気がつくと襟や袖、脇などに現れている黄ばみや黒ずみ。一度できた黄ばみはなかなか落としにくいのがネックですよね…
また黄ばみの原因となる皮脂汚れは、生乾き臭も引き起こしてしまうのがとっても厄介。
今回は私たちをいつも悩ませる、黄ばみ・黒ずみの落とし方と、黄ばみや臭いを防ぐ洗濯方法をご紹介します!
いつもキレイな状態でお洋服を保てるように、早速みていきましょう。
1:黄ばみ・黒ずみが起こる原因
黄ばみは衣服に付着している皮脂汚れと酸素が化学反応(酸化)することによって起こります。空気中にある酸素を取り除くことは不可能なので、汚れをしっかりと落とすことが必要不可欠です。
黒ずみは皮脂汚れが蓄積していくとできる汚れ。一見汚れていないように見える衣類も、1回着用するだけで多くの汗や皮脂を吸収しているため、いつの間にか黄ばみや黒ずみが発生しているのです。
皮脂汚れは、垢やホコリなどが結合してガンコな汚れへと変わり、時間が経つとどんどん落としにくくなる性質でもあります。
夏になると黄ばみが気になりやすいのは、汗をかく量が増え、体温も上がっているため。生地の中に入り込みやすくなっているのです。
ちなみに、生乾き臭や部屋干し臭の原因となる雑菌(モラクセラ菌)は皮脂などのタンパク質や汗が大好物。
皮脂汚れが落としきれないままだと、雑菌が繁殖し洗濯後の嫌な臭いの要因にもつながってしまいます。
2:洗濯前に!頑固な黄ばみ・黒ずみを落とす方法
繊維の奥に染み込んだ皮脂汚れは、普通に洗濯するだけではなかなか落とすことができません。
黄ばみを発見したら、洗濯前に以下の方法を試してみてくださいね。
①洗濯洗剤でもみ洗いをする
洗濯洗剤を薄めずにそのまま皮脂汚れへ塗り、もみ洗いをしてください。軽度の皮脂汚れならこれだけで落とすことができますよ。
②食器用洗剤・重曹を使う
食器用洗剤をそのまま皮脂汚れに塗り込みましょう。油汚れを落とす事に特化しているので、汚れ落ちが良くなります。
食器用洗剤に重曹を混ぜると効果はさらにアップ。重曹+洗剤のペーストをつくって歯ブラシでこすり洗いをしてみましょう。ペースト状にすることで、粉の重曹が汚れに絡みつきやすくなります。「食器用洗剤が油分を溶かし出し、重曹が分解する」というダブルの効能で効率よく汚れを取り除いてくれますよ。
③染み抜き剤を使う
染み抜き剤を黄ばみに塗布し、歯ブラシでやさしくこすってください。
白いTシャツやシャツを着る機会が多い方は、油汚れに特化した専用の染み抜き剤を用意しておくと、手軽にケアができるのでおすすめです!
④酸素系漂白剤を使う
酸素系漂白剤を水に溶かし、歯ブラシを使って皮脂汚れに塗ってみましょう。数分放置したらいつも通りに洗濯を行ってください。シミ汚れを根こそぎ分解・除去してくれますよ。
頑固な汚れや白物であれば、重曹と一緒につけおき洗いをするのも◎。その場合は洗面器に40度くらいのお湯をため、漂白剤と同量の重曹をよく溶かしましょう。黄ばみの気になる部分だけ1~3時間ほどつけおきしてください。
ただし、漂白剤を使うと衣類に負担がかかったり、色あせの原因となります。普段の洗濯でしっかりと汚れを落とすことを心がけましょう。
⑤クリーニング店に持ち込む
どうしても汚れが落ちないものや水洗いのできないお洋服は、クリーニング店に持ち込むへ良いでしょう。ドライクリーニングは、自宅で落としきれない皮脂汚れもしっかりと落としてくれます。
ちなみに水溶性の汚れはドライクリーニング では落としにくいため、ウェットクリーニングも併用するのが吉。
クリーニング店に持ち込むほどではない、と思うお洋服も、夏物や冬物を衣替えする際はしまい洗いをしておくと次のシーズンも安心です。
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3:黄ばみ・黒ずみ、嫌な臭いを防止!毎日の洗濯方法
黄ばみを落とす・予防するためには普段のお洗濯で、汚れ自体を念入りに落とすことが大切です。
以下でご紹介する、汚れを落とす基本の洗濯方法を抑えておきましょう。たっぷりの水と汚れ落ちの良い洗剤で洗濯を行ってください。
直接洗剤を塗布する
気になる汚れや黄ばみができそうな襟などの部分に、直接洗剤を塗っておきましょう。汚れが落ちやすくなります。もみ洗いをして数分放置すると、より効果的です。
洗濯機に入れる量は7~8割にとどめる
洗剤が行き渡るように、洗濯物は詰め込まないようにしましょう。
洗浄力のある洗剤を使う
皮脂汚れは弱酸性の汚れなので、弱アルカリ性の性質を持つ洗剤を使うと良いでしょう。
ただし、弱アルカリ性の洗剤は洗浄力が強い分、衣類にはダメージがかかります。デリケート素材を使ったアイテムには中性洗剤や弱酸性のおしゃれ着用洗剤などを使用してくださいね。