1年間にかかる洗剤の使用料ってどれくらい?正しい使い方が大切!

作成日
更新日

洗濯は健やかに生きていくうえで欠かせない家事のひとつです。とくに子どもがいると洗濯の回数が増え、水道料や洗剤の料金が気になるものです。しかし、気になりつつも1年間にどれぐらいの洗剤を使っているか計算したことがある人はあまりいないのではないでしょうか。

今回は1年間にかかる洗剤の使用料を実際にシミュレーションして紹介します。また、後半では洗剤の使用に関するよくある悩みにも回答するため、お洗濯のちょっとした疑問解消に役立ててください。

目次

  1. 洗濯用洗剤は1年間でどれくらいの出費になる?
  2. 柔軟剤は1年間でどれくらいの出費になる?
  3. 洗剤の使用料を抑えるポイントは3つ
  4. 洗剤をたくさん入れると落ちやすい?
  5. 洗剤の使用料や使用量に関するFAQ
  6. まとめ

1:洗濯用洗剤は1年間でどれくらいの出費になる?

私たちは1週間に数回洗濯を行いますが、果たしてどれぐらいの洗剤を使っているのでしょうか。当記事では金額を計算してみました。なお、今回は、1本690mlg入で400円の液体洗剤を想定して計算します。洗濯回数は週に3回、各45Lの数量で洗うこととします。

1回の洗濯に洗剤を45ml使う場合、690mlgで約15回で消費します。1ヶ月を5週にすると15回の洗濯になるため、洗剤は1ヶ月で1本使う計算になります。そのため、1年では400(円)×12=4,800円かかります。

なお、今回は45Lで計算していますが、家族が多かったり毎日洗濯機を回したりする場合はより大きな金額がかかるでしょう。

2:柔軟剤は1年間でどれくらいの出費になる?

洗剤と合わせて柔軟剤を活用するご家庭も多いでしょう。柔軟剤は消臭効果を高めたり良い香りをキープしたりできるため、おすすめのアイテムです。また、柔軟剤を使うとタオルがふわふわに仕上がるため長く手触りのいいタオルを使いたい場合にも適しています。こちらでは柔軟剤を1年間使った場合の費用を計算してみます。

柔軟剤はメーカーにより価格がさまざまですが、今回は1本520mlg入で350円の柔軟剤を想定します。洗濯洗剤同様、1週間に3回45Lの水量で洗濯する場合で計算します。

1回で20mlの柔軟剤が必要な場合、520mlgは26回の洗濯で消費します。この場合、1年間で7本程度の柔軟剤が必要です。結果として1年間で350(円)×7(本)=2,450円かかります。洗濯洗剤ほどの金額ではありませんが、やはり1年になるとまとまった金額になるとわかります。洗濯洗剤と柔軟剤をあわせると7,250円のためより金額が高く感じるでしょう。

なお、柔軟剤の効果的な使い方は下記の記事でも紹介しています。あわせてご覧ください。

3:洗剤の使用料を抑えるポイントは3つ

ここからは少しでも洗剤の使用料を抑えたい方向けに、すぐに実践できる3つの方法を紹介します。

使用量を守る

まずは適切な使用量を守りましょう。洗剤を使う際はキャップやスプーンで計測して投入することがほとんどです。しかし、汚れがひどかったり測るのが面倒だったりして測らずに投入している方もいるでしょう。使用量を守らなければ必要以上に洗剤を消費し、結果的にお金がかかってしまいます。

汚れがひどい場合は予備洗いをする

汚れがひどくて規定の洗剤量で綺麗になるか不安な場合、予備洗いを行いましょう。予備洗いはバケツや洗面器にお湯を張って洗剤を少し溶かします。その中で衣服をつまみ洗いしたり、30分程度つけ置きしたりして汚れを浮かせます。

なお、デリケートな素材の場合、つけ置きができない可能性もあるため洗濯表示を必ず確認しましょう。

柔軟剤入りの商品もおすすめ

近年は洗濯洗剤に柔軟剤が含まれた商品も多く販売されています。柔軟剤が洗剤の中に含まれていれば改めて柔軟剤を買うコストをカットできます。柔軟剤入りの洗剤でも十分効果が期待できるため、少しでもコストを減らしたいと考えている場合におすすめの選択肢です。

4:洗剤をたくさん入れると落ちやすい?

