ベルトはお手入れが必要?正しいケア方法を素材別に解説!

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ベルトをコーディネートに取り入れたり、スーツ着用時にベルトをつける機会も多いですが、そんなベルトのお手入れはしていますか?「衣服につけたまま」「丸めて放置」をしていませんか?実はベルトも定期的なお手入れが必要です。

当記事では正しいケア方法をベルトの素材別に解説していきます。

目次

  1. 結論、ベルトは定期的なお手入れが必要
  2. 【本革】ベルトの正しいケアは5つのポイントを守ろう
  3. 【布ベルト】正しいケアは3つのポイントを守ろう
  4. まとめ ベルトは素材に合わせて適切なケアを行いましょう

1:結論、ベルトは定期的なお手入れが必要

結論からお伝えすると、ベルトは定期的なお手入れが必要です。なぜなら、着用することで汗や皮脂などの汚れが付着したり、食べこぼしがついたりして汚れているから。汚れを放置することでシミや変色を招き、型崩れの原因になります。

定期的なお手入れは革本来の味わいを深め、風合いを良くする効果がありますよ。

具体的なお手入れの頻度は1シーズンに1回~2回程度です。しかし、汗をたくさんかいた場合は、その都度ケアすることで、ベルトを清潔かつ形状をキープすることができます。

お手入れが必要な3つの理由

ベルトのお手入れが必要な理由は3つあります。本革のベルトの場合は、布製品と比べて、湿気や乾燥の影響を受けやすいため、特にお手入れが必要です。

理由①湿気で折れグセやひび割れの原因に

天然の革は水分を吸収します。そのため、汗や湿気などの水分がベルトにしみ込んだ状態で丸めて放置したりすると、折れグセがついてしまいます。また、革は乾燥しすぎると、表面がひび割れてしまうことがあります。

ベルトは皮膚と同じイメージを持ちましょう。肌は湿気の多い時期は汗をかいてベタベタしますが、反対に乾燥しやすい時期はカサカサしてクリームが必要になります。革も同じで、余分な水分は取り除き、適度に油分を補ってあげるお手入れが必要です。

理由②汚れがついたままだとカビや劣化の原因に

着用したあとのベルトには、汗や皮脂、食べこぼしなどが付着しています。これらの汚れを放置しておくと、シミになったり、変色やカビの発生につながります。

また、汚れは悪臭の原因にもなり、ベルトの劣化を招きます。そのため、着用したベルトは放置せず、こまめにお手入れしましょう。

理由③適切なケアで風合いが良くなるから

本革の製品にはエイジングと言って経年変化していく特徴があります。時間とともに、革の色合いに深みが出たり、質感が柔らかくなり体に馴染みやすくなっていきます。このため、適切なケアは、より美しく楽しむためにも必要なことと言えます。

2:【本革】ベルトの正しいケアは5つのポイントを守ろう

ここからは、素材別のケア方法を紹介します。まずは、本革から見ていきましょう。

本革のベルトは水洗いには対応していません。しかし、湿気や乾燥の影響を受けやすい本革は定期的なケアが必要です。

本革のベルトは、エイジング(経年変化)を楽しむためにも、使いはじめの1年間は1ヵ月に1回、翌年からは2~3ヵ月に1回程度お手入れをするとよいでしょう。

ポイント①ベルトはスラックスから外して保管

まずは、日頃の着用のたびに心がけたいケアのポイントです。着用したベルトはスラックスなどの衣類から取り外し、風通しのよい場所でつるして保管しましょう。型崩れや色落ちを防ぐためにも、ベルトに付着した汗などの水分をとばすことが大切です。

この際、水分をとばしたいからといって直射日光にあてたり、ドライヤーをあてることはNGです。変色や革がひび割れてしまう原因となるので避けましょう。

ポイント②ブラッシングで汚れを落とす

水分がよく乾いたら、ブラッシングを行います。革製品用の馬毛などのブラシか、化繊のブラシを使います。

 表側だけでなく裏側や縫い目も、細かいホコリや糸くずなどが付着しています。丁寧にブラッシングしましょう。日頃のブラッシングで、汚れがつきにくく綺麗な状態をキープしやすくなります。

