スポーツの後に汗を拭いたりお風呂上がりに体を拭いたり、タオルはさまざまなシーンで活用するアイテムです。しかし、タオルのお悩みとして「ごわつき」があります。
長くタオルを使っていると毛羽立ってきたり顔を拭いた時にチクチクしたりした経験はありませんか。また、小さなお子さんがいらっしゃる場合は肌を傷めないか不安になることも。そのため、タオルはできる限りふわふわな状態で使いたいものです。
今回はタオルを長くふわふわに保つ洗濯方法やお手入れ方法を紹介します。ちょっとの心がけでタオルのふわふわを長くキープできますよ。
目次
1:タオルがごわつくのはなぜ?4つの理由
使い古している
第一に、タオルは長年使っているうちにパイル生地が寝てしまい、使った際にごわつきを感じます。タオルのふわふわはパイル生地がしっかり起きているからこそ感じられるもの。しかし、パイルは洗濯しているうちにどうしても劣化し抜けたり切れたりしてしまいます。その結果タオル全体がごわついて使用感が悪くなるでしょう。
洗濯機に入れる量が多く洗えていない
普段の洗濯方法にもタオルがごわついてしまう原因は潜んでいます。洗濯する際、適切な洗濯物の量を守っていますか。洗濯機に入れる量が多い場合、十分に洗えておらず汚れが溜まった結果、タオルがごわついてしまう可能性もあります。 タオルのごわつき予防だけでなく、洗浄力を高めるためにも洗濯の適量は守りましょう。
乾燥方法が不適切
洗濯方法だけでなく乾燥方法が適していなくてもタオルはごわつきます。洗濯機から出して適当に干していると型崩れしたり、ごわつきの原因が発生します。後述する「パイルを起こす干し方」をマスターしましょう。
2:タオルの素材!パイルとは?
タオルをふわふわの状態に保ちたい場合、素材の特徴を知ることが欠かせません。タオルは多くの場合「パイル生地」で作られています。
私たちが普段使っているタオルをよく見てみると、リングになっている糸が続いています。これをパイル生地といいます。パイルとはタオルの下地から出ている繊維を指し、元となる布から糸がリング状に突き出す構造の織物や編物のかたちです。なお、日本語では「添毛織り(てんもうおり)」と呼ばれます。
パイル生地は柔らかく吸水性が高い特徴を持つことからタオルにぴったりの素材です。なお、タオルはパイル生地だけでなくガーゼタイプもあります。ガーゼタイプの場合、パイル生地より吸水性にやや劣りますが、赤ちゃんの肌にも使えるくらいに柔らかな触り心地です。
パイル生地はリング部分を起こしてあげることでふわふわの手触りを楽しめます。そのため、ふわふわを目指すためには「パイルを起こす」ことを意識しましょう。
3:タオルをふわふわにする4つのポイント
ここからはタオルをふわふわに仕上げるポイントを4つ紹介します。タオルの特徴を知った上で洗濯方法に工夫が欠かせません。
洗濯時の水量を増やす
水道料金を抑えるために「できるだけ少ない水量で洗濯したい」と考える方は多いでしょう。しかし、洗濯物に適した水量でない場合は汚れが落ち切らず、服の劣化が早まったり干した時に嫌な臭いがしたりします。すすぎが足りず洗剤が繊維に残った場合、ごわつきだけでなく黄ばみの原因にもなり得ます。洗濯時の水量は守りましょう。
特にバスタオルやタオルケットなど、大きめのアイテムを洗う場合はたっぷりの水量で洗濯します。容量にゆとりを持ちたっぷりの水量で洗うときれいに汚れを落とせるでしょう。
またタオルは水分を含むまで時間がかかるため、注水してしばらく置いて回し始めるのもおすすめです。タオルが十分に水分を含んだ状態で洗濯を開始することで汚れを最大限落とすことができます。
柔軟剤の量は適切に
洗濯の際に香りや手触りを良くするため柔軟剤を使う方が多くいます。柔軟剤はとても効果的ですが使用量を守らなければ、かえって悪影響を及ぼします。 洗濯洗剤に含まれる成分は衣類から汚れを剥がすものですが、柔軟剤は成分を衣類に残すしくみです。そのため、衣類に汚れが残っていると、柔軟剤成分と一緒に汚れも繊維に閉じ込めてしまいます。
