新品で真っ白なタオルを使っていたのに、気づいたらタオルがピンク色に変色していた...なんてことはありませんか。
変色の原因は様々ですが、正しい対処法を知ることでピンク汚れは防げます。
今回はタオルのピンク汚れの解決法を紹介します。
目次
- タオルのピンク汚れは菌が原因
- 菌の繁殖を防ぐ!洗濯方法を紹介
- タオルのピンク汚れを防止!ポイントは3つ
- タオルの変色は色移りが原因の可能性もある
- タオルの正しい洗濯方法を紹介
- タオルのピンク汚れは正しいケアで防げる
1:タオルのピンク汚れは菌が原因
ここではタオルにつくピンク汚れの原因を紹介します。
落ちきらない汚れから菌が繁殖してピンク色に
タオルには落ちきらない汚れがたくさん付いています。身体を拭いた後の皮脂汚れや洗濯槽に付着した汚れなど、汚れの種類は様々です。そして、タオルを濡れたまま放置しておくと、落ち切れなかった汚れと水分で菌が繁殖しやすくなります。
洗濯のたびにある程度洗い流せたとしても、汚れは蓄積し続けるため気づいたらタオルがピンク色に変色していた、ということが起こります。
2:菌の繁殖を防ぐ!洗濯方法を紹介
菌の繁殖を防ぐためにはタオルを殺菌できるような洗濯方法がおすすめです。特に、酸素系漂白剤を使うと繁殖した菌の汚れを落としつつ、再び菌が繁殖しないよう除菌できるため、キレイな状態を長く保つことができます。
ここからは酸素系漂白剤を使った洗濯方法を具体的に紹介します。
酸素系漂白剤を使う方法
酸素系漂白剤はアルカリ性の漂白剤に分類されており、酸素系の漂白剤は弱アルカリ性の粉末タイプと酸性の液体タイプに細かく分かれます。
また、ほかに塩素系の漂白剤もありますが、効果が強力すぎるあまり衣類は脱色されてしまうため白物以外への使用は避けましょう。
ここでは、数ある漂白剤の中でも酸素系の漂白剤でのケア方法を紹介します。
①40〜50℃のお湯に漂白剤を溶かし衣類を浸す酸素系漂白剤の効果を最大限に活かすためには、40〜50℃のお湯を使うことをおすすめします。お湯は酸素系漂白剤が良く溶けるため、洗浄力が高まります。
また、衣類を浸け置くことで繊維の深くまで酸素系漂白剤が行き届き、ゆっくりと汚れをふやかして落としやすくしてくれます。お湯の温度を高くすると漂白力は高まりますが、繊維へのダメージが大きくなり商品によっては色落ちしやすかったり触り心地がバリバリになることもあります。つけ置く場合は、様子を見ながら時間を調節しましょう。
②漬け置き後は中性洗剤で洗濯する浸け置き後は中性洗剤(DAILY SOAP / 衣類用洗剤)で洗濯します。刺激の強いアルカリ性成分を洗い流せるからです。アルカリ性の酸素系漂白剤は、酸素が汚れの色素と化学反応を起こし分解し、衣類を白くします。酸素系漂白剤のアルカリ性は人体にとっては刺激が強いうえに、浸け置いただけでは汚れも落としきれていません。そこで刺激の少ない中性洗剤を活用することで、刺激の強いアルカリ成分と汚れを一緒に落とせます。
なお、中性洗剤をはじめとした衣類洗剤は、界面活性剤の力で物理的に繊維から汚れを剥がしとり、汚れを落とすしくみです。
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強力な再汚染防止機能を備え、衣類の黒ずみを抑えます。また中性なので色柄物も鮮やかに保つち。色移りを防ぐ機能も。嫌なニオイを防ぎ、部屋干しにも対応しています。
③よく乾燥させてから収納する
洗濯が終わったら、よく乾燥させて収納しましょう。乾ききっていない状態で収納してしまうと収納場所に湿気がこもることで、再び菌が繁殖しやすい環境がつくりだされます。酸素系漂白剤と中性洗剤で頑固な汚れを落とせても、タオルの保管場所を菌が好む環境にしてしまっては洗濯した効果を実感できません。
3:タオルのピンク汚れを防止!ポイントは3つ
ここからはタオルに汚れを蓄積させない方法を紹介します。こまめなケアできれいな状態を保ちましょう。
使った後は早めに洗濯する
タオルを使った後はすぐに洗濯しましょう。使用後のタオルを放置しておくと、汚れと湿気がタオルにこもるため菌が繁殖しやすい環境がつくられます。また、汚れが付いたまま放置しておくことで、繊維の奥深くまで汚れが固着し汚れが落ちにくくなります。清潔な白いタオルを維持するためにも、可能な限り毎日洗濯することをおすすめします。
すぐに洗濯できない場合は干しておく
