通勤や通学、どこかに出かける時には必ず必要になるバッグ。財布や携帯電話、化粧ポーチなど、たくさん収納できてファッションアイテムとしてもマストなアイテムですよね。みなさんもお気に入りのバッグをいくつか持っているのではないでしょうか?
そんなバッグですが、洗えないイメージが強いですよね。もちろん、洋服に比べると気軽に洗えるアイテムではありませんが、ポイントに気をつければお手入れが可能です。
今回はそんなバッグのお手入れ方法から保管方法までをご紹介したいと思います。
1 はじめに
バッグに使われる素材は帆布、化繊、合皮、ファーや革など多種に渡り、異素材を組み合わせることも多くあります。
またバッグをかっちりと成型する上で欠かせない芯材(ボンテックスやベルポーレン等)なども、内側に使用しています。
最近レジ袋の有料化によって、よく見かけるエコバッグ。そんなシンプルなバッグでさえ縫製の際、内側(持ち手や口元の折り返しの部分など)にノリやバッグ用の両面テープを使用しているんです。
そんな材料を使う理由、みなさんご存知ですか?
理由はいくつかありますが、主としてバッグは洋服よりも使い方がハードで(重いものを入れたり、下に置いたり、洋服と擦れたり)、耐久性が要求されるからです。
またバッグは洋服とは違い、洗うことを前提に作られておらず、それよりもデザインや機能性を重視することがほとんどです。
それ故に洋服よりも洗うハードルが上がってしまうのは仕方ないのですが、ポイントに注意することでお手入れが可能になりますので、是非参考にしてみてください。
2 バッグの日頃のお手入れ方法
お出かけに欠かせないバッグ。洋服と違い、さすがに使う度に洗うわけにはいきません。そのため、重要になるのが日頃のお手入れ。
ここでは日常的に行える、手軽なお手入れ方法を順番に上げていきたいと思います。
ブラッシングをする
パッと見だけでは分かりませんが、一日使うとホコリやチリが付着しています。特に気を付けたいのが、帆布や化繊(コーデュラなどのナイロン系)の生地をメインに使ったバッグです。
汚れが付着・蓄積しやすく、気がついた時には黒ずみや変色していたなんて事が多くあります。そのため使った日の一日の終わりには、軽くブラッシングしてあげましょう。
注)革製品には革専用のブラシを使ってください。
★ブラッシングの方法はこちら↓
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大正創業、浅草の馬毛歯ブラシで有名な、かなや刷子さんに別注した馬毛と導電性繊維素材の混毛を使用した洋服ブラシ。静電気を除去することにより、花粉やホコリの付着も抑えることが出来ます。
消しゴムをつかう
『気がついたら汚れがついていた』なんてパターンが多いのがバッグです。特に帆布のバッグや色の薄いバッグに起こりがち。そんな時は消しゴムがおすすめです。
白い消しゴムで軽く汚れ部分こするだけで落とすことが可能です。その時に強くこすりすぎると色落ちや色あせの原因になるので、優しくこすることがポイントです。
軽く湿らせたタオルで拭く
それでも汚れが気になってきたら、軽く湿らせたタオルを使いましょう。
水で薄めた中性洗剤でタオルを軽く湿らせて、汚れた部分を叩きます。
※ポイントはこすらない事。
その後に固く絞ったタオルで優しく拭いてから、風通しの良い場所で陰干ししましょう。
3 バッグの洗い方
日頃お手入れをしていたとしても、どうしても汚れは蓄積してしまうもの。
あまりに汚れが目立つ様であれば洗うことも一つの方法です。
しかし前項で書いた通り、バッグには様々な材料が使われており洗う事を前提に作られていません。そのため洗濯機を使うと中に使われた芯地などが剥がれ、型崩れしてしまう可能性があるので、手洗いすることがおすすめです。
ここでは一般的な洗浄方法を明記するので、是非参考にしてみてください。
【帆布や化繊の製品】
手洗いをする
1)洗浄液を作る
洗面器や桶などにぬるま湯(30℃〜40℃)と中性洗剤をいれてから良くかき混ぜて洗浄液をつくります。
2)優しく洗う
その後にバッグを漬け、やさしく押し洗いします。汚れが酷い部分は揉み洗いや歯ブラシなどを使って優しくこすってあげましょう。特に帆布は色落ちし易い特性がありますので、 こすり過ぎには十分に注意しましょう。
3)水気を切る
汚れが落ちたら水でしっかりとすすぎ、タオルで挟んで水気を切りましょう。洗濯機を使って脱水をすると、シワや型崩れの原因となるので、使用する場合は短時間(1分以内)で済ませましょう。
4)陰干しする
水気を切ったら、日光が直接当たらない風通しの良い場所で陰干ししましょう。日光に直接当たると人間と同じく日焼けをし変色してしまいます。また退色といって色があせてしまいますので注意しましょう。
【革の製品】
手クリームを塗る(ヌバックやスウェード以外の革アイテム)
革の大敵は汚れと乾燥です。人の肌と同じく乾燥しすぎると、ひび割れの原因となります。それを防ぐために革用のクリームを塗ることも効果的です。
ブラシなどで先にホコリを落としてから、革用のクリームを塗り、その後に乾拭きしましょう。
【合皮(ポリ塩化ビニール〔PVC〕)の製品】
素材の特性上かならず劣化します。一般的にいわれている寿命が3年~5年ですので、注意が必要です。またホコリやキズがつき易いのもデメリットとしてありますので、乾いた布は使わずに、水に濡らして固く絞った布を使ってやさしく拭くだけでOKです。
【合皮(ポリウレタン)の製品】
こちらも素材の特性上かならず劣化します。またポリウレタンの製品は水気を嫌うので、水に濡らして固く絞った布を使ってやさしく拭いた後に、乾いた布で水気を取って、乾燥させてからしまいましょう。
4 バッグのNGな保管場所・方法
洋服と同様バッグも通気が良い場所を好みます。湿気やすい場所を避け、不織布や綿などの袋にいれて保管しましょう。
ここではとくにNGな保管方法・場所をピックアップしていきます。
湿気が多い場所はNG
特に合皮(ポリウレタン)や革は湿気が多い場所が大変苦手です。合皮は加水分解を起こしたり、革はカビの原因となるので、必ず通気が良い場所を選び、無理であれば乾燥剤を使いましょう。
日光が当たる場所はNG
日光(紫外線)は、生地などを染める際に使用した染料に影響を及ぼし、変色や退色の原因となります。そのため保管する際は、必ず日光が当たらない場所を選びましょう。
ビニールに入れて保管するのはNG
特に合皮やポリ塩化ビニール(PVC)のバッグをビニールにいれたまま保管すると、ビニールとくっついてしまい、痕が残ってしまいますので絶対にNGです。エナメルの革にも同様の現象が起こりますので、必ず不織布や綿などの袋に入れて保管しましょう。
5 まとめ
いかがでしたでしょうか?
バッグのお手入れや保管方法は洋服と違い少し難しい点がありますが、ポイントに気を付けることで、ぐんと寿命を伸ばすことができます。
是非この機会にトライしてみてくださいね。