また、裏側が毛羽だった革の場合はゴム製のブラシを使います。表面が起毛しているスウェードのベルトも同様に、ゴム製のブラシを使います。

さらに、パイソンやクロコダイルなどのエキゾチックレザーは、特別な手入れが必要な場合が多いため、商品の説明書の手順に従ってお手入れしてください。

ポイント③クリーナーで汚れを落とす

日頃のブラッシングだけでは落ちにくい汚れは、革専用のクリーナーを使って汚れを落とします。表面が柔らかい布にクリーナーを少量つけ、優しく拭き取ります。布に色移りする場合もあるので、使い捨て出来る布を使用するのがおすすめです。着なくなったTシャツなどを小さく切って、用意しておくと便利です。

ポイント④バックルは柔らかい布で拭く

クリーナーで汚れを落とした後は、よく乾かします。バックルは、表面が柔らかい布でから拭きしましょう。クリーナーで汚れを落としたら、保湿用のクリームを塗ります。

クリームは革に適度な油分や栄養を与え、美しい状態をキープしてくれます。表面が柔らかい布を使い、クリームを少量ずつ塗りこみます。

革によってシミになりやすい場合もありますので、目立たない部分でテストしてから行いましょう。クリームを塗り終えたら、乾いた布で表面に残った余計な油分をふき取ります。

ポイント⑤防水スプレーで汚れを予防

仕上げは防水スプレーをかけて汚れを防ぎます。防水スプレーを使う際は、換気をよくした部屋か屋外でベルトから30cm程度離してスプレーします。

スプレー後は自然乾燥

スプレーしたあとは風通しの良い場所で自然乾燥します。乾燥後のベルトは丸めず、ハンガーやS字フックなどを活用し、つるして保管してください。

3:【布ベルト】正しいケアは3つのポイントを守ろう

続いて、布で出来たベルトのケア方法をご紹介します。布と言っても生地で作られたベルトだけでなく、合成皮革と言って本革そっくりに作られたベルトもあります。

最近の合成皮革は本物の革と見分けがつかないものも多くありますので、ベルトについている品質表示や取扱説明書を確認してください。

布ベルトのケア方法には、3つのポイントがあります。

ポイント①ブラシでホコリを落とす

布ベルトも、本革のベルトと同様に、汚れはブラシで落とすことが基本です。それでも落ちない汚れの場合は、固くしぼった布で、ふき取り汚れを落としましょう。

また、衣類からすぐに取り外し、汗などの水分を飛ばすのも本革と同じケア方法です。 

ポイント②中性洗剤を溶かした水で優しく洗う

ブラッシングやふき取りで落ちない汚れは水洗いしましょう。洗面器に水を張り、中性洗剤(DAILY SOAP / 衣類用洗剤)をよく溶かし、やさしく手洗いします。水を取り換えよくすすぎ、タオルなどで水分をふきとります。

素材によっては洗えないものや、色落ちや型崩れする可能性もありますので取り扱い説明書に従ってお手入れしましょう。

ポイント③風通しのよい場所で陰干し

洗ったあとは、風通しのよい場所で陰干しします。S字フックやハンガーなどに、バックル部分をひっかけて、よく乾かしましょう。

生乾きだとカビや臭いの原因になりますので、完全に乾いてから収納するようにしましょう。

4:まとめ ベルトは素材に合わせて適切なケアを行いましょう

本革と布ベルトの素材別のお手入れ方法をご紹介しました。みなさんは適切なケアが出来ていましたか?

お洋服と同じように、素材に合わせた適切なケアをすることで清潔に保てるだけでなく形状もキープしやすくなります。

大切なベルトを長く着用するためにも、着替えたら「ベルトは衣類から取り外す」ことを基本にし、今回紹介したケア方法を取り入れてみてください。

著者

Kazama

洗濯もライティングも絶賛修行中の元アパレル店員。
この情報もっと早く知りたかった!と、シミになったお気に入りの服を想いながら書いています。

監修者

w_mashimo

クリーニング事業用の機械・洗剤・備品を扱うクリーニング機材商の(株)光栄産業にて勉強中。2014年に長く従事したアパレル業を辞め転職。家庭用向けケアブランド 『DAILY CLEANERS & CO-』も運営。
酒と肴をこよなく愛しています。一猫一女と日々格闘中。

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