お洗濯情報 vol.14

2022年 11月号

 北風が身に染みる季節 

朝晩の冷え込みが一段と増し、布団から出るのが億劫になりました。

今年の冬は例年よりも寒くなると気象庁から季節予報がでていましたが、寒さが苦手な方には一段と辛い季節になってしまいそうです。。

ただ夕飯の食卓に「おでん」や「お鍋」の登場回数が増えそうなので、それはそれでとても楽しみです。

 

⤵️汚れ落ちが悪くなる季節です

洗濯の【汚れを落とすメカニズム】には、上の図のように4つの要素が存在します。そしてその中で季節が関係するといえば・・・温度の作用ですね。

冬になると水の温度がぐっと下がります。家事をする方はご存知かと思いますが、常温の水で食器を洗うよりもお湯で洗った方が、断然汚れ落ちが良いですよね。

洗濯も同様です。特に皮脂汚れは油性の汚れなので、水の温度が下がると汚れ落ちが格段に悪くなります。ちなみに温度の力が汚れ落ちに寄与する比率はおよそ15%と言われています。

という理由から冬の洗濯は汚れ落ちが悪くなってしまい、部屋干しの機会も多くなることで、臭いの問題も自然に多くなってしまいます。

 

解決方法は?

もちろん水の温度を上げることができれば解決できますが、クリーニング屋さんと違って、洗濯にお湯を使うことは家庭ではハードルが高い。

ということで、解決する方法は①の機械の力と④の時間の力を応用します。応用といってもとても簡単なんです!

つまり・・・


” 洗濯機の洗い時間を長くし、すすぎの回数を増やす "

 

これだけです。
※中性ではなく弱アルカリ性の洗剤を使うことも効果的です

 

洗濯機のデフォルトのコース設定以外に、自分で洗いのコースや時間をアレンジしたことのある方はいらっしゃいますか?ある方は意外に少ないのではないでしょうか?

洗浄時間の設定を長くすれば 、洗剤や洗浄液が汚れに作用する回数が増えるため、洗浄性は当然アップします。

また衿や袖によくある皮脂汚れの場合、洗浄時間が15 ~20分程度までは洗浄性は上昇カーブを描いて除去が進みます。
※それ以上の時間になるとカーブの上昇は緩やかになります。

先に述べたように、いつもの通常コースだけでは冬の冷たい水では汚れが落ちきれない場合がありますので、是非お家の洗濯機のコースを季節や衣類の汚れ落ち具合で、自分なりのコースをアレンジしてみてください。