お洗濯情報

『なぜ!?』を知ることで楽しく家事をランクアップ ⬆


2022年 5月号

5月の紫外線、実は真夏並みって知ってました?

5月5日は二十四節気の一つ立夏に当たります。春分と夏至の中間にあたり、暦の上で夏が始まる日だそうです。

その頃からは日差しは強くなっていき、段々と夏が待ちきれなくなってきますね。

とくにここ最近は温暖化の影響なのか?日差しがとても強く感じます。その日差しと言えば・・・そう『紫外線』です。

女性や子供は特に気にすると思いますが、お肌の日焼け止め対策は必須ですよね。日傘の売れ行きも近年は上昇していると言われていますが、衣類の紫外線対策って忘れてませんか?

衣類トラブルの相談で、実は多いのが『日焼け』なんです。衣類の日焼けというとあまりピンと来ない人もいると思いますが、衣類は一度日焼けをしてしまうと、元通りにするのはとても大変で、高額になるケースがあります。

その理由は日焼けはシミなどと違い、衣類に使用された染料が紫外線に反応したもので、修復するのがとても難しく、特に変色した箇所に色を入れるには、色掛けいう知識と特殊技術が必要になります。

ではそうなる前にどのようにしたら良いのか?

次の項で説明したいと思います。

 

日焼けを防ぐには?

 晴れた日にお洗濯は気持ち良いですが、だからといって直接日光にあてる『日干し』はNG。

特に濃色の衣類は紫外線に反応し変色してしまう場合があります。すぐに変化が無くても、徐々に変色や色褪せの原因となるので、天気が良かったとしても風通しの良い場所で陰干しが良いでしょう。

 

保管する時は?

保管をする時にも注意が必要です。

クローゼットに入れておけばOKと安心するなかれ。日の当たりやすい場所ですと開閉時や隙間からの日差しにより意外にも日焼けをしてしまいます。

そうならないように長期保管をする時は不織布のカバーに入れると良いですよ。

クリーニング屋さんから戻ってくる時に被せてあるビニールの袋は、あくまでホコリよけの為で保管用ではありません。

通気性もないのでカビる原因にもなるので、持ち帰ったら外しておきましょう。

 

まとめ

 いかがでしたか?

ちょっとしたポイントに気を付けることで、日焼けは防げるんです。

余計な出費にならないように注意してくださいね。

 


2022年 4月号

柔軟剤がキーポイント、上手に使えばパチっと嫌な静電気も防げます。

言葉を聞いただけでも”くしゃみ”がでそうな「花粉・黄砂」。春はとても気持ちの良い季節ですが、花粉や黄砂が本格的に飛散する時期なので、どうしても個人的に嫌いになってしまいます。

そこで今回は悩んでいる人も多いであろう、花粉や黄砂の衣類への付着を防ぐ方法をお伝えしたいと思います。

 

どうして衣類に付着するの?

たとえば最近はクリーニングに出さずに家庭でも洗えるウォッシャブル製品の需要が多く、沢山の種類のアイテム(スーツ、プリーツスカート、コートなど)が販売されています。それらのアイテムに使われているのが、合繊(ポリエステル、ポリウレタンなど)です。

これらの素材は軽くて丈夫でシワになりにくく速乾性があるので、とても重宝される素材です。

しかし速乾性というのは言い換えると「疏水性(そすいせい)がある」ということです。この疎水性というのは、水と馴染みにくいという意味です。

 つまり【速乾性=乾燥しやすい=静電気が起こりやすい】ということになります。

 春というのは、まだまだ乾燥する時期なので、余計に静電気が起こりやすい環境で、花粉やホコリなどが付着しやすくなるんですね。

 

静電気を防ぐには?

 では次に静電気を防ぐにはどのようにしたら良いのでしょうか?

