デニムはコーディネートしやすく履き心地もよいため、毎日のように着用している方も多いでしょう。
そんなデニムには「洗わない方が良い」という意見もあり、汚れが気になった時でも洗濯してもいいのか、迷ったことはありませんか?
当記事ではデニムを自宅で洗濯する際に知りたいポイントや、洗濯機で洗うコツなどを紹介します。後半では洗い方が難しいと言われる生デニムのお手入れ方法も解説!ぜひ、お役立てください。
目次
1:【結論】デニムは洗える!
「デニムは洗えない」という話を聞き、洗わず着用し続けている方もいるでしょう。しかし、デニムは正しく洗うことで、長くきれいに着用できます。ここではデニムの洗濯方法を紹介します。
デニムは定期的なお洗濯がおすすめ
デニムは主に綿(コットン)やポリエステルなどが使われているため、基本的に洗濯可能です。ただし、洗うと色落ちや形崩れが起こりやすいことから「洗濯しないほうがよい」と言われています。
しかし、履いたあとのデニムには汗や皮脂、泥汚れなどが付着しており、汚れを放置すれば嫌な臭いの原因になったり、カビが生えたりすることも考えられます。
デニムは洗濯機でも洗える
デニムは丈夫な素材のため洗濯機でも洗えます。家庭の洗濯機を使えば手洗いよりも時間や手間がかからないため、気軽に洗濯できますね。
一方で、洗濯機を使うと手洗いよりも負荷がかかるのも事実です。洗濯機を使う際はダメージを抑える洗い方を意識しましょう。また、生デニムやダメージジーンズなど特に風合いが変わりやすいものは洗濯機を使わず、できる限り手洗いするとよいでしょう。
2:デニムを洗濯機で洗う際のポイントは4つ
一般的なデニムは洗濯機で洗えます。ただし、色落ちや形崩れを防ぐには、以下4つのポイントに注意しましょう。
①おしゃれ着洗剤を使う
デニムを洗濯機で洗う際は、おしゃれ着用洗剤/中性洗剤を使いましょう。デニムにとって一般の洗剤は洗浄力が高すぎるため、ダメージを与えるおそれがあります。
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なお、中性洗剤の中には「蛍光増白剤」が入った商品がありますが使用は控えましょう。蛍光増白剤は紫外線によって衣類を白く見せる染料のひとつのため、色柄ものに使うと色合いが変化します。また、綿や麻などに使うと変色する可能性もあります。
また、漂白剤の使用も避けましょう。ただし、ホワイトデニムについては白さを出すため、あえて一般の洗剤や漂白剤を使うこともあります。
②弱水流コース・ドライコースで洗う
洗濯機の機種によってコースの名称や種類は異なりますが、弱水流コースやドライコースなど機能の中からできる限りダメージを抑えられるコースを選びましょう。 洗濯中に生地が擦れ合うと風合いが変化する原因になります。
また、調整できる場合は洗いやすすぎの時間も短く設定するのがおすすめです。
③色落ちに注意する
洗濯機を使う際はデニムのみで洗い、他の洗濯物とは分けてください。 生地を染色して作られているデニムは、洗濯すると色落ちすることがあります。
また、注意していてもデニムの性質上、洗うたびに色がどんどん落ちてしまいます。汚れが気になる時を除いて、履くたびに洗濯する必要はありません。洗濯する頻度を抑えることも色落ちを防ぐポイントです。
④脱水は1分程度でOK
脱水は1分程度で十分です。洗濯が終わったデニムは洗濯機で脱水し、すぐに取り出しましょう。
早く乾かそうとして長い時間脱水すると、生地が痛んだり縮んだりすることがあります。洗濯機から取り出して、水が垂れてこなければOKです。
なお、洗濯機で洗ったデニムはシワができやすい状態で、放置すると乾いたあともシワが残って取れにくくなってしまいます。できる限り早く洗濯機から取り出して干すことも大切です。
