子どもたちにとってクレヨンでのお絵描きは楽しいものですが、夢中になって壁や家具にまで色を塗ってしまうことってありますよね。
クレヨンの汚れは油分が含まれているため、普通に拭いただけではなかなか落ちません。今回は、衣類や壁紙についてしまったクレヨン汚れを、効果的に落とす方法を解説します。適切な手順を踏めば、ほとんどのクレヨン汚れを落とすことができますよ。
目次
- 【衣服編】クレヨンの落とし方を紹介!
- 【家具編】クレヨンの落とし方を紹介!
- クレヨンは何でできている?
- クレヨン汚れを予防しよう!注意点やおすすめグッズを紹介
- まとめ:クレヨンの落とし方はケースごとに正しく行おう
1:【衣服編】クレヨンの落とし方を紹介!
クレヨンを使ったお絵描きは、子どもの創造性を刺激し、表現力を育むとても良い遊びです。しかし、衣服にクレヨンが付着してしまったときは、落とすのに手間がかかってしまいますよね。本章では、衣服に付いたクレヨン汚れの効果的な落とし方を紹介します。
◎手順
ステップ1:クレンジングオイルで汚れを浮かせる
最初に、クレンジングオイルを使ってクレヨンの汚れを浮かせることが大切です。クレヨンの主成分であるパラフィンワックスは油性であるため、クレンジングオイルで、汚れを浮かせることができます。
汚れにクレンジングオイルを直接垂らしてしっかりと揉み込んでください。よく揉み込むことで、クレヨンの色素が布地から分離しやすくなります。ただし、力を入れすぎて布地を痛めないよう注意してください。
注意点として、クレンジングオイルを含ませる前に水をつけないことが大切です。水分がつくと、水が邪魔をしてクレンジングオイルが汚れに届かなくなります。
ステップ2:熱めのお湯でクレンジングオイルを落とす
クレンジングオイルとともに浮かせた汚れを、熱めのお湯(40〜50℃)で洗い流していきます。
この段階では、布地から分離させたクレヨン汚れを、しっかりと落とすことが目的です。油性の汚れに対して効果的な、温度の高いお湯でしっかりと洗い流しましょう。ただし、お湯は汚れを落としやすい反面、色落ちや縮みを招きます。傷つきやすい素材の場合は、お湯の温度や流し方を加減しましょう。
ステップ3:汚れ部分に石鹸を含ませた後に洗い流す
最後に、汚れの残った部分に石鹸を含ませ、再び洗い流します。この段階では、クレンジングオイルと熱いお湯で洗い流した後に残った汚れを取り除きましょう。クレンジングオイルが残っていると、それ自体が油シミとなってしまいますので注意してください。もし漬け置きが可能であれば、酸素系漂白剤でお湯で漬け置くこともおすすめです。
手洗いに使うような一般的な石鹸や洗濯石鹸を使い、汚れが残っている部分に石鹸水を染み込ませてください。汚れ具合によっては、使わない歯ブラシで擦るのもおすすめです。ここまでの段階で汚れが落ちきっていない場合は、再度ステップ2から繰り返しましょう。
このステップで色落ちが心配な場合は、石けんではなく食器用の中性洗剤を使用すると◎。食器用洗剤は、油汚れを強力に落としながらも手肌にやさしい成分のため、衣類のダメージも軽減できます。
以下の染み抜き剤もおすすめです。
おすすめの商品
PRE SOAP neo / シミ抜き剤
中性の染み抜き剤なので、生地を傷めず色柄物にも安心して使える洗剤。食べ物や飲み物のシミだけでなく、シャツの黄ばみなどオールマイティーに活躍してくれます。
2:【家具編】クレヨンの落とし方を紹介!
