布団乾燥機は布団を乾かしたり暖めたりできる便利なアイテムです。しかし、初期費用やランニングコストが気になって、購入をためらう方もいるでしょう。当記事では布団乾燥機のメリットとデメリットを紹介します。布団を清潔に保つ方法としてぜひ検討しましょう。
目次
1:布団乾燥機のメリットは3つ
ここでは布団乾燥機利用のメリットを3つ紹介します。布団乾燥機を使うと就寝時に手触りのよい布団でぐっすり眠れたり害虫の繁殖を抑えられたりします。
清潔に布団を乾かせる
布団乾燥機活用のメリットとして、清潔なまま布団を洗って乾かせる点が挙げられます。布団は掛布団、敷布団問わず毎日使うもののため、定期的に洗濯したいと考える方もいるでしょう。近年は洗濯機で丸洗いできる布団が販売されていることから、布団を自宅で気軽に洗えます。しかし、洗濯機で洗った後、干す場所がなく外や窓から布団を干すご家庭も。その場合、排気ガスやほこりが付着してしまいます。
布団乾燥機を使うと、室内で布団を干せます。物干し竿に布団をかけて布団乾燥機で干せる点が魅力的でしょう。
なお、掛布団をご自宅で洗う際のポイントを下記の記事でも紹介しています。あわせてご覧ください。
害虫の繁殖を抑制
布団乾燥機はダニの繁殖を抑制します。ダニは気温が20〜30℃程度、かつ湿度が60〜80%程度で繁殖しやすいといわれています。特に梅雨時期から夏場はダニにとって繁殖のチャンスです。ダニが繁殖しやすい時期に定期的に布団乾燥機で干してあげることでダニを寄せ付けず、布団の清潔を保てます。
近年は海外から持ち込まれたトコジラミが問題になっています。このトコジラミも熱に弱いことから、布団乾燥機が効果的といえるでしょう。
ふわふわの布団を楽しめる
布団乾燥機を使ったあとの布団は空気をふくんでふわふわの状態です。また、商品によっては布団を温められる機能がついており、柔らかな手触りかつ暖かい状態で寝られるでしょう。特に、冬場は身体が冷えて眠れないという方も多く見られます。布団乾燥機を使うとふわふわかつ暖かな布団でぐっすり眠れるでしょう。
2:布団乾燥機のデメリットは3つ
ここからは布団乾燥機のデメリットを3つ紹介します。便利なアイテムですが、コストが気になったり独特の音が気になったりすることもあるでしょう。
電気代がかかる
1つ目のデメリットは電気代の発生です。布団乾燥機の電気代は商品は使用時間、性能により大きく異なりますが1ヶ月に1,000円以上かかることもあるでしょう。天日干しする場合は費用が一切かからないため、始めのうちは「お金をかけて布団を干すのは抵抗がある」と考えることもあります。メリットが豊富とはいえ、ランニングコストは注意したい事柄です。
音が気になる
布団乾燥機の音もデメリットとして挙げられます。ドライヤーのような音がするため、お子さんがいる家庭や音が気になる方にとっては「うるさい」と感じられることもあるでしょう。布団を数分間暖めるだけであれば問題ありませんが、干すために長時間使うと音が気になることもあります。
布団によっては使えない可能性がある
羽毛布団をはじめとしたいくつかの布団では布団乾燥機を使用できません。羽毛ふとんの場合、羽が広がって暖かさを保つしくみですが、布団乾燥機で羽毛を暖めると、羽毛が割れてしまい本来の暖かさを発揮できません。また、低反発素材やビーズがふくまれているもの等、デリケートな素材も使用前に確認がおすすめです。
3:布団乾燥機購入のポイント
便利な布団乾燥機についてここからは購入時のポイントを紹介します。布団乾燥機は各メーカーが特色ある商品を展開しているため、自分に必要な機能の把握や予算の確認が欠かせません。
電気代に注目して購入する
布団乾燥機を選ぶポイントとして、ランニングコストへの注目が挙げられます。使用でどれくらいの電気代がかかるかを確認しましょう。商品のカタログにおおよその電気代が記載されています。例えば「5分の使用で2円」などと記載されているため、自分が使うシーンを想定して見ましょう。
5分の使用で2円かかる商品の場合で具体的な料金を算出してみましょう。洗った布団を大まかに乾かす際に3時間かかると仮定します。その場合、60分かかるため「2(円)×36=72円」となります。月に一度使う場合は72円の電気代がかかると判断できるでしょう。
一方、冬場に毎日布団を暖める目的で5分使う場合を想定してみましょう。この場合、5分を30日続けるとすると「2円(5分の使用量)×30(日)=60円」です。すぐに家計に支障をきたす大きな金額ではありませんが、購入時は電気代のチェックがおすすめです。
故障時のサポートを確認する
布団乾燥機の購入は故障時のサポートも確認しましょう。保証期間が長めに設定されていたり、パーツの故障に対応してくれたりメーカーや商品によってさまざまです。また、購入する量販店によっては独自の保証をつけているところもあります。
必要な機能があるか確認する
布団乾燥機はさまざまな機能が搭載されています。靴乾燥にも使えたり湿気を除去できたりと便利な機能が豊富です。しかし、機能が必要以上に多い商品を購入するとコストがかさみ後悔する可能性があるでしょう。自分がどんな目的で布団乾燥機を使うか確認してから購入がおすすめです。
4:布団乾燥機使用のポイント
ここからは実際に布団乾燥機を使う際、注意したいポイントを3つ紹介します。
使える布団をチェックする
まずは対象の布団が「布団乾燥機可」かチェックしましょう。布団を購入した際に説明が付属されていたり、タグに記載されていたりします。洗濯可能かもあわせて確認しましょう。
なお、布団の洗濯は下記の洗剤がおすすめです。肌に触れるものだからこそ、優しく洗い上げましょう。
使用頻度は適切に
布団乾燥機の使用頻度にも注意しましょう。布団乾燥機は50℃以上の熱を布団の中に溜め込むため、使用頻度が高すぎると傷みの原因になります。暖めに使う場合は最低限度の時間に留めましょう。
天日干しも行おう
布団乾燥機を使うと外で布団を干す機会が減ります。しかし、数ヶ月に一度で構いませんので天日干しも行いましょう。特に、布団乾燥機が使えない布団は、お手入れをしないままになることもあるでしょう。天気が良い日の日中に数時間干すだけでもふんわりしあがります。
5:布団乾燥機を使う時期
ここでは布団乾燥機を積極的に使いたい時期を紹介します。湿度が高い時期や洗濯物を干しにくい花粉の時期におすすめです。
ジメジメする梅雨時
梅雨時は布団乾燥機が最も活躍します。湿度をたっぷりふくんだ布団を乾燥機でカラッと仕上げられます。また、湿度が高くなると繁殖しやすいダニの抑制やカビ対策にも効果的です。週に一度など布団乾燥機で布団をお手入れしましょう。
花粉の時期
花粉の時期にも布団乾燥機は効果的です。普段、布団を天日干ししている場合でも春や秋の花粉シーズンは外で干すことをためらいます。また、春は黄砂の影響も考えられます。花粉症の方やアレルギー体質の方は布団乾燥機を使って布団の清潔を保つと睡眠を妨げないでしょう。
6:まとめ
布団乾燥機は布団を清潔に乾燥させられるだけでなく、暖めたりダニの繁殖を抑制したりします。近年は電気代を抑えた商品も多く販売されているため、メリットを確認して魅力を感じた場合はぜひ活用してみましょう。