3:デニムの形崩れを防ぐ洗い方
色落ちと並んで、デニムを洗う際に起こりやすいトラブルの一つが形崩れです。洗濯によるデニムの形崩れを防ぐには、洗う前の準備や洗ったあとの干し方が大切です。形崩れを防ぐ洗い方を4つ紹介します。
洗う前に形を整える
デニムは洗う前にロールアップの部分を伸ばし、ボタンやジッパーは全て留めておきましょう。
形を整えておくことで、シワやクセがつくことを防止します。また、ボタンが開いているとどこかに引っ掛かって外れたり、ジッパーが絡んで生地を傷めたりすることもあります。
裏返して洗濯ネットに入れる
洗濯機で洗う前にデニムを裏返し、洗濯ネットに入れることを心がけましょう。生地が擦れて傷んだり色落ちしたりすることを防止できます。特にダメージジーンズを洗濯機で洗うのであれば洗濯ネットは必須アイテムです。
また、洗濯ネットの大きさに合わせて畳んでから入れるとシワができにくくなります。デニム1本につき洗濯ネットを1枚使うようにしましょう。
ドライヤー・乾燥機は使わない
ドライヤー・乾燥機の使用は避けましょう。最悪の場合、縮んで履けなくなる恐れもあります。ドライヤー・乾燥機の熱風はデニムの大敵です。
もし急いで乾かしたいときは洗濯機で軽く脱水したあと、風通しのよい屋外に干すのがおすすめです。室内で干すときは扇風機やサーキュレーターの風を当てると早く乾きやすくなります。
逆さまにして干す
洗ったデニムは逆さまに干すと縮むのを防げる上、重みでシワが伸ばされてきれいに乾きます。ただし、ストレッチタイプの場合は生地が伸びてしまうこともあるため注意が必要です。
また、複数の洗濯ばさみなどを使ってデニムの内部まで風が通るように干すと早く乾き、嫌な臭いが発生することも防げます。
4:【最初が肝心】生デニムの洗い方
生デニムとは、ノンウォッシュやリジットデニムともいわれる加工されていない商品を指します。加工の過程で水洗いがされていないため、初めて履く前に洗って糊を落とす必要があります。
また、履いたり洗ったりすることによる風合いの変化も生デニムの楽しみの一つ。理想のデニムを育てるために洗い方を工夫しましょう。
基本は手洗いがおすすめ
生デニムは基本的に色落ちや縮みが発生しにくい手洗いがおすすめです。裏返してボタンやジッパーを留め、40〜50度のぬるま湯を張った洗面器などに浸しましょう。糊を落とすだけであれば洗剤は不要です。
ゆっくりと手で押してデニム全体が水を吸ったら、そのまま1〜2時間ほど漬けておきます。浮いてこないように重しをするのもおすすめです。
ドライクリーニングの選択肢も検討しよう
生デニムを水洗いすると色落ちや縮みが発生しやすいため、水を使わないドライクリーニングでお手入れするのも方法の一つです。
水洗いよりはダメージを抑えられる可能性があります。
ドライクリーニングができるクリーニング店へデニムを持ち込み、相談してみましょう。
着たまま風呂に入る方法はあり?
生デニムを初めて洗うと生地が縮みます。そこであえて着たまま風呂に入り、自分の体型にフィットさせる方法が知られています。
しかし、根拠がある方法ではない上、デニムの色が浴槽に移ることがあるためあまりおすすめできません。できるかぎり手洗いかドライクリーニングでのお手入れを行いましょう。
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5:まとめ 大切なデニムは洗い方が肝心!
今回はデニムの洗い方を紹介しました。デニムは洗えないといわれることもありますが、清潔に保ち気持ちよく履き続けるためにも定期的に洗うのがおすすめです。
ただし、デニムの洗濯には色落ちや形崩れしやすくなるというデメリットもあります。洗い方に注意することでダメージを抑えましょう。