サイズが大きいからと敬遠しがちな毛布の洗濯。
「汗のかかない冬場に使っているから、洗濯しても意味はないかも」とお手入れをサボりがちではありませんか?
もしかしたら見えない汚れやダニが存在している可能性も。
今回は毛布の洗濯頻度や洗濯方法、寿命、ダニ対策を詳しく説明していきます。
目次
- 毛布を洗濯する頻度は?
- 毛布は自宅で洗える?
- 毛布を洗濯する前に行うこと
- 毛布の洗い方<洗濯機>
- 毛布の洗い方<手洗い>
- 毛布の干し方・乾燥方法って?
- 毛布の寿命・劣化のサインが知りたい
- ダニ対策に!毛布のお手入れ方法とは
- まとめ
1:毛布を洗濯する頻度は?
毛布を洗濯する頻度:最低でも1シーズンに1回
できれば1ヶ月に1回、最低でも1シーズンに1回が望ましいです。
冬でも寝汗や皮脂、ほこり等の汚れは必ずあります。汚れが付着したままだと、カビやシミ、雑菌、嫌な臭いの原因になったり、保温機能の劣化につながる恐れも。
洗濯が大変だと感じるなら、毛布カバーを活用するのもよいでしょう。
定期的なダニ対策も必要
垢やフケはダニの好物。 丸洗いだけではダニの処理をしきれないため、定期的なケアも必要です。
繊維が大量に使われている毛布はホコリが奥まで入り込みやすいのもあいまって、ハウスダストの原因になったり、アレルギーを引き起こすこともあります。
2:毛布は自宅で洗える?
基本的には自宅で洗える
一般的な毛布(アクリル、ポリエステル、ウール、綿100)のほとんどは洗濯OKの素材。ただし、羊毛の場合手洗い推奨であったり、シルクやカシミヤ素材であればクリーニング店への持ち込みが必要なこともあります。
洗濯ができるか・できないかは、洗濯表示をみて確認しましょう。画像のような水洗い不可(洗濯禁止)マークがなければ、家庭用の中性洗剤やおしゃれ着用洗剤(DELICATE SOAP / おしゃれ着衣類用洗剤)等を使い自宅で洗うことができます。
※2016年から新しい洗濯表示に変わりました。
外国と共通の洗濯表示になり、海外製品の毛布も洗濯できるかわかります。
消費者庁ウェブサイト「新しい洗濯表示」
洗濯機の容量:7~8キロ以上を推奨
基本的には洗いたい毛布を洗濯機に入れてみて、少し余裕があれば問題ありません。
毛布が大きかったり、洗濯槽に入らないなら、コインランドリーを利用するか、手洗いをすると良いでしょう。
※容量の目安として、7kgの洗濯機でシングル2枚仕立ての毛布を1枚、8kgの洗濯機でダブルサイズ2枚仕立ての毛布(約4kg)が洗濯できるとされています。毛布のキロ数がわからない場合は、毛布を持って体重計に乗ってみるのがおすすめです。表示された数字から自分の体重を引けば、毛布の大体の重さが分かりますよ。
3:毛布を洗濯する前に行うこと
ホコリや髪の毛を取り除く
洗濯前にちょっとした準備をすることで、仕上がりの綺麗さが変わります。
まずはベランダの物干し竿に毛布を掛けて、毛布全体を軽くパンパンと叩いてください。目には見えていなくとも、毛布には多くのホコリが溜まっています。
シミ・汚れを洗剤で下処理
汚れを発見したら、洗剤を少量つけた歯ブラシで軽く予洗いをしましょう。もし汚れがなかなか取れない場合は、洗剤をしみこませて5分ほど放置したあと、再度ブラシで軽く叩いてあげると落ちやすくなります。
落としにくい血の汚れには血液汚れ専用洗剤がおすすめです。
おすすめの商品
SANITARY SOAP / 血液・タンパク質汚れ専用洗剤
血液や赤ちゃんの便などのタンパク質汚れに特化した浸け置き用の洗剤。時間が経って落ちにくくなったシミにも効果があり、繰り返し洗うことで次第にシミを落とします。
4:毛布の洗い方<洗濯機>
洗濯表示と洗濯機の容量を確認し、問題がなければ洗濯機で洗ってみましょう。ぎゅうぎゅうに押し込むのはNGですので、その場合は手洗いを。
ここでは洗い方を詳しくご紹介。大判のブランケットやシーツの洗濯などにも活用してみてくださいね。
◎用意するもの
・中性洗剤/おしゃれ着用洗剤(DELICATE SOAP / おしゃれ着衣類用洗剤)
・洗濯ネット
(お好みで)
