お洗濯情報 vol.21

Vol.21

厳しい残暑が続いていましたが、ようやく秋らしい日もちらほら見えてきましたね。

そんな酷暑を乗り切った衣類のケアは済んでいますか?

夏の蓄積汚れはしっかりと落としてから、秋服の準備をしましょう。

 

残留した蓄積汚れはトラブルの元凶

洗濯情報では何度も書いていますが、夏の衣類は汗や皮脂などの汚れが溜まりやすいためトラブルが起こりがちです。

また最近の洗濯機は節水・時短が主流となっているため、汚れが衣類に蓄積しやすくなっているのも要因の一つです。

蓄積した汚れは、すぐに目に見えるトラブルを引き起こすことは少ないのですが、徐々に衣類を劣化させ、黄ばみや臭いなどのトラブルを引き起こす可能性があります。

 

襟・脇などの黄ばみ

黄ばみは、皮脂などの油汚れが繊維に蓄積し、時間の経過とともに起こります。クローゼットの中でいつの間にかシャツの襟が黄ばんでいたという経験がある方は少なくないのではないでしょうか。

夏は汗や皮脂の分泌が増加します。襟や脇の部分は特に汗や皮脂の分泌が多く、直接肌に触れやすい部分です。

そのため、通常の洗濯では汚れが繊維の奥に蓄積してしまいがちになります。

 

臭い

臭いのトラブルは、汚れが雑菌によって分解されることで起こります。

臭いの発生を防ぐには、汚れた衣類を放置せず、こまめに洗濯をすることが大切です。こまめに洗濯をできない時は、汗などの水分は雑菌の温床となるので濡れたまま衣類を放置せずに、一度自然乾燥させてから通気性の良いカゴなどに入れておきましょう。

また洗濯槽のカビなどの原因にもなりますので、定期的に掃除することも大切です。

 

仕舞い洗いをしよう

最近、クリーニング店で見られるようになった傾向として、仕舞うタイミングにはクリーニングに出さず、次のシーズン初め(着る前のタイミング)にクリーニングに出すというものがあります。

結論から言うと、これは「NG」です。

上の項でも説明した通り、汚れは時間の経過とともに繊維にダメージを与え、汚れが取れにくくなってしまいます。

さらに、取れにくいシミを除去するには、強い洗浄液も使わなくてはなりません。これは繊維にダメージを与える原因にもなります。

そのため、シーズンの終わりには、必ず仕舞い洗いをしてから衣替えをしましょう。 

 

→仕舞い洗いの方法はこちら