多く入れると効果が変わらないどころかマイナスになるため、柔軟剤を使う場合は水量に見合った量を投入しましょう。
柔軟剤がすすぎ切れていない場合も洗剤同様に成分が残り、カビや黄ばみなどの原因になります。なお、柔軟剤をお探しの場合は下記の商品もご覧ください。
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干す前にタオルをふる
タオルを干す際もひと手間が大切です。タオルをハンガーや物干し竿にかける前に振ってみましょう。タオルの両端を持って何度か振り、空気を含ませることで寝てしまったパイルが起き上がります。回数の目安としては4〜5回がおすすめです。
なお、パイル生地は乾いてから起こすのは難しいため干す前のケアが大切です。 普段洗濯物を外で干している方は注意が必要です。タオルは長時間日光に当てると紫外線の強さからごわついたり折れてしまうようなバサバサの手触りになります。外干しは3〜4時間を目処にしましょう。
洗濯ネットを活用する
洗濯ネットの活用も効果的です。タオルの場合、大きめのネットを用意し1枚ずつネットに入れましょう。最初にネットを買うコストこそかかりますが、タオル同士の摩擦を防げるためタオルを買い直す頻度が低下します。
なお、タオルの洗濯方法についてはこちらの記事でもご紹介しています。
4:タオルを長く使うために心がけたいポイント
ここからはタオルを長くふわふわの状態で使うために心がけたいポイントを紹介します。ちょっとしたお手入れでタオルの長持ちが叶うでしょう。
パイル抜けはこまめに手入れする
タオルを使っているとパイル記事が抜けてきたり切れたりします。その場合はハサミで切ったり抜けそうなものを取っておいたりこまめにケアしましょう。パイル抜けを放置しておくと、他の洗濯物に引っかかったり周りまでほつれてくる原因になります。洗濯の中でいちいちチェックするのは面倒と感じますが、週に1回タオルの状態をチェックする習慣をつけましょう。
毎日洗濯する
タオルは大きさ問わず毎日の洗濯がおすすめです。バスタオルの場合、2〜3日に1度しか洗濯しないという方もいらっしゃいます。とくに、お風呂あがりの場合は綺麗な体を拭くためあまり汚れていないと感じるかもしれません。
しかし、タオルにはお風呂で落としきれなかった皮脂や汚れがつき、そのまま1日置いておくと雑菌が繁殖します。汚れたタオルはごわつきの原因にもなるため、毎日の洗濯がおすすめです。もしも毎日あらえない場合は雑菌の繁殖を防ぐために、使った後は乾燥させましょう。
寿命がきたタオルは雑巾として活用しよう
どれだけ丁寧にタオルをケアしていたとしても、タオルを長年使っていると寿命がきます。顔や体を拭いた際にごわつきが気になる場合は交換のサインです。
しかし、タオルとして使えなくなっても小さく切って雑巾に使う方法があります。使い古したタオルは雑巾として掃除に活用し、最後まで上手に使いましょう。
定期的に酸素系漂白剤で漬けおく
自分では毎回しっかり洗濯をしていると思っても汚れが残ってしまいがちです。それが少しづつ蓄積することで雑巾のような臭いのトラブルを引き起こします。そうならないよう、定期的に酸素系漂白剤でリフレッシュがおすすめです。
なお、冬の時期は水の温度が冷たくなり、汚れ落ちが悪くなります。洗濯石鹸を使用している家庭はとくに注意が必要です。
5:まとめ
タオルをふわふわに保つためには毎日の洗濯や日頃のお手入れ方法がポイントです。洗濯する際にたくさんの量をまとめて詰め込むとタオルの汚れが落ちきらず、ごわつきの原因になります。また、干す際にパイル生地を起こしてあげなければふわふわの触り心地をキープすることが難しいでしょう。タオルを洗濯する時は「たっぷりの水量でタオルを振って干す」。このポイントを大切にしましょう。
また、タオルは何年も使っているとケアしていても経年劣化しふわふわが失われてしまいます。どれだけケアしても手触りが復活しない場合は雑巾として活用し、新しいタオルの購入がおすすめです。
毎日体に触れるタオルだからこそ、丁寧に洗濯しふわふわをキープしましょう。