お洗濯情報 vol.15
2022年 12月号
⛄️冬本番です。
雪がふる本格的な季節がやってきました。
本社のある新潟はちらほら雪が降ってきました。またスタッドレスタイヤをよく見かける様になりました。
洗濯物を外に干せない日が多くなり、干せたとしてもあまり乾かない・・そんなストレスの多い時期になりますね。
前号の「汚れを落とすメカニズム」をよく理解して、冬時期のお洗濯事情の悪さを乗り越えましょう。
🎽「弱アルカリ性」と「中性」のそれぞれの一長一短
最近いろんなところでよく目にするのは「どちらが良い洗剤か?」ということですが、この問いは論点が少しズレていると思います。
洗濯でいうと【洗浄力】や【ダメージの少なさ】、【環境負担】などと多くの観点があります。
この辺を一緒くたにし、この議論を始めると収集がつかなくなってしまいます。つまり人間と同様に多様性を理解する観点が大事なんだと思います。
洗浄力を求めるなら(弱)アルカリ性
洋服の汚れに一番多いのは皮脂汚れですが、この皮脂汚れには脂肪酸という成分が含まれています。
脂肪酸は、アルカリ性にふれると「石けん」に変化します。石けん自体も水に溶けるため、汚れが衣類から引きはがされやすくなります。
よって弱アルカリ性の洗剤を使うと、汚れが落ちやすくなりので中性洗剤よりも洗浄力があると言われています。
ダメージが小さいのは中性
洗浄力の高い弱アルカリ性にはデメリットもあります。
それはアルカリ性はタンパク質を溶かすので、セーターに多いウールやカシミヤやシルクなどには使えないこと。
例えば食器用洗剤に中性なのは何故でしょうか?
洗浄力を考慮すると、もちろん弱アルカリ性が良いのですが、手荒れなどの皮膚への影響が高くなります。という理由で食器用洗剤は中性なんですね。
ちなみに皮膚に触れることのない食洗機専用の洗剤は、弱アルカリ性が多いです。
上記のことから衣類にも同様のことが言えますので、デリケートな衣類を洗う時や軽い汚れの時は中性洗剤が良いんです。
まとめ
いかがでしたか? 洗剤といっても色々あります。ちなみに酸性の洗剤もありますが、酸性の洗剤はニオイに効果的ですよ。
しっかりと理解をすれば、お洗濯のレベルがアップしますので是非参考にしてみてください。