洗濯時でのお悩みに多い「生乾き臭」や「部屋干し臭」。
ちゃんと洗ったはずのなのに、なぜか臭いが気になった経験、ありませんか?
せっかくの大事なお洋服やタオル、生乾き臭いせいで使えない/捨てるなんてもったいないですよね。
今回は臭いが気になった時にすぐできる、生乾き臭の取り方をご紹介します。
臭いを消すことは、菌を取り除くことにもつながります。衣類やタオルを清潔に保ち、気持ちよく毎日を過ごしましょう!
目次
- 洋服が生乾き臭い原因は「雑菌」
- 生乾き臭を消すには?6つの臭い取り方法
- 石鹸や重曹を使って熱湯で消毒する
- 漂白剤とお湯でつけおきをする<バスタオルに◎>
- クエン酸で洗濯する
- コインランドリーの乾燥機を使う
- 電子レンジを使う
- スチームアイロン/ドライヤーを使う
- <番外編①>衣類用の消臭スプレーを使う
- <番外編②>クリーニング店へ持ち込む
- 天日干しは殺菌できる?部屋干しのニオイは?
- バスタオルの臭いの理由・寿命
- まとめ
1:洋服が生乾き臭い原因は「雑菌」
「洗濯物の生乾き臭」の原因はズバリ、雑菌。
原因菌の名前はモラクセラ菌やマイクロコッカス菌。厳密にいうと、増殖したモラクセラ菌が出す排泄物(糞)が嫌な臭いの原因になっています。
この菌は皮脂や水分を栄養にして繁殖。汚れや洗剤が残っていたり、洗濯物をしっかり乾かさずそのまま放置すると、モラクセラ菌はみるみる増殖します。
雑菌は湿気を好むため、湿度の高い梅雨時期や部屋干しの際は要注意。「汗をかいたTシャツやブラジャーを何日も放置」「乾きにくいジーンズを洗濯機から出さない」なんて時も、その水分や汚れが雑菌の温床になっています。
◎ポイント
★洗濯をしても体臭のような臭いを感じるなら、「汚れが落ちていない」のかも。今一度自分の洗濯を振り返ってみましょう。
普段の洗濯に、専用の除菌剤(部屋干し臭から衣類をまもる洗濯除菌剤)をプラスするのも◎。
ちなみに、汚れを落としきらないまま強い香りの柔軟剤を使用すると、さらに臭いが気になりやすくなります。まずは臭いの原因を解消しましょう。
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2:生乾き臭を消すには?6つの臭い取り方法
「洗っても臭いが取れない、消えない」「すぐに臭いを取りたい」そんな時は以下でご紹介する方法を試してみましょう!
モラクセラ菌の弱点は「熱」。60度以上であれば10分~20分程で死滅します。高い温度が臭いをとる鍵になりますよ。
ただし、高温ということは繊維にダメージがかかることと同義でもあります。
洗浄力の強い洗剤などを使うと大きな除菌効果がありますが、同じく繊維には負担増。衣類の場合やお気に入りのアイテムであれば、洗濯表示を必ず確認してくださいね。
時短で済ませたい時にもできる、簡単な対処方法も番外編としてご紹介します。
①石鹸や重曹を使って熱湯で消毒する
熱湯でしっかりと除菌できる「煮洗い」。臭いに困った時の心強い味方です。
◎手順
大きな鍋にお湯をたっぷり沸かし、洗濯用石鹸を入れて10分〜20分程度煮出してください。石鹸を入れることで生地がガビガビになることを防いでくれます。
石鹸の代わりに重曹を入れるのもおすすめ。臭いの元になる皮脂汚れを落としやすくしてくれますよ。
終わったらいつものように洗濯を行いましょう。(おすすめの洗剤は、DAILY SOAP clear / 皮脂・油汚れ衣類用洗剤)ぬれた状態で放置していると、再び菌が増えてしまうので時間をあけないでくださいね。
※煮洗いする時はアルミ鍋の使用を避けましょう。石鹸や重曹はアルカリ性のためアルミを腐食する力があり、繰り返すと穴などが開く可能性があります。ステンレスなどの鍋を使用してください。
②漂白剤とお湯でつけおきをする<バスタオルに◎>
漂白剤を使うと、雑菌を除菌するだけでなく黒ずみも軽減してくれますよ。汚れのひどい衣類におすすめの方法です。介護や子育ての際に悩みやすい、パンツについた尿臭にも◎。
◎手順
洗面器に漂白剤とお湯(40℃〜50℃)を入れ、1〜3時間つけます。長時間つけすぎると繊維を傷めてしまうので、なるべく手短に!終わった後は、しっかりとすすいでから干しましょう。
漂白剤は、酸素系漂白剤がおすすめ。塩素系漂白剤は、色落ちする恐れがあります。冷水を使うと効力がダウンしてしまうため温かいお湯を使ってくださいね。
また、洗剤を一緒に使うのも効果的です。液体洗剤と漂白剤を合わせた洗浄液の中でつけ置きすることで、より効果をアップすることが出来ます。つけ置きが終わったらいつものように洗濯を行いましょう。
③クエン酸で洗濯する
酸性の物質であるクエン酸は、雑菌の繁殖を抑え、嫌な臭いを消す作用があります。環境や肌に優しいのも特徴です。
やり方は、洗濯機で洗濯する際に洗剤の代わりとしてクエン酸を入れるだけでOK。水10Lに対しクエン酸10gを目安にしてください。
④コインランドリーの乾燥機を使う
60℃前後で乾燥させる家庭用(ガス/電気)ドラム式洗濯機に比べ、コインランドリーの乾燥機は約80~120度まで上がるため、確実に菌を取り除くことができます。
