お出かけや通学、お買い物などに便利なトートバッグ。毎日のように愛用しているという人も多いでしょう。しかし、丈夫とはいえ使い続けていると気になってくるのが汚れです。
トートバッグを洗えるかどうかは素材によって異なるため、当記事ではトートバッグの洗い方について素材別に詳しく解説。
また、洗濯機を使ったトートバッグの洗い方や干すときのポイントも紹介します。正しいケア方法でトートバッグを長くきれいに使いましょう。
目次
1:【トートバッグの洗い方①】基本は手洗い!素材別の洗い方
丈夫で使い勝手のよいトートバッグですが、使い続けているうちに汚れが目立ってくることがあります。ここでは素材別の洗い方や注意すべきポイントを紹介します。
キャンバス
キャンバスとは綿や亜麻といった素材で作られた丈夫な生地のことです。帆布とも言われます。持ち手や底など、キャンバスのトートバッグの一部が汚れたときは部分洗いするのがおすすめです。汚れた部分を水で濡らして洗濯用の石鹸をつけ、歯ブラシで汚れをかき出しましょう。
一方、全体的に汚れが気になるときは衣料用の中性洗剤(DAILY SOAP / 衣類用洗剤)を溶かした水につけ置きするときれいに仕上がります。30分ほど放置したら優しく押し洗いしてから水を入れ替えます。泡が出なくなるまで何度か水を入れ替えてみてください。
ナイロン・ポリエステル
ナイロンやポリエステル製のトートバッグも水洗いが可能です。部分的な汚れであれば、中性洗剤を含ませたタオルで拭きましょう。
全体的な汚れを落としたいときは洗面器などに30〜35度程度のぬるま湯を張り、中性洗剤を少量だけ溶かします。その後、トートバッグを入れて優しく押し洗いしてみてください。容器の水を入れ替えながら押し洗いを繰り返し、泡が出なくなったら終了です。乾いたタオルでトートバッグ全体の水分を取り、形を整えて陰干しします。
綿
綿100%のトートバッグは風合いを保つため、汚れを落とすときは手洗いがおすすめです。洗い方は基本的にキャンバスと同様です。洗面器などに水を入れ、おしゃれ着用の中性洗剤を少量溶かしたらトートバッグを入れて30分ほどつけ置きしましょう。
押し洗いしても落ちない汚れがあるときは歯ブラシでこすってみてください。水を何度か入れ替え、しっかりとすすいだら乾いたタオルで水分を取ってから干しましょう。
レザー
他の素材と異なり、レザー素材のトートバッグは水洗いができません。水分があるとカビが生えやすくなるため、雨や汗で濡れた場合はすぐに水分を拭き取ってからしっかりと乾かしましょう。
レザートートバッグが汚れた時は専用のクリーナーを使うときれいにできます。また、レーザーは乾燥するとひび割れ等が発生することもあります。定期的にクリームなどで油分を補うときれいな状態が長持ちします。
2:【トートバッグの洗い方②】洗濯機を使う洗い方
トートバッグは手洗いが基本ですが、素材やものによっては洗濯機でも洗えます。洗濯機で洗えれば手洗いよりも時短になるため、さらに気軽にお手入れできますね。
ただし、洗濯機で洗う際には手洗いのときとは違ういくつか注意すべき点があります。ここでは5つのポイントを紹介します。
①素材・洗濯表示を確認する
トートバッグを洗濯機で洗う前に素材や洗濯表示を確認しましょう。基本的にキャンバス地や綿100%のトートバッグは洗濯機で洗えます。ただし、洗濯表示を見て手洗いのみと書かれている場合は指示に従いましょう。
また、柄がプリントされているものやビーズのような細かな装飾が付いているものは、洗濯機を使わないほうがよいでしょう。洗濯機で洗う場合はネットを活用します。
②目立つ汚れは予洗いする
