直してください。
濡れたままの状態で付着した黄砂はなかなか落とすことができません。まずは乾かしてから黄砂を落としましょう。
6:黄砂を自宅に持ち込まない方法
ブラシやコロコロで黄砂を取り除く
黄砂は外出時に着たアウターなどにもついていることがあります。自宅に持ち込まないよう、玄関で払い落とすようにしてください。雨の日も水滴に黄砂が混じっていることがあるため意識しておきましょう。
空気清浄機を使う
黄砂の時期は空気清浄機を活用するのがおすすめです。部屋に入った黄砂を取り除くこともできますよ。
窓をあけて換気するときは開ける幅を調節してください。広く開けると、黄砂が部屋の中に入り込む危険があります。洗濯物などは窓際から離すと◎。
手洗いする
黄砂や花粉は手にも付着しています。
帰宅したらすぐに手を洗い、洋服へ付着させない様にしましょう。
7:まとめ
いかがでしたでしょうか。
黄砂の時期はせっかく洗った洗濯物が汚れないか気になりますよね。
黄砂のピーク、4月の間だけでも部屋干しに切り替えると安心してお洗濯ができますよ。
家電を活用するなど手早く乾かす方法や、正しい洗濯の仕方を取り入れれば、部屋干しでも生乾き臭の発生を防げます。
気持ちよく洗濯ができるように、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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