すぐに洗濯できない場合は干しておきましょう。菌の繁殖に必要なものは水分であり、汚れが残っていても水分がなければ菌は繁殖できません。そのため、洗うまでの間にタオルを干して乾燥させておくことで、タオルから水分が蒸発し菌の繁殖に必要な水分がなくなります。
洗濯槽の掃除もこまめに行う
菌は、皮脂汚れ以外の汚れも繁殖するための栄養として使います。こまめに洗濯していてもタオルのピンク汚れが出てきたら、洗濯槽に残っている汚れが原因かもしれません。洗濯槽は湿気がこもりやすく、洗濯槽の周囲に頑固な汚れが付着しています。洗濯しても洗濯槽から剥がれた汚れがタオルに付着してしまうことで、汚れを落としきれていない状態になり、菌が繁殖してしまうことがピンク汚れの原因です。
そのため、定期的に洗濯槽クリーナーを活用して掃除することで、洗濯槽を清潔な状態に保つことがピンク汚れの防止に繋がります。
4:タオルの変色は色移りが原因の可能性もある
これまでタオルの変色の原因を菌の繁殖にスポットをあてて説明しましたが、菌の繁殖以外にも色移りが原因でタオルは変色します。白いタオルと一緒に赤い衣類を洗濯してしまうと、洗濯によって赤色が脱色され色移りすることがあります。
そのため、白いアイテムを洗濯する場合、色物と分けて洗濯することが基本です。洗濯回数は増えてしまいますが、白いアイテムを洗濯する場合は白いアイテムのみを洗濯する習慣づけが重要です。
5:タオルの正しい洗濯方法を紹介
ピンク汚れを防ぎ、タオルを清潔に保つためには以下の正しい洗濯方法を習慣づける必要があります。
- 一度に洗う洗濯物は少なめにする
- 一度使ったものはすぐに洗濯する
- すすぎの回数を増やして洗濯する
- 柔軟剤を使う
決して難しい内容ではなく、ちょっとした意識でできることばかりなので、日々の生活に役立ててみてください。
一緒に洗う洗濯物は少なめにする
一緒に洗う洗濯物の量は、少なめにすることが重要です。一度に洗う洗濯物の量が多いと、洗濯しているアイテムすべてに洗剤がいきわたらず、洗剤本来の洗浄能力を発揮できません。また、洗濯槽の中に洗濯物を詰め込みすぎることで、たたき洗いやすすぎが不十分になり、付着した汚れが流れ落ちにくくなる点も一度に多く洗濯物を洗濯するデメリットです。
一度使ったら洗濯する習慣をつける
一度使ったアイテムはすぐに洗濯する習慣をつけましょう。
一人暮らしをしていると数日分の洗濯物をまとめて洗うことが多々あります。前述のとおり、すぐに洗濯しない場合は干しておくと湿気は溜まらず、菌は繁殖しにくいですが、洗濯機に入れたままだと湿った状態が続くため菌が繁殖しやすくなります。また、まとめて洗濯するために都度干すのであれば、洗濯して干した場合と干す回数は同じです。家事の負担を軽減するためにも、こまめな洗濯習慣をつけることが重要です。
また、洗濯する際はすすぎの回数にも注意します。洗濯物に対してすすぎの回数が十分でないと汚れが残る原因になります。
柔軟剤を使いふわふわに仕上げる
柔軟剤を使うことでタオルをふわふわに仕上げると、とても気持ちが良いです。また、肌触りが良くなる以外にも柔軟剤を使うメリットは多々あります。一つは静電気の発生をおさえることで花粉などの汚れの付着を防止できます。もう一つは殺菌・抗菌効果があることです。柔軟剤には界面活性剤が含まれているため殺菌・抗菌効果があり、ピンク汚れの防止に役立ちます。
ただし、柔軟剤を入れるタイミングには注意が必要です。すすぎを2回行う場合、一回目は柔軟剤を入れずすすぐことを重視し、2回目のタイミングで柔軟剤をいれると効力を最大限に発揮します。
また、あわせて乾燥機の利用もおすすめです。乾燥機を使うとドラムがぐるぐると回転し、空気を含ませながら熱風で乾燥させるため仕上がりがふっくらします。さらに、乾燥機は嫌な臭いを抑止する効果もあります。雑巾のような臭いの原因であるモラクセラ菌は、コインランドリーのガス乾燥機(80℃くらい)で死滅することが研究で分かっています。
洗濯回数からすすぎ、柔軟剤の使用方法を守ることはもちろん、ゆとりがあれば乾燥機を使い、ふわふわのタオルを目指しましょう。
6:タオルのピンク汚れは正しいケアで防げる
これまでタオルのピンク汚れの原因や菌の繁殖を防ぐおすすめの洗濯方法を紹介しました。
菌の繁殖を防ぐためには、タオルに付着した落ち切れていない汚れを取り除くために酸素系漂白剤を使うことがポイントです。
また、ピンク汚れを防止するポイントや正しい洗濯方法もあわせて紹介しました。正しいポイントや洗濯方法を知ることで、ピンク汚れができてしまう原因を解決できます。
どれも少しの意識づけで継続できる方法ばかりですので、ぜひ家事の参考にしてみてください。