・柔軟剤(DAILY CONDITIONER silky / 柔軟加工剤)
◎手順
①毛布を屏風畳みし、洗濯ネットに入れる
洗濯機にそのまま毛布を入れると、引っかかりや擦れで生地が傷んでしまいます。毛布を洗濯機に入れる際は、毛布用や大きいサイズの洗濯ネットを使用するようにしましょう。
またネットへの入れ方は屏風畳みをするのがポイント!屏風畳みをすることで、水や洗剤が毛布全体に行き渡るようになります。
★たたみ方(屏風畳み)
1.毛布を広げる
2.山折り、谷折りを繰り返し、毛布を細長い状態する
3.じゃばら状に折りたたみ、正方形くらいの大きさにする
上記のように畳めたら、そのまま洗濯ネットに入れましょう。
【※洗濯ネットなしの場合】 2の状態でくるくると丸めて色落ちしない紐で結び、洗濯機に入れてください。
②おしゃれ着洗剤、柔軟剤を投入する
毛布の洗濯には、中性や弱酸性のおしゃれ着に適した洗剤がおすすめです。液体洗剤かつ漂白剤・蛍光剤なしの洗剤を選び、色落ちや風合いの変化を防いでください。
また、柔軟剤を併用するのも良いでしょう。毛布をふわふわに仕上げたい、良い匂いを付けたいときに◎。柔軟剤には静電気を防止したり、毛玉の発生を抑えてくれる効果もあるため、毛布の使用感アップや長持ちさせる方法としても有効ですよ。
③毛布コースもしくはドライコースで洗う
洗濯モードはお急ぎや通常コースではなく、毛布専用コースがあればそちらを。ない場合はドライコース、手洗いコース、弱水流コースなどのおしゃれ着用のコースを選択してください。
縦型洗濯機の場合は、汚れのついた部分を洗濯槽の底部分に向けてセットすると、汚れが落ちやすくなります。
また途中で、洗濯槽に水が溜まってきたら一旦洗濯機を止めて、両手で毛布を押し込んでください。しっかりと洗剤液につけておくことで、さらに綺麗に洗うことができますよ。
④短時間で脱水を行う
素材がポリエステルやアクリルなら水切れがよいので、水滴が落ちなくなる程度でOK。ウールは擦れによる傷みが大きいため、30秒~1分くらいが良いでしょう。
おすすめの商品
DELICATE SOAP / おしゃれ着衣類用洗剤
中性洗剤よりも天然繊維にやさしい弱酸性。ウールやシルクなどのデリケートな衣類にお使いいただけるオシャレ着用洗剤です。縮みやシワを抑え、柔軟剤なしでふんわりと仕上がります。
おすすめの商品
DAILY CONDITIONER / 柔軟剤
思わず素肌で感じたくなるほどのふっくらとした仕上がりが特徴。お肌にもやさしい微香料です。持続性のある抗菌気機能でイヤな臭いもしっかりブロックします。
5:毛布の洗い方<手洗い>
手洗い可のマークがある場合や、洗濯機のサイズに見合わない場合は、手洗いで洗いましょう。毛布を手洗いで洗うときはお風呂を使ってください。大きな毛布も丸洗いすることができますよ。
◎用意するもの
・中性洗剤/おしゃれ着用洗剤(DELICATE SOAP / おしゃれ着衣類用洗剤)
・洗濯ネット
(お好みで)
・柔軟剤(DAILY CONDITIONER silky / 柔軟加工剤)
◎手順
①浴槽にぬるま湯を張り、おしゃれ着用洗剤を投入する
生地を傷めにくく、汚れも落としやすい水温30度くらいの温度に設定しましょう。お湯、洗剤の量は毛布の重さによって調節してください。
②毛布を入れ、足で踏み洗いをする
屏風畳みにし、浴槽の中に入れてください。
途中で上下にひっくり返しながら、毛布全体を足踏みしましょう。しっかりと力をかけ、まんべんなく洗うことができますよ。
浴槽の水が濁ってきたら、新しいぬるま湯に入れ替え、踏み洗いを繰り返しましょう。水が濁らなくなるまで繰り返して、しっかりと汚れを落としてください。
③すすぎをし、水気をとる
今度は洗剤を念入りに洗い流します。すすぎの水が泡立たなくなるまで行ってください。
洗剤が残っていると、カビや雑菌の発生、嫌な臭い、ごわごわな仕上がりに。せっかくの大物の洗濯、失敗しないよう注意しましょう。
柔軟剤を使う場合は、最後のすすぎの前に投入を。
すすぎが終わったら、毛布を踏んで、水気を取っていきます。
6:毛布の干し方・乾燥方法って?
