冬になると定番のアイテム、ブーツ。足元が覆われるので暖かいですが、自宅で洗えるのかな、と悩む方も多いと思います。
今回は、そんなブーツのご自宅でのお手入れ方法についてご紹介します!
目次
1.ブーツの種類と特徴
ブーツと一言に言っても様々な種類があります。
主なものとして、革・スエード・ムートン・合皮の4つです。
丸洗いできる素材と違って、革製品は水がかかるとシミや型崩れや、せっかくの起毛が抜けてしまうリスクがあります。
洗う際は、十分に注意が必要です。
2.種類別のブーツの洗い方
ブーツの種類によってお手入れ方法が違ってきます。
ただ、どのブーツも履く前に防水スプレーをかけておくと、雨は勿論汚れなどもつきにくくなるので、ブーツの持ちが良くなりますよ!
2-1.革ブーツの手入れ方法
革のブーツは、程よく光沢があり、使用するほどに自分の足の形に変化していきます。一方、傷がつきやすいデメリットはあります。
汗や雨など水分が苦手なので、連続して着用したり、雨の日は避けた方が良いです。濡れたまま放置しておくとカビの繁殖につながる(白っぽくなる)ので、風通しの良い場所に保管、また無垢の木製のシューキーパーを使ったり、新聞紙を入れておくと、湿気を吸ってくれます。
また人間の肌と同じく、油分も重要になります。油分がなくなるとひび割れを起こしますので、定期的にクリームを塗って加油してください。クリームを塗る前には必ず砂や埃をブラシで落としましょう。傷がつく原因となります。
<準備するもの>
- ブラシ
- 革靴用などの専用クリーナー
- 革靴用などの専用クリーム
- 乾いた布(2枚あると◎)
<手順>
①ブラッシングで砂や埃などを落とす
②専用クリーナーで汚れ落とし、乾いた布で拭き上げる
柔らかい布(着古したTシャツなどでも◯)にクリーナーをつけます。
ブーツ全体にクリーナーを伸ばしたら、ある程度力を入れて汚れを落とします。
③クリームを塗る
④乾いた布で仕上げ磨き
乾いた布で全体をまんべんなく磨いてツヤを出しましょう。
2-2.スエード・ムートンのお手入れ方法
寒い季節は温かみのあるムートンやスエード素材のブーツを履きたくなりますよね。
普段のお手入れには消しゴムやブラッシング、無垢の木製のシューキーパーや新聞紙、乾燥剤で問題ありません。
<準備するもの>
- ブラシ
- 雑巾
- 中性洗剤(DAILY SOAP/衣類用洗剤)
- スポンジ
- 防水スプレー
<手順>
①軽くブラッシングをして、汚れを落とす
靴を丸洗いする前に、ブラッシングをしておくのがベター。このときのブラッシングは、ホコリを落とすためなので、スエード・ムートンの毛並みに逆らってブラシを動かすと良いです。
②濡れた雑巾を使って靴全体を湿らせる
ブラッシングをしたあとは、靴を濡らします。一気に濡らすのではなく、濡らした布などをスエード・ムートンに押し付けるようにして濡らしていくと、痛めずに濡らすことができます。
※いきなり水に浸けてしまうと、シミになってしまうことがあります。注意しましょう。
③靴を洗う
濡らしたスポンジに中性洗剤をつけます。こちらをあわ立てて、靴を洗っていきます。
この時、内側や靴底も一緒に洗っていきましょう。
④靴についた洗剤を吸い取る
水に濡らしたスポンジで付着した中性洗剤を吸い取ります。
※靴に水を染み込ませないようにしましょう。丁寧に吸い取らないとシミの原因になりますので、注意してください。
⑤風通しの良い日陰で乾かす
上記の工程が終わったら、乾燥させます。風通しの良い日陰で乾かしましょう。
※早く乾かしたいからといって、日当におくと革が日焼けし、変色してしまうのでNG。革の靴よりも水分にとても弱く、色移りや色落ちがしやすい素材です。
2-3.合皮(合成皮革)のお手入れ方法
レザーと違い、水に強いのが合皮の特徴。
普段は革素材と同じ様にクリーナーでお手入れしつつ、汚れが気になったら丸洗いしましょう。
ただし、洗濯機で洗うのは控えてください。靴へのダメージに加え、洗濯機の故障の原因につながります。
<準備するもの>
- 洗面器
- 中性洗剤(DAILY SOAP/衣類用洗剤)
- スポンジ
- 防水スプレー
<手順>
①洗剤液を作る
洗面器にぬるま湯と中性洗剤を入れ混ぜ合わせます。
この際、合皮に使用されている接着剤の劣化を防ぐため、水ではなくぬるま湯を使用しましょう。
②スポンジで全体を洗う
洗剤液の中にブーツを入れ、スポンジで優しく洗います。
③2、3回すすぐ
きれいな水に入れ替えてから、よくすすいでください。
洗剤残りはシミの原因となるため注意しましょう。
④洗濯機で2分程度脱水する
型崩れの原因になるため、短時間で済ませましょう。
⑤陰干しする
日干しすると素材が痛むため、日陰に干してください。
3.ブーツをお手入れする頻度は?
ブーツの素材にもよりますが、そこまで頻繁なお手入れは必要ありません。
<革>
革のブーツのお手入れは、基本的には素材が頑丈なので、【半年に1回】くらいのお手入れでOKです。
普段のお手入れとしては、ブラシでほこりを落とす程度で問題ありません。
<スエード・ムートン>
できれば【月に1回】のお手入れがベスト。 素材に限らず、シーズン中に汚れが目立つようになったり、雨などで濡れたときには、その都度お手入れするようにしましょう!
4.カビの除去方法
①乾いた布でカビをふき取る
水洗いをするのはNGです。理由はカビが好む環境が「湿度・温度が高い」環境だから。お手入れ直後はきれいになったように見えても、次の日にはカビが発生してしまうこともあります。
また、使用した布には菌が大量に付着するため、再利用せず処分しましょう。
②除菌スプレーを含ませた布でカビをふき取る
まずは靴が色落ちしないか、目立たない場所で確認してください。
靴専用の除菌スプレーがなければ家庭用の除菌スプレーでも代用可能です。
カビの増殖を防ぐため、靴全体を拭きましょう。
③2-3日乾燥させる
色褪せが気になるものは直接日光には当てず、陰干ししてください。
④サドルソープで洗う
サドルソープ(靴専用の石鹸)をブラシにつけ、円を描く様に靴全体を磨きます。
濡れた布巾で拭き取った後、最後に乾拭きします。
⑤2-3日乾燥させる
内側まで乾くように、再びしっかりと乾燥させてください。
5.まとめ
今回は素材別にブーツのお手入れ方法や、日頃のケアについて紹介しました。
お気に入りのブーツを長持ちさせるためにも、ぜひ試してみてください。