家庭でできる方法として一番お手軽なものが『柔軟剤』です。ただしこの柔軟剤ですが、使い方を間違えると逆にトラブルを引き起こす要因となってしまいます。

 では次から柔軟剤の上手な使い方を順に追って説明していきます。

 

①使用量は規定の量をまもる

 衣類やタオルをふわふわにしたいからといって、柔軟剤の使用量を増やしても効果はありません。むしろタオル自体の吸水性が悪くなったり、本来の手触り、風合いが変わってしまう場合もあります。 

②すすぎは2回以上する

柔軟剤は衣類に成分を残す働きがあるので、汚れがすすぎ切れず残っていた場合、成分と一緒に汚れ自体も残してしまい黒ずみの原因となります。

最悪の場合、生乾き臭の原因となってしまう恐れもあります。

③数回に1回は柔軟剤を使わない

②のような、汚れがすすぎ切れず残っていた状態で柔軟剤を使い続けると、生乾き臭の他に柔軟剤の成分自体が悪臭となってしまいます。このようなことが無い様に、数回に1回は柔軟剤の使用を控えましょう。

すでに悪臭がする場合は、漂白剤(酸素系)を使ってつけ置きをすることをおすすめします。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?このように静電気を防ぐ為に柔軟剤を使うことは効果的ですが、黒ずみ・悪臭・肌へのトラブルにならない様に正しく使うことが大切です。

またブラッシングをすることも効果的です。繊維を整えることで毛玉防止にも繋がりますので、是非トライしてみてくださいね。


2022年 3月号

ゴムの様な優れたストレッチ性、 シワになり難く、軽くて丈夫な万能素材。

今回は洗濯のネタではなく、少し趣向を変えて素材のお話をしようと思います。

みなさん、スニーカーはお持ちですか?あるいはストレッチ性のある衣類(機能性インナーやスポーツウェアなど)はいかがですか?

恐らく多くの方がこの様なアイテムを誰でも1つはお持ちかと思います。これらの素材に多く使われているのが『PU/ポリウレタン』です。この素材はスニーカーであればクッション性があり、軽く丈夫なのでのソールやインソールに使われ、また衣類であればストレッチ性がありシワになりにくいので、日常着やスポーツウェアなど様々な物に多用されています。また液状にしてコーティングすることで、合皮と言われる生地に革のような風合いと防水効果を付与することができ、加工しやすくとても重宝される素材ですが、その反面デメリットもあります。

今回はその『PU/ポリウレタン』のデメリットの事例と併せて、ケアの方法もお伝えしたいと思います。

PU/ポリウレタンのデメリットは?

メリットばかりと思われる『PU/ポリウレタン』ですが、実はデメリットがあることをご存知ですか?化繊なので静電気が起きやすいという性質もありますが、その中でも一番の気をつけなければいけない特徴が・・・

【経年劣化】です。

使用環境によって寿命は前後しますが、通常2~3年と言われています。着用しなくても劣化は進むので、久しぶりに着たらヨレヨレになったり、ベタベタしていたりと使われているアイテムによってトラブルの事例は様々です。

基本的には湿気(水分)が苦手ですので、その点に注意することがポイントとなります。そうすることで着用する寿命を伸ばすことができます。

 

①スニーカーの事例

久しぶりに履きたくなったスニーカー着用して外出。ところが途中でソールがごそっと取れたり、ボロボロになって履けなくなってしまった。。またいつの間にかインソールがベタベタになっていたり。

これは【加水分解】といわれる現象で、スニーカーによく見られる事例です。この状態になってしまうと、ベタベタは除去できたとしても通常は、復活できません。

 

 ☆ケア方法 
加水分解は水分と反応して起こります。つまり湿気に気をつけることで、寿命を延ばすことが可能になります。雨の日に履いたら、水分を拭き取ってから風通しの良い場所で木製(ニス無し)のシューキーパーを入れて保管する。また靴箱に湿気取りを置くのも良いです。長期保管する場合は、ジップロックに湿気取りと一緒に入れておくと◎です。

 

②シームレスの事例

近年多くなってきたシームレスのアイテム。代表的なのがダウンジャケットですね。

シームレスというのは無縫製(針で縫わない)で、ボンディング(熱圧着)で仕上げることです。針穴がないので保温力があり、水の侵入も防ぐことができるメリットがあります。

反対にデメリットとしてボンディングした箇所が経年劣化 (2〜3年)で剥離をし寿命を迎えてしまうという点があります。

またクリーニングではドライクリーニングができず金額が高額になる傾向や、断られる場合があるという点です。

 

 ☆ケア方法 
着用後は風通しの良い場所に保管して、雨などで濡れた場合は良く拭き取りましょう。

 

③スポーツウェアの事例

 伸縮性のあるので、多くのスポーツウェアに多用されていますが、こちらも寿命を迎えるとポリウレタンの繊維が切れてしまい、伸び切った状態のままとなってしまいます。

 

 

まとめ

いかがでしたか?ポリウレタンを使用・加工したものは全般的に湿気がダメージとなります。出来るだけ早めに乾燥させて、保管する場合は乾燥剤と併用するなど【しっかり乾燥させること】をポイントとして覚えておいてください。
ただし乾燥させようとしてアイロンや乾燥機を使うことはNGです。水分と同様に熱もまた『PU/ポリウレタン』の弱点となりますので、ご注意ください。
防水スプレーをすれば水から遠ざけることができるのでおすすめですが、使用できないアイテムもありますので、使い方にはご注意ください。


2022年 2月号

洗剤はいらない?もっと汚れを落とす4つのポイントとは?