また、生地に空気をふくませるように風を送るので、洗濯物がシワなくフワフワになりますよ。雑菌だけでなく、ダニ・花粉・ハウスダスト対策もバッチリです。
物によっては縮みが引き起こりやすいので、乾燥機が使えるかどうかも洗濯表示で必ず確認しておきましょう。
⑤電子レンジを使う
臭い対策はもちろん、菌が残りやすいタオルやハンカチの除菌は欠かせませんよね。そんな時は、電子レンジを使うのも一つの手ですよ。
◎手順
タオルやハンカチを水にぬらしてラップで包み、500Wの電子レンジで1分程度加熱してください。火傷の恐れがあるため取り出す際に直接触るのはNG。冷ました後はいつも通りの洗濯を行いましょう。
かなりの熱が短時間の内に加わるため、危険な方法でもあります。加熱中は目を離さないように!また、化学繊維は避け、綿100%の製品にだけ行いましょう。タオルには必ず水分を含ませ、一度に詰め込まないようにしてくださいね。
⑥スチームアイロン/ドライヤーを使う
乾いた洗濯物を濡らさず、時短で済ませたい時に便利なのがスチームアイロン。衣服をハンガーにかけ、衣服から3㎝程度離してスチームをあてましょう。スチーム機能は微細なスチームの粒子と、スチームが噴射される勢いで、嫌な臭いも除去してくれます。
ただし、少しでも掛け方にムラがあったり、加熱が不十分だと臭いが復活してしまうことも。一時的な対処方法として、シーンに合わせて取り入れましょう。
威力は弱くなるもののドライヤーで代用しても◎。
<番外編①>衣類用の消臭スプレーを使う
臭いをささっと消したい時に使えるのが、衣類用の消臭スプレー(アルコールスプレー)。
香りを被せることで嫌な臭いを隠すスプレーも多くありますが、Daily Cleanersの衣類用消臭剤(DAILY DEODORANT / 衣類用消臭剤)は臭いの原因に直接成分が働きかけることで、臭いの元から消してくれます。
外出先へ着てきてしまった際など、すぐに臭いを消したい時の応急処置として、なるべく負荷をかけたくない衣類におすすめ。
コンビニやドラッグストアでも販売されています。その他、「携帯型消臭殺菌ライト」なども効果的です。
<番外編②>クリーニング店へ持ち込む
汗などの臭い対策に有効な「ウェットクリーニング」を利用するのも一つの手。
ウェットクリーニングとは、水で洗えない衣類を特殊な洗剤を使って水洗いする方法のことです。
デリケートな素材のお洋服の臭いが気になるときは、汚れのケアと一緒に済ませてしまいましょう。
3:天日干しは殺菌できる?部屋干しのニオイは?
天日干しでは、菌や臭いを取り除くことはできない
「天日干し(外干し)は殺菌ができる」というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、実は臭いの元になるモラクセラ菌は紫外線に強い細菌。
天日干しは手早く乾燥させるという点で優れている反面、外気の汚れが付着しやすく、また色あせの原因ともなります。
一方部屋干しは生乾き臭を引き起こしやすいイメージですが、しっかりと汚れを落とし、手早く乾燥させることができれば、臭わせず、洗濯を効率よく済ませられる方法でもあります。
エアコンのドライモードを活用したり、扇風機やサーキュレーターを当てて乾かしてください。
正しい洗濯方法や乾かし方を取り入れて、生乾き臭とおさらばしましょう!
4:バスタオルの臭いの理由・寿命
臭いの理由
タオルは他の衣類と異なり、水分を拭き取るのが主目的。どんなに洗った手でも、全ての雑菌は落ちないため、菌は最終的にタオルへ付着します。
ぬれた状態のタオルは雑菌に快適な環境で、あっという間に菌が繁殖!風呂場にあり、乾きにくいバスタオルは玉ねぎのような嫌な臭いが発生したり、少しピンクがかって見える時には、酵母菌が繁殖しています。
先述した方法で臭いを消すのはもちろん、そもそも臭いにくいタオルを選ぶと悩みが減るかもしれません。
自然素材
手入れのしやすさを考慮するならば自然素材のものが◎。とくに綿素材のタオルは吸水性に優れ、かつ通気性がよく、吸収した水分がすぐに乾くため雑菌が繁殖しにくくなります。
防菌・防臭効果があるもの
防菌・防臭効果が施されたタオルを選ぶのも一つの手。パッケージに「消臭」「制菌」などの表記があるものを選びましょう。
タオルの寿命
30回程度の洗濯で、寿命を迎えることが多いタオル。いくら洗っても濡れると臭いが気になる場合は、買い替えた方がベターです。
5:まとめ
何度洗っても臭い服。この嫌な臭いは、洗濯の方法を見直すサインでもあります。
普段から「しっかり汚れを落として、雑菌の繁殖を防止する」ことを心がけましょう。
とはいえ、うっかり臭わせてしまうこともありますよね。
「洗ったはずなのに、濡れると臭い」なんて時は、高い温度で煮洗いしたり、漂白剤を使って臭い取りを行ってみましょう。生地に負担がかかることもあるため、素材に合わせるのを忘れずに!
臭いを消すことは菌を取り除くことでもあります。衣類を清潔な状態で保つために、ぜひ、ご活用ください。