M字干しをする
洗濯タグをみて、日向干し、陰干しどちらが適しているのか確認してください。
毛布を干すときは2本の物干し竿を使用して、M字になるように干す(M字干し)と風通しが良くなり、乾く時間を短縮できます。
もし物干し竿が一本しかない場合は、物干し竿にハンガーを複数かけ、その上から毛布を被せてあげると、空気に触れる面積を広げられますよ。
毛布を使用する冬は気温が低く日照時間も短いため、乾きにくいところが難点。生乾きのままではダニや雑菌が繁殖し、嫌な臭いの原因にもなるため、ご紹介した乾かし方を抑えてしっかりと乾かしましょう。
乾燥機を使う
コインランドリーがすぐ近所にある場合は、乾燥機だけ使用しても◎。
ドラム式洗濯機であれば洗濯から乾燥までを担ってくれます。家で大物を洗う機会が多ければ買い換えを検討してもよいかもしれません。
7:毛布の寿命・劣化のサインが知りたい
毛布の寿命:大体10年ほど
購入している時よりも、毛布が薄くなってしまっているのであれば、すでに劣化しているサイン。また、劣化が進んでいないように見えても、実は暖かさなどの機能性が下がっていることがあります。
毛布の保温機能のしくみは、毛布の中の繊維と空気が混じりあうことにあります。ずっと使い続けている毛布は、繊維同士がくっついてしまったり、繊維が減ってしまうことで空気と混じりあえなくなってしまうのです。
毛布が劣化するスピードは、洗濯の頻度、使用頻度、素材、メーカーによって異なります。お気に入りの毛布を長持ちさせるためには、日頃から洗濯やお手入れをしてしっかりと汚れやホコリを落とすことが不可欠ですよ。
8:ダニ対策に!毛布のお手入れ方法とは
いくら簡単、といっても毛布を洗うのにはある程度の時間がかかります。また、ダニの処理をするためには、丸洗いだけでは不十分でもあるのです。
毛布を清潔に保つために、以下のお手入れの仕方を参考にしてみてくださいね。
①衣類乾燥機を使う
自宅やコインランドリーの乾燥機を使って、ダニを死滅させましょう。ダニは50℃以上の環境では短時間しか生息できないため、高温を当てるのが有効です。
毛布の素材の種類によっては繊維が傷むことがあるため、洗濯表示で乾燥可能なものかどうかを確認しましょう。
ただし、ダニの死骸やホコリをとることはできません。
②布団乾燥機を使う
ほとんどの機種は50℃以上の熱風を出すため、30分以上あてるとダニは死滅します。60℃以上の熱風がでるものであればすぐに死滅させることができます。
③掃除機を使用する
掃除機を使用すれば、ダニの死骸やホコリを取り除くことが可能。また、垢やフケをきれいにすることでダニの発生を防ぐ効果もあります。毛布に吸引口をゆっくりとあてて、死骸やホコリを舞い上げないよう静かに吸い込ませましょう。
布団用掃除機を使うのも◎。熱風と吸引の両方の機能が備わっているため、1台だけでダニ駆除対策ができますよ。
④天日干しをする
晴れた日に外干しするとダニを退治することができます。
またよく晴れた乾燥している日に天日干しをすると、毛布の湿度を下げ、ダニの発生を防ぐ効果も。ただし、日光があたっていない毛布の裏側にダニが逃げてしまうため、ダニを死滅させることは不可能です。
また、はたきをかけても、ダニの死骸やホコリとりはできません。他の方法と組み合わせて活用しましょう。
9:まとめ
他の家ではどうしてるか気になる毛布の洗濯。
意外と汚れている毛布は一ヶ月に1回、最低でもワンシーズンに1回は洗うのが吉。
毛布の洗い方は、予洗いをし、おしゃれ着用洗剤でやさしく洗うのがポイントです。
乾燥機や掃除機を使用してダニ対策も行えばより安心!
しっかりと汚れを取り除いて清潔を保ちながら、毛布と長く付き合っていきましょう。
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