今回は前号に引き続き、洗濯をもっと深堀して『汚れをもっと落とすコツ』をテーマに書いていこうと思います。前回は洗剤(界面活性剤)の大切さを説明したはずなのに、いきなり洗剤はいらないと言うと、とても語弊がありますよね。。

しかし洗濯のプロであるクリーニング業界では常識とされていますが、一般的にはあまり知られていないとても大切なポイントがあるんです。

多くの人のイメージでは恐らく洗剤を使わなければ汚れは落ちないと思っていると思いますが、汚れを落とす要素は、実は洗剤を含めて4つあります。この4つのポイントを抑えることで汚れ落ちが違ってくるはずです。

次の項から順番に4つのポイントを、注意点と併せて書いていきます。

 

汚れを落とす大切な4つの要素とは?

洗濯において汚れを落とすのは洗剤だけではありません。ある企業の研究結果では汚れを全て除去するためには、【洗剤】の他に【洗濯機】【温度】【時間】が不可欠だと結論があり、その汚れの除去に寄与する割合は、下記の円グラフになっています。

綺麗な円グラフを上手に描き、合計を100%に近づけることが、汚れを完全に除去するということです。

次の項では下記グラフの要素別に説明をしようと思います。

 

 

①洗濯機の作用

機械的エネルギーといい、洗濯機での物理的な作用を意味しており、汚れの除去に寄与する比率としては全体の約30%と言われています。

洗濯機はドラム(叩き・揉み)・縦型(水流・擦れ)の効果で汚れを除去しています。少し極端な言い方かもしれませんが、水溶性汚れや不溶性の汚れは、洗剤を使わずに洗っても、上手く洗えれば汚れの約30%は除去できるということです。

しかし注意すべき点は、適正量以上に洗濯物を入れてしまうことです。適正量以上に洗濯物をいれてしまうと、極端に効果は低下し洗浄性が悪くなってしまいます。

また最近の家庭用洗濯機は、節水型に進化しているので、水の量がではありません。適性な水量で「洗い」を行い、たっぷりの水量で「すすぎ」を行うことが大切です。

ちなみに必ず定期的に洗濯槽も綺麗にしましょう。

 

②温度の作用

熱的エネルギーといい、水温を意味します。汚れの除去に寄与する比率としては全体の約15%と言われています。

温度と分子の動きには比例関係があり、水温が上昇すれば分子が活発になり、汚れに作用する効果が大きくなります。襟周りに多い皮脂などの油汚れにはとても効果的です。

また石鹸の洗剤には温度が非常に重要と言われています。石鹸は冬場など水温が低くなると、働きが弱くなり溶け残りや石鹸カスの原因となるからです。

 

【注意】
水温を上昇させると、色落ちが起こり易くなる為、注意が必要です。またタンパク質の汚れ(血液・赤ちゃんの便・卵など)は40度以上のお湯を使うと、反対に汚れが落としにくくなってしまいます。

 

③時間の作用

時間的ファクターといい、洗浄時間を意味します。汚れの除去に寄与する比率としては全体の約15%と言われています。

洗浄時間が長くなれば、洗剤や水が汚れに物理的に作用する回数が増える為、結果的に洗浄効果が高くなります。

襟・袖口の汚れは、洗浄時間が15分〜20分程度までは上昇カーブを描いて除去は進みますが、それ以降はカーブが緩やかになるという検証結果が出ています。

漂白剤などを使ったカビの除去や漂白作用を伴う洗浄は、長時間に渡って上昇カーブを描きながら汚れの除去が進行する結果が出ているので、この場合はつけ置きなど方法が効果的とみられます。

 

④洗剤の作用

 前回も述べましたが、界面活性剤の力で汚れを落とすことを意味しており、汚れの除去に寄与する比率としては全体の約40%と言われています。

界面活性剤は油性汚れなどを水中に溶解し、また不溶性汚れを水になじみ易くし除去効果を高めます。

しかし界面活性剤は濃度が重要なポイントとなります。少なすぎると作用が弱くなり、反対に多すぎると衣類に残存し変色や肌刺激の可能性がある為、必ず洗剤の使用量の目安に従って使用することが大切です。