目立つ汚れは洗濯機に入れる前の予洗いがおすすめです。あらかじめ汚れた部分を濡らして洗濯用の固形石鹸や中性洗剤をつけ、歯ブラシなどを使ってきれいにしておきましょう。
③洗濯ネットを使う
トートバッグを洗濯機で洗うときは洗濯ネットを使うことを心がけましょう。形崩れを防いだり色落ちや色移りを防止できます。しっかりと効果を発揮するためにはトートバッグの大きさや形に合った洗濯ネットを選ぶことが大切です。
なお、洗濯ネットに入れる前に取り外せるパーツやアクセサリは外しておくこともポイントです。
④おしゃれ着用洗剤を使う
トートバッグの洗濯では、おしゃれ着用洗剤と呼ばれる衣料用の中性洗剤を使用します。おしゃれ着用洗剤は一般的な洗剤よりも洗浄力が弱い一方で、生地を傷めにくいことが特徴です。そのためウールやシルクといった素材の洋服にもよく使われています。
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DELICATE SOAP おしゃれ着衣類用洗剤
中性洗剤よりも天然繊維にやさしい弱酸性。ウールやシルクなどのデリケートな衣類にお使いいただけるオシャレ着用洗剤です。縮みやシワを抑え、柔軟剤なしでふんわりと仕上がります。
⑤脱水は短時間
洗濯機で洗う場合、脱水機能は使用しないか、使うとしても1分程度に留めておきましょう。通常の洗濯物と同じように脱水機能を使うと風合いが失われたり、生地が縮んだりするおそれがあります。
ごく短時間だけ脱水した後はトートバッグを洗濯機から取り出し、乾いたタオルなどを使って残った水分を取り除くようにしましょう。
3:【トートバッグの洗い方③】洗ったトートバッグの干し方
ここでは洗ったトートバッグを干すときに注意したいポイントを3つ紹介します。
①干す前にシワを伸ばす
トートバッグの形崩れを防ぐには、干す前にしっかりとシワを伸ばしておくことが大切です。特に洗濯機で洗うとシワがつきやすいため注意しましょう。そのまま干すと乾いた後もシワが残ってしまいます。
乾いた後もシワが気になるときは、キャンバスや綿のトートバッグであればアイロンをかけたりスチーマーをあてると改善するでしょう。なお、アイロンがけする際は洗濯表示も参考にしてみてください。
②直射日光が当たらない風通しのよい場所に干す
洗ったトートバッグは直射日光が当たらない風通しの良い場所に干しましょう。直射日光が当たると生地が傷みやすくなります。
また、プリント加工がされているものは日光でプリント部分が剥がれたり、色褪せたりすることも考えられます。裏返して干すのもおすすめの方法です。
生地の厚いトートバッグは乾くまでに時間がかかることもあります。早く乾くよう風通しのよい場所を選んで干してみてください。
③ハンガーを2本用意する
トートバッグを干す際は、ハンガーを2本使うと形崩れを防げる上に早く乾かせます。2本のハンガーそれぞれにトートバッグの持ち手を引っ掛け、袋の部分にも風が当たるように少し開いて干してみてください。
ハンガーにかける方法には、トートバッグ自体の重みで引っ張られてシワが伸びる効果も期待できます。
なお、ハンガーがない場合は代わりに袋のフチの部分を洗濯ばさみで留めて広げながら干す方法もあります。
4:トートバッグはケア方法が大切
ここまでトートバッグの素材別の洗い方や洗濯で洗う方法、形崩れを防げる干し方などについてご紹介してきました。
丈夫で使いやすいトートバッグは知らないうちに汚れが溜まっていることもあります。多くのトートバッグは手洗いや洗濯機での洗濯に対応しており、気軽にすっきりときれいにできます。
ただし、長く使うには素材に適したケア方法を守ることが大切です。お手入れの際は洗濯表示をチェックするのも忘れないようにしましょう。