お出かけの準備中、着ようとした服に毛玉を見つけてしまった…。そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
特に冬場のニットやセーター、マフラーは毛玉ができやすく、悩みのタネになりがちです。
毛玉を見つけたら取ってしまいたくなるものですが、ちょっと待って!
無理に毛玉をむしり取ってしまうと、余計な部分の繊維まで絡め取ってしまい衣類を傷めることに繋がります。
毛玉は、服のためにもなるべく丁寧に取りたいもの。今回は、毛玉の取り方(役立つアイテムや裏ワザ)や予防方法をご紹介していきます。
目次
- 服に毛玉ができる原因
- 毛玉を取る前に!知っておきたい注意点
- 【毛玉取り器の代用】スポンジやハサミで毛玉を取る方法
- 【ブラシ、毛玉取り器で簡単に】ニットの毛玉の取り方
- 毛玉ができやすい素材(ウール/アクリル/ポリエステル等)とできにくい素材
- 毛玉を防ぐ、正しい服との付き合い方
- まとめ
1.服に毛玉ができる原因
服の毛玉は、おもに摩擦が原因。
他のものと擦れることによって繊維同士が絡まる/静電気の発生で毛玉が発生します。
・洗濯機をしているとき
・衣類を着ているとき
・衣類を保管するとき(※特にギュウギュウに詰めている時)
・カバンを持っているとき(※背中や肩などが擦れている)
つまり、いつものように服を着て過ごし洗濯していれば、毛玉は自然にできてしまうものなのです。
2.毛玉を取る前に!知っておきたい注意点
服をなるべく傷めずに毛玉を除去するために、知っておきたいポイントをご紹介します。
・事前にブラッシングで毛玉を起こす
毛玉を見つけたらすぐに取ってしまうのではなく、生地を傷めず毛玉だけ取れるように準備しておくことが大切です。
具体的には洋服ブラシでブラッシングをし、繊維の方向を整えてから逆撫でして毛玉を浮かせます。これで毛玉を取りやすくすると同時に、繊維の奥に入ったホコリなどを掻き出すこともできますよ。洋服ブラシ・毛玉取りを兼ねているDAILY BRUSH 3WAYを使うのがおすすめです◎。
こういった少しの工夫で、毛玉だらけの服を復活させることができますよ。
とはいえ、毛玉取りは服の繊維を取り除いてしまうことなので、基本的にはおすすめできません。一番大事なのは、毛玉ができないように日頃からケアしておくこと(このコツは6章で紹介しています)。その中で、気になる毛玉ができた時だけ毛玉取りをするのがおすすめです。
3.【毛玉取り器の代用】スポンジやハサミで毛玉を取る方法
服を傷つけないように毛玉を取るなら、専用の道具を使うのが断然おすすめ。
とはいえ、そういった道具が手元にない時もあるはず。そこで、専用の道具なしでのやり方を2つまとめました。
服を傷める可能性が高く、おすすめできない方法も併せてご紹介しますね。
・スポンジでこする
食器洗い用スポンジの固い面で毛玉の部分を軽くこすることで、毛玉を絡め取ることができます。
この時、浮かせるようにしてなるべく生地に触れないようにしてください。
・ハサミで切る
生地をなるべく傷めずに毛玉を取るもう一つの方法が、毛玉をハサミで切ること。
特に眉用の小さなハサミであれば、生地の他の部分を傷つけずに毛玉だけ切り取ることができます。
・服を傷める間違った毛玉の取り方
この他にも毛玉を取る方法はありますが、その多くが服を傷めてしまう恐れがあるためおすすめできません。
特に、手でちぎったり、ガムテープやコロコロクリーナーで無理に引きちぎることはNG。 生地を傷めたり、毛羽立たせて新たな毛玉ができる原因になってしまいます。
また、カミソリで毛玉を切り取る方法も極力避けましょう。
刃を服に引っ掛けやすく、生地を傷つけたり穴を開けたりしてしまう恐れがあります。
4.【ブラシ、毛玉取り器で簡単に】ニットの毛玉の取り方
お家にある道具で毛玉を取る方法を紹介しましたが、毛玉を取る時は極力専用の道具を使うようにしましょう。繊維をなるべく傷めないように設計されているので、安心して毛玉を取ることができます。
ここでは、毛玉取り専用のおすすめの道具を2種類ご紹介します。
・毛玉取りブラシ
毛玉取りブラシを使えば、軽くブラッシングするだけで毛玉を取ることができます。
ホームセンターや家電量販店、さらには100円ショップなどでも手に入れることができますが、ブラシ専門のメーカーが作っている製品を選ぶのがおすすめです。
Daily Cleanersの「DAILY BRUSH 3WAY」は、毛玉取り・洋服ブラシ・染み抜きの3つの機能が1本で叶うブラシ。
大正時代から続く老舗のかなや刷毛さんが製造している、服に優しいケアができる商品です。小さめサイズで手軽さも◎。
このブラシで毛玉を取る時は、まず洋服ブラシの部分で生地を逆撫ですることで毛玉を起こし、それから毛玉取りブラシの部分で浮いた毛玉だけを取るようにするのがポイント。強くこすると余計に生地を毛羽立たせてしまうので、注意しましょう。