※前号で界面活性剤の説明をしているので、是非読んでみてください。

 

まとめ

 いかがでしたか?「洗う」ということは、4つの要素が複合的に作用することで汚れを除去することなんです。洗剤だけでは上記のような綺麗な円グラフは完成しませんし、もちろんどの要素が欠けても同様です。

日本の一般家庭では『温度の作用』が困難かもしれませんが、その場合は①洗濯機の作用、③時間の作用、④洗剤の作用の3つを駆使しながら、綺麗な円グラフの様にしたら良いと思います。

また洗剤と一緒に、重曹やセスキ炭酸ソーダなどを助剤と言われるものを併用し、洗浄性(アルカリ性にする)をあげることで、【ニオイ】や【黄ばみ】を防ぐことが出来ます。

単に洗濯機のスイッチを押して スタートするだけではなく、上記のことを少し意識しながら、是非家庭で試してみてください。

 


2022年 1月号

汚れを落とすだけじゃない。 知っているようで実は知らない『洗剤の働き』とは?

明けましておめでとうございます。本年もデイリークリーナーズを何卒よろしくお願い致します。

暦の上では小寒(しょうかん)となり、寒さも本格的になってきましたね。今回は初心にかえって、『洗剤』というテーマで書きたいと思います。

みなさん、洗剤ってどういうものかご存知ですか? そんなことを言うと「もちろん、洗剤は汚れを落とすものでしょ?」というツッコミが入りそうですが、実はそれだけじゃないんですね。

衣類には様々な種類の生地(繊維)が使われており、それぞれに特徴があります。例えば撥水・吸湿・速乾・摩擦に強い・保温・冷感などがあげられます。その様な生地(繊維)を洗う為には、洗剤のある重要な成分が欠かせません。

その成分とは聞いたことがある人もいると思いますが、私たちの生活の中でとても身近にあるマヨネーズや化粧品にも活かされている『界面活性剤』です。

次の項では洗剤の主成分である界面活性剤の働きについて紐解いてみます。

 

洗剤の主成分『界面活性剤』とは?

洗剤の主成分となる界面活性剤の分子構造は、上図のように水と油になじむ部分を持っています。通常、水と油は混ざり合うことはありませんが、この水にも油にもなじむ界面活性剤が作用することで、両者が簡単に混ざるようになるんですね。水と油の間を取り持つ立場となる訳です。

 

これを応用しているのが、マヨネーズです。マヨネーズは「お酢」と「油」と「卵の黄身」で出来ていますが、卵の黄身には界面活性剤と同じ働きを持つレシチンという物質が含まれており、そしてこのレシチンのおかげでマヨネーズが完成します。

衣類の汚れの大部分は皮脂という油汚れです。これを水で落とす為には、この働きがとても重要になるんですね。

 

 では次からはお洗濯に重要な主な働きを一つずつご紹介したいと思います。

 

汚れを落とす仕組み

①浸透・湿潤作用

汚れは繊維の表面や隙間に入り込んでいます。ということは、しっかりと汚れを落とすには洗濯物を充分に濡らし、繊維の間に水をしっかり浸透させる必要があるということです。

つまり浸透・湿潤作用とは、洗濯物を洗浄に適した状態にする、下準備の役割ということです。

②乳化作用/可溶化作用

 水と油を混ぜても分離してしまいますが、界面活性剤の分子によって油汚れ(皮脂汚れ等)を包み込み、水と油が混ざり合い牛乳のように白く濁ります。これを乳化と言います。

乳化している状態で、界面活性剤を追加し濃度を高めていくと、徐々に油性成分が水に混ざり透明な状態になりますが、これを可溶化といいます

保湿成分等がある透明な化粧水は、この作用を応用しているんですね。

 

③分散作用

例えばススのような固体の粒子を水に入れて攪拌した場合、ススは混ざり合わずに表面に浮かんでしまいます。

しかし界面活性剤を加える事により、油汚れ(皮脂汚れ等)と同様にススの粒子が界面活性剤の分子に包み込まれ、水中に均一に散らばり水となじみやすくなります。

この作用で洗濯物から安定的に汚れを水中に引き出すことに繋がるんです。

 

