
お子さまの大好きなおもちゃの1つである「スライム」ですが、衣服やカーペットに付着するとスライムそのものが汚れとして付着してしまいます。お子さまが遊ぶアイテムである以上、突発的に衣服やカーペット、ベッドのシーツにスライムが付着することもあるでしょう。当記事では、スライムが付着した場合の対処法やお子さまにまつわる汚れについて解説します。
目次
1:スライムは何からできている?

スライムは一般的に、以下の材料でできている場合がほとんどです。
- ホウ砂(鉱物の1種で「四ホウ酸ナトリウム」とも呼ぶ)
- 洗濯のり
- 食紅
- 水
上記の原料からわかるように、スライムに含まれる洗濯のりには粘りがあり、食紅は衣類に付着すると落ちにくい性質を持ちます。衣服やカーペットに付着しやすく、溶け込んでいる食紅が繊維に染み込みやすいのです。そのため、スライムの汚れ洗濯機だけで落とすのは難しいでしょう。
2:スライムがついてしまったときの対処法

ここからは、スライムが衣服やカーペットに付着してしまった場合の対処法を解説します。スライムで汚れてしまった時の対処法で最も重要なのは即座に対応することです。そのまま放っておくと、食紅やホウ砂が繊維の奥にまで染み込んでしまい、汚れが落ちにくくなってしまいます。
【即実践】ついた直後の対応
スライムの汚れに気づいた際は、手遅れになる前に対処する必要があります。このとき洗剤の類は必要なく、基本的には水を染み込ませたタオルを用意すれば問題ありません。ただし、汚れを取る際は拭き取るように手を動かすのではなく、押して汚れを吸着させるようにしましょう。
スライムに使われている食紅を濡れたタオルで拭き上げると、汚れが広がってしまう可能性があります。また、上記の方法はあくまで応急処置であるため、完全に汚れを取ることはできません。応急処置が終わった後は汚れが付着したアイテムに応じて、適切なシミ抜きを行いましょう。
服についたとき
衣服にスライムやスライムに含まれる食紅が付着した場合、まずは以下のものを準備しましょう。
- 洗面器またはバケツ
- お酢
- ぬるま湯
まずは、ぬるま湯を洗面器の中に用意し、少量のお酢を混ぜて酢水を作ります。スライムの原料であるホウ砂はアルカリ性なため、酸性の水と合わせることでアルカリ性が中和され、汚れが取りやすくなります。また、冷たい水よりぬるま湯のほうが汚れは落ちやすいため、湯温は30度前後にしましょう。
その後はスライムがついた部分をぬるま湯に浸け、優しくこすりながら揉み洗いしましょう。このとき、衣服全体をお湯の中に浸けてしまうと汚れが広がってしまう可能性があります。浸ける部分はできるだけ汚れた部分だけにしましょう。スライム汚れの大半が落ちれば、あとはいつも通りに洗濯機を使って仕上げます。
カーペットについたとき
衣服であれば汚れた部分のみを揉み洗いできますが、カーペットの場合はそうもいきません。カーペットについたスライムの汚れは付着したばかりの状態か乾燥した状態かで方法が変わります。
まず、カーペットについたスライム汚れに水分が残っていてまだ柔らかい場合、お湯とタオルの組み合わせだけで汚れのほとんど取り除けます。まずはタオルにお湯を含ませて、カーペットの繊維や網目に沿って優しくスライムを取り除きましょう。ある程度取れた後、残ったシミをタオルでトントンと叩いて吸着させながら、スライムの色を落とします。
上記の方法で汚れが取れない場合、またはスライムの汚れがしばらく時間が経って固まってしまった場合、以下のものを準備しましょう。
- タオル2枚
- ぬるま湯
- お酢
- 酸素系漂白剤
- 重曹
まずはお湯とお酢を混ぜて酢水を作ります。その後、タオルを1枚入れて酢水に染み込ませます。酢水をつけたタオルで汚れた部分をトントンと優しく叩きながら汚れに水分を吸着させましょう。
ある程度汚れた部分に酢水が染みこんだら、酸素系漂白剤と重曹をスライム部分に少しずつかけます。その後、最初のタオルでトントンと叩きながらシミを落としていきましょう。シミが落ちれば、今度は2枚目のタオルに水をつけ、重曹と漂白剤の成分をトントンと叩きながら吸着させます。重曹や漂白剤の成分が抜けきれば完了です。
3:こぼしたスライムを放置したらどうなる?