毛玉が取り終わったら繊維に沿ってブラッシングし、毛並みを整えて完成です。
おすすめの商品
DAILY BRUSH 3WAY(毛玉取り・洋服ブラシ・シミ抜き)
大正創業、浅草の馬毛歯ブラシで有名な「かなや刷子」さんに別注した、一つのブラシに3種類の毛を植えた機能的なブラシです。洋服ブラシ・毛玉取り・染み抜きの3つの機能がある、今までにない3WAY仕様。
・毛玉取り器
毛玉取り器は、電動で毛玉を取ってくれる機械。
電池式や充電式などがあり、コートなど広い範囲にある毛玉を手間なく綺麗に取り除くのに最適です。
一方、毛羽立っているニットやセーターに毛玉取り器を使うと余分な毛までカットしてしまうため、毛玉取りブラシの方を使うようにしましょう。
<番外編>クリーニング
「自宅でケアするのは面倒」「セルフだと引っ掛けてしまいそうで不安」...そんな方はクリーニング店で毛玉取りのオプションをつけるのが良いでしょう。プロが生地を傷めないように対処してくれるため安心です。
5.毛玉ができやすい素材(ウール/アクリル/ポリエステル等)とできにくい素材
毛玉は服をきて生活していれば自然とできてしまうもの。
とはいえ、衣類には毛玉が特にできやすい素材とそうでない素材のものがあります。
そもそも毛玉ができにくい素材の服を選べば、毛玉取りの手間が省けますよね。 ここではそんな、毛玉ができやすい素材とそうでない素材をご紹介します。 ぜひ服選びの時に参考にしてくださいね。
・毛玉ができやすい素材
「動物繊維(ウール、カシミヤ、アンゴラ、モヘアなど)」「化学繊維(ポリエステル、アクリル、ナイロン、フェルトなど)」「天然繊維と化学繊維の混紡素材(綿×ポリエステルなど)」は特に毛玉ができやすいので覚えておきましょう。とはいえ天然素材は繊維の強度が低いので、毛玉は取りやすい素材です。一方、化学繊維や混紡素材は強度があり、毛玉が取りにくいと言えます。専用のブラシ(DAILY BRUSH 3WAY)などを使い、ケアしましょう。
・毛玉ができにくい素材
一方で毛玉ができにくい素材は、「綿・麻・シルク100%の素材」です。毛羽立ちにくい素材のため毛玉ができにくいですが、保温性に優れていないため夏の衣服によく見られる素材です。
また、毛玉ができにくい加工(抗ピル加工)がされている素材もあります。カーディガンやセーターなど、本来毛玉ができやすい素材の服でも、この加工がされていると安心です。服を選ぶ時はぜひ探してみてくださいね。
6.毛玉を防ぐ、正しい服との付き合い方
毛玉を取る方法をいくつかご紹介してきましたが、一番良いのは日頃から毛玉ができないように心がけることです。
服を着ていれば毛玉はできてしまうものですが、服との付き合い方を少し変えるだけでぐっと毛玉をできにくくすることができますよ。
・服を着た後はブラッシングを
毛玉を防ぎ、服を長く着続けるために、ぜひ習慣化したいことが「服のブラッシング」です。
服は、一度着ただけでも摩擦によって繊維が乱れた状態になります。目には見えないものですが、この乱れを洋服ブラシで整えることによってリセットしてあげることで繊維が絡みにくくなり、毛玉防止に。
コート類は脱いだ時に、洗濯した服はしまう前にブラッシングすることを癖付けましょう。
おすすめの商品
DAILY BRUSH デリケート衣類用ブラシ
大正創業、浅草の馬毛歯ブラシで有名な「かなや刷子」さんに別注し職人さんが1個ずつ手植えで製作した洋服ブラシ(デリケート用)です。
白豚毛の毛先を使用しているので毛先がとても柔らかく、ほどよくコシがありますので、カシミヤ・ウール等のデリケートな洋服におすすめです。
・洗濯は裏返して洗濯ネットに入れ、おしゃれ着用洗剤で
洗濯中に他の衣類と擦れることも毛玉の原因に。お気に入りの服や、ニットなど毛玉のできやすい素材の服は、洗濯するときの一手間が毛玉防止につながります。
裏返して洗濯ネットに入れて洗濯することで、服の表面が他の衣類と擦れるのを防ぐことができます。また、デリケートコース・おしゃれ着用洗剤で洗うことで、生地への負担を最小限に抑えることができますよ。
・連続で着用しない
服はたくさん着れば着るほど、摩擦を受けたり洗濯でダメージを負ったりしてしまうもの。
お気に入りの服だとしても毎日着るのは避け、1〜2日ほど間隔を空けて休ませるのが大切です。
この時はぜひ、上で紹介したブラッシングをしてケアしてあげましょう。
7.まとめ
以上、毛玉の取り方をいくつかご紹介しました。
毛玉は服を着ているうちに自然にできてしまうものですが、日頃のブラッシングなどのケアで防ぐことができます。
むやみに毛玉を取って服を傷めてしまう前に、服との向き合い方を少し工夫してみることから始めてみましょう。
また、もし気になる毛玉ができた時のために専用のブラシや毛玉取り器を用意しておくことがおすすめです。
お手持ちの服を、長く大切に着続けてあげてくださいね。