④再汚染防止作用

前で説明した浸透・湿潤作用 / 乳化・可溶化作用 / 分散作用が、総合的に作用して汚れを落としたとしても、水中で再び付着してしまっては意味がありません。

つまり、とても汚れている衣類から出た汚れが、そんなに汚れていない衣類に移ってしまっては、お洗濯が台無しになるということです。

この再汚染(再付着または逆汚染)防止作用というのは、繊維や汚れの表面を界面活性剤の分子で取り囲み、水中に分散した汚れを再び繊維に付着する事を防ぐ作用を言い、この特性があることによって、衣類の黒ずみを防いでくれる大事な働きなんですね。



まとめ

いままでに界面活性剤の作用を上げましたが、このような働きが充分に発揮されるには、濃度が重要となります。界面活性剤は、ある濃度になると界面活性剤の集合体(ミセル)というのものを作ります。

このミセルがあることによって汚れを取り込む力(洗浄力)がアップします。よって洗剤の使用量の目安に従って使用することが大切です。

※規定の量以上に入れたとしても、洗浄力は決してアップしません。逆に成分が衣類に残りやすくなり、その成分が菌の餌にもなってしまいます。また成分が蓄積することで、その成分自体が臭いの原因になる可能性もありますので、ご注意ください。

 

次号は、『汚れをもっと落とすコツ』をテーマにアップしたいと思います。

 

 


2021年 12月号

気温が下がり、空気が乾燥する冬、それは生乾き臭(部屋干し臭)が発生しやすい季節が到来したということ。

秋が過ぎ去り、あっという間に季節が冬に変わってしまったこの頃。朝晩の気温がぐっと下がり、空気も乾燥していますよね。『空気が乾燥しているから、洗濯物が乾きやすい!?』と思っている人もいるのではないでしょうか?

答えは『NO』です。洗濯物を乾かすためには、『温度が高く、湿度が低い』状態がベスト。温度が高いと、空気中に取り込める水蒸気の量が多いため洗濯物が乾きやすいのです。

ちなみに梅雨の時期は気温が高いのですが、湿度も高い状態なので、洗濯物が乾きにくいんですね。冬は空気が乾燥していますが、気温が低いため空気中に水蒸気を取り込める量が極端に少なくなっているので、乾きにくいんです。

となると問題になるのは・・・もちろん生乾き臭(部屋干し臭)ですよね。臭いが発生する理由はいくつかありますが、今回は臭いを発生させない方法や、除去する方法をお伝えしたいと思います。

※気温とは外気温をさし、温度とは室内温度をさします。

 

生乾き臭の原因は?

 生乾き臭(部屋干し臭)の原因となるのは細菌です。その菌はモラクセラ菌と言い、花王と愛知学院大学の研究により突き止められました。

モラクセラ菌は皮脂などの汚れや水分、すすぎ不足によって残ってしまった洗剤カスを餌として繁殖します。そしてその菌が繁殖した際に排泄する代謝物が臭い元になります。代謝物とは糞にあたり、いわゆる『モラクセラ菌のウンチ』が生乾き臭(部屋干し臭)の原因になります。

さらにモラクセラ菌が厄介なところは、一度繁殖した状態になると普通の洗濯では取り除くことができないということ。しかも乾燥や紫外線に強い性質を持っているので、日光で乾燥させた後も衣類の中に潜んでいます。そして服を着た際につく汗や皮脂をエサにして菌が再び増殖し、繰り返し臭うんですね。。

では、次は嫌な臭いを発生させないコツを説明します。

 

衣類を臭わせないコツ

嫌な臭いを発生させないコツはとてもシンプルで、汚れを全て落とし切ることです。つまり時間と手間をかけて洗濯をすること。でも忙しい毎日に時間を掛けてしっかりとした洗濯なんて、ちょっとハードルが高いですよね。

そんな時は以下のポイントに気をつけることで、生乾き臭(部屋干し臭)の発生を防ぐことができます。

✓洗剤・柔軟剤は使いすぎない

洗剤や柔軟剤を規定の量以上に入れたとしても、洗浄力は決してアップしません。逆に成分が衣類に残りやすくなり、その成分が菌の餌にもなってしまいます。また成分が蓄積することで、その成分自体が臭いの原因になる可能性もあります。

 