クレヨン汚れに悩まされるのは、衣服ばかりではありません。床や壁紙にべっとりとクレヨンがついてしまう場合もあるでしょう。本章では、床や壁紙についたクレヨン汚れの落とし方について紹介します。
壁紙についた場合はクレンジングオイルや中性洗剤
壁紙にクレヨンが付着してしまい、から拭きでは汚れが落ちない場合の対処法には、クレンジングオイルと台所用の中性洗剤を使います。
◎手順
①クレンジングオイルで汚れを浮かせ、中性洗剤を使って洗い流す
クレンジングオイルがクレヨンの油を分解。中性洗剤でそれを壁紙から洗い流します。汚れが残っている場合は、一連の作業を繰り返してください。
フローリングについた場合は中性洗剤
フローリングにクレヨンがついて落ちない場合には、台所用の中性洗剤を試してみましょう。中性洗剤は、フローリングの素材やコーティングを傷つけずに、汚れを落とすことができます。
◎手順
①適量の中性洗剤を水で希釈し、スポンジや雑巾に染み込ませて汚れ部分を優しく擦る
②ぬるま湯を使って洗剤を丁寧に洗い流す
③最後に水拭きをして仕上げる
★紙素材や凸凹の面につくと落とせない可能性がある
紙素材や凸凹の面にクレヨンが付着した場合、きれいに汚れを落とすのが難しい場合もあります。紙でできた素材は破れやすく、水分にも弱いため水や洗剤を使うことが困難です。また、凸凹の面には汚れが入り込みやすく、細かい部分に付着した汚れを完全に除去するのは難しいでしょう。
このようなケースでは、無理に自力で対処しようとすると、素材を傷つける可能性もあるため注意が必要です。専門的な知識と技術を持ったクリーニング業者への依頼を検討してください。
クリーニング業者は、さまざまな汚れや素材に対する知識があります。大切なものについてしまった汚れを落とすには、専門的なアドバイスを受けるのがおすすめです。
カーペットについた場合はお湯と漂白剤
◎手順
①中性洗剤を40〜50℃のお湯に溶かし、そのお湯にカーペットをつけ置きする
②汚れた部分を柔らかく揉み洗いして、汚れを浮かせる
③カーペットの素材に適した漂白剤をぬるま湯に溶かし、つけ置きする
漂白剤によりカーペットが変色する場合があるため、目立たない部分で試してみることをおすすめします。カーペットの洗濯表示や取扱説明書を確認することも大切です。
3:クレヨンは何でできている?
子どもの頃から、当たり前のように目にしてきたクレヨンですが、具体的な原材料を知らないという方もいるのではないでしょうか。
クレヨンの主成分は、ワックス・顔料の2つだけです。ワックスはクレヨンの形状を保つために使用され、顔料は豊かな色彩を表現するために使われます。また、塗り心地や質感を高める場合には、その他の添加物も必要です。
4:クレヨン汚れを予防しよう!注意点やおすすめグッズを紹介
クレヨンはさまざまな色彩を表現できる楽しい画材ですが、汚れが落ちにくいというデメリットもあります。子どもが使うことも多いので、汚れの対策は万全にしたいものです。本章では、クレヨン汚れを予防するための具体的な方法について解説します。
①子どもには水で落とせるクレヨンを選ぶ
子どもが使うクレヨンは、水溶性のものを選ぶのがおすすめです。水溶性のクレヨンならば、誤って服や家具を汚してしまっても水で洗い流せます。
色鮮やかで子どもが楽しんで使える上に、掃除・洗濯の手間を減らせる水溶性クレヨンは、家庭でのお絵描きに最適です。
②お絵描きの際は汚れてもいい服を着せる
クレヨンでのお絵描きは、小さな子どもにとって最高に楽しい遊びと言えます。しかし、服を汚してしまう可能性も非常に高いのがデメリットです。
そこで、クレヨンでお絵描きをする際には、汚れても問題ない服を着せて、思いきり楽しませるのも方法のひとつです。また、お絵描きエプロンなどのアイテムを利用するのも良いでしょう。
③新聞紙やレジャーシートの上でお絵描きする
お絵描きをする場所を限定することも、対策のひとつです。お絵描きをするときは、新聞紙やレジャーシートの上ですることを習慣にすると良いでしょう。
新聞紙やレジャーシートなら、クレヨンが付着しても問題なく、床や壁の汚れ予防にもなります。新聞紙は汚れたら捨てれば良く、レジャーシートは汚れた部分を拭くだけで、繰り返し利用可能です。
これらの方法により、子どもたちに伸び伸びとお絵描きを楽しませながら、汚れの心配を減らすことができるでしょう。
5:まとめ クレヨンの落とし方はケースごとに正しく行おう
クレヨンによる汚れの落とし方は、汚れた場所や素材によって異なります。衣服についた場合は、クレンジングオイルや石鹸を使い、熱めのお湯で洗い流すのがおすすめです。家具やカーペットには中性洗剤や漂白剤を使用してください。
どうしても汚れが落ちない場合や、落とそうとすると素材を傷つけてしまうような場合には、専門の業者に依頼するのが最適です。
汚れを予防することも重要で、小さなお子様には水性クレヨンを選んだり、汚れても良い環境を整えたりと、クレヨンによる汚れには適切な対処を心がけましょう。