ここからは、こぼしたスライムを放置したとき起こり得る事態について解説します。スライムの汚れが放置されて乾燥した場合、以下のリスクが発生する点にご注意ください。
完全に固まって取れなくなる
スライムは水分を多く含んでいますが、付着したばかりの状態では固形です。そのため早急に対処すれば大半の汚れを落とせますが、そのまま放っておくと残った水分が揮発して固まり、汚れが固まってしまいます。
食紅や絵の具が取れなくなることもある
スライムのほとんどには食紅をはじめとしたなんらかの色素成分が含まれています。付着した直後であればまだ繊維の奥にまで染み込んでいないため簡単に落とせますが、そのまま放っておくと色素が奥にまで染み込んでしまいます。どうしても落ちない場合はクリーニングに頼むしかないため、高い費用がかかってしまうでしょう。
4:【あわせて知りたい】子どもと作れるスライム

ここからは、子どもと作れるスライムの作り方について解説します。スライムは市販品もありますが、自宅で作ることも可能です。スライムの汚れの多くは食紅に由来するため、食紅を使わずにスライムを作れば、カーペットや衣服に付着した場合でも汚れを目立ちにくくできます。
片栗粉を使ったスライム
片栗粉を使ったスライムの材料は、以下の通りです。
- 片栗粉:約100g
- 水:約50〜100ml
- 食紅(なくてもよい):少量
作り方は非常にシンプルで、ボウルに片栗粉を入れ、そこに食紅と水を加えてよく混ぜるだけです。水分量が多すぎるとベトベトになってしまうため、片栗粉が程よく水分を含んだら水の追加を止めましょう。
洗濯のりを使ったスライム
洗濯のりとホウ砂を使ったスライム作りで必要なものは、以下の通りです。
- ホウ砂:約5g
- 洗濯のり:約100ml
- 水:約150ml
- 食紅または絵の具(なくてもよい):少量
作り方の手順は以下の通りです。
- 洗濯のり100mlと水100mlを混ぜる
- 食紅を適量入れて混ぜる
- 別の容器に水50mlとホウ砂5gを入れて溶かす
- 洗濯のりの容器にホウ砂水を加えてよく混ぜる
なお、スライムの廃棄は普通ゴミと一緒の扱いで問題ありません。そのため、使用した後捨てる場合はそのまま生ごみと一緒に家庭用ゴミ袋に入れてしまいましょう。
作ったあとは密封して保存
スライムは多量の水分を含んでいるため、外気に触れ続けると水分がなくなり乾燥してしまいます。作った後はタッパーやビンといった容器に密封して保存しましょう。
5:スライムとあわせて知りたい子どもの「汚れ」
ここからは、スライム以外でお子さまに関連する汚れと、それぞれの落とし方について解説します。お子さまにまつわる汚れは落ちにくいものが多いため、付着した場合はスライムと同様に早急に対処することが大切です。
クレヨンの落とし方
お子さまのクレヨンが衣服や家具類についた場合、以下の方法で汚れを落とします。
- クレンジングオイルで汚れを浮かせる
- 熱めのお湯でクレンジングオイルを洗い流す
- 汚れ部分に石鹸を含ませた後に洗い流す
なお、クレンジングオイルがない場合は中性洗剤でも問題ありません。クレヨンの汚れは油性なため、クレンジングオイルや中性洗剤で中和して落とせます。
また、落とし方の詳細については「クレヨンの落とし方をケース別に紹介!適切な対処方法を知ろう!」で解説しているため、気になる方はこちらもぜひ参考にしてください。
ボールペンの汚れの落とし方
ボールペンに使われるインクの原料は油性・水性・エマルジョン・フリクションなどさまざまな種類が存在します。各原料に対応した洗剤やアイテムは、以下の通りです。
| インクの原料 | 使う洗剤・アイテム |
|---|---|
| 油性 | ・弱アルカリ性洗剤 ・無水エタノール |
| 水性 | ・メイク落としシート |
| エマルジョン | ・弱アルカリ性洗剤 |
| フリクション | ・水洗い ・消しゴム |
染み抜きの手順は、洗剤であれば綿棒やタオルに染み込ませて押しながらシミ抜きを行います。メイク落としシートや消しゴムはそのまま使って問題ありません。
絵の具の落とし方
絵の具は大きく分けて水彩絵の具とアクリル絵の具の2種類があり、それぞれ落とし方が異なります。水彩絵の具の場合はアルカリ石鹸と歯ブラシを用い、アクリル絵の具の場合は粉末洗剤と酸素系漂白剤を使います。
詳しい手順については「服や家具についた絵具は落とせる?対処法や予防法を解説」にて解説しています。気になる方はぜひ参考にしてください。
6:まとめ

お子さま関連の汚れでは、食紅や絵の具といった強い色素を使ったものが多く、洗濯機を使うだけでは落ちない場合がほとんどです。そのため、汚れが付着したときは対応する洗剤やアイテムを使って染み抜きを行い、その後に洗濯を行いましょう。