✓すすぎの回数や水量はたっぷり

洗剤や柔軟剤ばかりに注目されがちですが、実は大切な工程が『すすぎ』。洗いは汚れを繊維から剥がす工程、そしてすすぎは剥がした汚れを綺麗な水で薄めて排出する工程です。 
また、すすぎの最後の工程で投入される「柔軟剤」。この柔軟剤は洗剤とは逆で、衣類に成分を残す働きがあります。すすぎで汚れが上手く排出されないと、成分と一緒に汚れも衣類に残してしまうんですね。つまりすすぎはたっぷりの水量で行い、最低でも2回以上することが良いでしょう。

 

✓洗濯物を干す間隔をあける

生乾き臭(部屋干し臭)について『5時間以内』というキーワードがあります。モラクセラ菌は5時間が経過してから爆発的に繁殖し始めます。つまり洗濯が終わってから乾くまでの時間が5時間以内であれば菌が繁殖せず、生乾き臭(部屋干し臭)が発生しにくくなるということです。衣類を干す時は間隔をあけて、扇風機やサーキュレーター等を併用し早く乾かしましょう。
※窓際は結露や空気が滞留しやすいので、干す時は部屋の中央付近が良いでしょう。

 

✓モラクセラ菌を除菌する

皮脂汚れや洗剤カスが残ってしまったり、5時間以内に乾かなかったとしても、臭いの元となるウンチをするモラクセラ菌自体がいなければ、生乾き臭(部屋干し臭)は発生しません。その為には、菌をしっかりと除菌することがポイントです。除菌する方法は、漂白剤でつけ置きや煮洗い、高温の乾燥等があります。どれも効果的ですが、みな手間と時間がかかるものばかり。さらにデメリット(色あせ・色落ち・縮み等)がありました。

そこでデイリークリーナーズが開発した商品が『洗濯除菌剤』です。 

いつものお洗濯にプラスするだけで、簡単に強力除菌が可能になりました。さらに衣類の臭いだけでなく、洗濯槽のカビを除菌する効果もあり、掃除が面倒だという方でも清潔な洗濯環境を維持することができるんです。

 

まとめ

冬は梅雨と同じ様に、部屋干しをする機会が増える季節です。上記の方法を実践して是非、快適な洗濯ライフをお過ごしください。

 


2021年 11月号

セーターが恋しくなる季節が到来、
定期的なケアと、手軽でかさばらない収納方法が◎

10月は残暑が厳しく全国的に夏日を記録した日が続きましたが、最近は本格的に涼しくなり、ようやくセーターが主役となる季節になってきました。セーターに使用されている生地(ニット)はとても暖かく、便利なアイテムですが難点としてはクローゼットの中でかさばる事と、洗うタイミングが分かり難いこと。今回はその解決方法をお伝えしたいと思います。

洗うタイミングはいつ?

着用する度に洗うことはNGですが、とはいえ秋冬は意外に汗をかきやすいもの。汗がついたままの状態も生地には良くありません。普段はブラッシングやスチーマーなどでケアをして、定期的(2~3週間に一度)に洗濯をして、連続して着用しない。これが長持ちさせる秘訣です。

>洗濯方法はこちら

収納方法はどうしたらいい?

厚手(ローゲージ)のセーターは自重で襟首や袖が伸びやすいので、ハンガーではなく畳んで収納することがおすすめです。薄手(ハイゲージ)であれば、専用のハンガーを使えば問題ありません。ただし衣替えの時にはセーター類は全て畳み、防虫剤と合わせて収納しましょう。また、収納前には見た目が汚れていなくても必ず洗う or クリーニングに出しましょう。


2021年 10月号

大切な衣類を長持ちさせる秘訣、
それは衣替えをする前に必ず『しまい洗い』をすること。

今月からスタートしましたデイリークリーナーズの # お洗濯情報。
毎月季節や時事ネタに合わせたお洗濯の情報を発行していきますので、よろしくお願いします。今年は各地で猛暑日を記録した夏でした。コロナ禍でマスクの着用と相まって汗だくな毎日。そんな汗や皮脂汚れがたっぷり付着した夏物衣類ですが、普段と同じ洗濯をしただけでクローゼットにしまっている人はいませんか?
夏物衣類には、肌に触れることが多く目に見えない汗・皮脂汚れが残りがちです。気がついたらクローゼットにしまっていたTシャツやシャツの襟が黄ばんでいたという経験がある人は多いのではないでしょうか? その黄ばみは正に汚れ(皮脂・汗)が残っていた証拠です。こんなことが無い様に、衣替えをする前には、見た目が汚れていなくても必ず『しまい洗い』をしましょう。