「洗剤はたくさん入れると効果が高いのでは」と考える方もいます。ここでは洗濯洗剤をたくさん入れることで起こりうる懸念点を紹介します。

たくさん入れても洗浄力はかわらない

結論として、洗剤をたくさん入れたとしても洗浄力は変わりません。各メーカーは販売に際して最大限洗浄力を高められる量目を決定しています。そのため、パッケージの量目を守って洗濯すると、もっとも効果が発揮されるでしょう。

すすぎ残しの原因になる可能性も

適正量を超えた洗剤の投入はすすぎ残しの原因になります。すすぎ残しが起こると繊維の奥に洗剤が残り、カビや黄ばみが起こります。また、洗濯槽に洗剤が残ってしまうと黒カビが発生したり嫌な臭いが発生したりします。すすぎ残しの観点からも洗剤は適正量を守りましょう。

適正量で洗浄力もお財布も守ろう

洗濯洗剤は適正量を守ることで洗浄力もお財布も守ることが可能です。メーカーが定める量目で洗濯すると汚れを最大限落とせるうえ、無駄な使用もないため必要以上に洗剤を購入せずにすみます。

5:洗剤の使用料や使用量に関するFAQ

ここからは毎日のお洗濯で気になる洗剤のお金や両目にまつわる質問にお答えします。疑問点を解消し快適なお洗濯を行いましょう。

粉と液体はどちらがお得?

値段だけを比較すると洗濯洗剤は粉の方がお得です。しかし、粉と液体では成分が異なりますので値段だけでなく衣類に優しい方を選びましょう。粉の洗剤は多くが弱アルカリ性で作られており、洗浄力が高い半面でデリケートな衣類には適していません。

一方、液体洗剤は中性のものが多く、粉のタイプよりも衣類を優しく洗い上げます。また粉の場合はよく水に溶かす必要があるため、メリットデメリットを把握して使い分けましょう。

手洗いマークの衣類も普通の洗剤で洗っていい?

衣服の内側にある洗濯表示を確認すると手洗いマークの場合があります。手洗いマークの衣類を普通の洗濯洗剤で洗っても、突然大きなトラブルには繋がりません。しかし、手洗い用洗剤は中性で作られているのに比べ、普通の洗濯洗剤は弱アルカリ性で作られているものもあるため注意しましょう。

ウールやシルクなど、動物由来の繊維の場合は弱アルカリ性の洗剤は衣類を傷める可能性があります。長く綺麗に着用するために、できる限り手洗いマークの衣類は手洗い洗剤を利用しましょう。

洗剤を多めに入れてきれいにしたいのですが…

「洗剤の量を増やすときれいになる」と認識される方が多くいますが誤った考えです。洗剤のパッケージに書かれている適正量はメーカーが何回も実験を重ねて導き出したベストな量です。この量を守らなければすすぎ残しが発生し、黄ばみやカビの発生につながる可能性もあります。また、洗濯槽に洗剤が残ることも考えられるでしょう。もしも汚れが気になる衣類の場合は、事前につまみ洗いをしたりつけ置きをしたりして工夫しましょう。

6:まとめ

洗剤の使用量は1回ではあまり大きな金額ではありませんが、1年を通して計算してみると意外と大きな金額がかかっているとわかります。しかし、洗剤は衣服をきれいに保つために欠かせないものです。適正量を守ったり予備洗いしたりちょっとした心がけで洗剤を節約できるためぜひ実践してみましょう。

著者

Kazama

洗濯もライティングも絶賛修行中の元アパレル店員。
この情報もっと早く知りたかった!と、シミになったお気に入りの服を想いながら書いています。

監修者

w_mashimo

クリーニング事業用の機械・洗剤・備品を扱うクリーニング機材商の(株)光栄産業にて勉強中。2014年に長く従事したアパレル業を辞め転職。家庭用向けケアブランド 『DAILY CLEANERS & CO-』も運営。
酒と肴をこよなく愛しています。一猫一女と日々格闘中。

ブログに戻る