「急いで着替えたらファンデーションが服についてしまった!」...なんて経験、ありませんか?
最近は布マスクの着用機会も増え、ファンデーション汚れにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
つい焦って水で流したり、擦ったりしてしまうとなかなか落ちないファンデーション。
実は正しい手順を踏んで対処すれば、落としやすい汚れでもあるのです!
今回はそんなファンデーション汚れの落とし方やシーンごとの対処方法をご紹介していきます。
1:ファンデーション汚れの特徴
ファンデーション及び化粧品の汚れ・シミは油溶性で、油で溶ける性質をもちます。落とす方法や手順さえ間違えなければ簡単に落とすことができる汚れです。
にも関わらず、なかなか落ちない印象を持たれるのは、水で洗い流すと落ちにくくなってしまうから。
メイクを落とす時も水で先にぬらすとクレンジング剤が弾かれてしまいますよね。これは、ファンデーションが汗で流れ落ちないように顔料と油分が配合されているためです。
また、汚れの種類を問わず、服に汚れがついたらなるべく早く染み抜きをするのが鉄則。こすってしまうのもNGです。
布と布とを擦ることで汚れが広がることもありますし、何より生地を傷める原因となってしまいます。
汚れが繊維の奥にこびりついてしまう前に、早めの対処を心がけてくださいね。
なお染み抜きをする際は、必ず洗濯表示(自宅で洗えるかどうか、など)を確認しましょう。
2:簡単!ファンデーション の落とし方<洗剤>
ファンデーションは油汚れに分類されます。油汚れに効果的な弱アルカリ性洗剤を使えば、簡単に落とすことができますよ。
◎用意するもの
・弱アルカリ性洗剤
・しみ抜きブラシ(DAILY BRUSH 3WAY毛玉取り・洋服ブラシ・シミ抜き)または歯ブラシ
・タオル
◎手順
①シミの部分を上にして、シミの裏側にタオルを敷く
②シミに直接洗剤をつけ、ブラシでたたくように染み込ませる
しっかりと汚れを落とすため直接塗布し、やさしくトントンと叩きましょう。汚れを広げないように、外側から内側に向かってたたくのがポイントです。
③汚れを移すようにしてたたく
敷いておいたタオルに色が移らなくなるまで行ってください。
④ぬるま湯で洗い流す
油の吸着力が落ちる暖かいお湯を使って洗いましょう。油は低温で固まりやすいため、水で洗うと汚れが落ちにくくなってしまいます。ただし熱すぎると色移りが起こりやすくなるため、40度位の温度がベストです。
⑤シミに洗濯洗剤を直接つけ、洗濯機もしくは手洗いで洗う
★弱アルカリ洗剤は、洗浄力がある分、ダメージや手荒れの原因にもなりやすいもの。
衣類に優しく染み抜きをしたいときは中性洗剤を使いましょう!上記の弱アルカリ性洗剤を中性洗剤にチェンジするだけでOKです。
料理の油を落とす台所用洗剤でおなじみの中性洗剤は、ファンデーションの油溶性汚れもキレイに。おしゃれ着用洗剤として使われることも多く、生地へのダメージをおさえて洗うことができます。ウールやカシミヤなどのマフラーにも◎。
おすすめの商品
DAILY SOAP / 衣類用洗剤
酵素の力ですっきりと洗い上げることのできる高い洗浄力が魅力。移染防止機能もついているので白物・色柄物も一緒に洗うことができ、節水・時短につながります。
3:時間が経ってしまった時の落とし方<クレンジングオイル>
時間が経ってしまった時はクレンジングオイルを活用するのがおすすめ。肌のメイク落としだけでなく、洋服についた頑固な化粧品汚れを落とす時にも有効なのです。
ただし、クレンジングオイルを使ったあとは輪ジミが残りやすいのですすぎは丁寧に行ってくださいね。
◎用意するもの
・クレンジングオイル(メイク落とし)
・洗濯洗剤(弱アルカリ性/中性)
・しみ抜きブラシ(または歯ブラシ)
・タオル
◎手順
①シミの部分を上にして、シミの裏側にタオルを敷く
②シミに直接クレンジングオイルをつけ、ブラシでたたくように染み込ませる
洗剤を使った落とし方と同様、直接汚れにつけましょう。
③敷いておいたタオルに色がつかなくなるまで汚れを移すようにしてたたく
④ぬるま湯(40度程度)でオイルをしっかりと洗い流す
クレンジングオイルを使った後輪ジミになりやすいのはすすぎが足りていないから。水が透明になるまで念入りにすすぎましょう。
⑤シミに洗濯洗剤を直接つけ、洗濯機もしくは手洗いで洗う
仕上げは洗剤で。デリケートな素材の場合は手洗いで行ってください。
★頑固な汚れを落としたいときは、力を加減しやすい染み抜き専用ブラシを使うのがおすすめです。
おすすめの商品
DAILY BRUSH 3WAY(毛玉取り・洋服ブラシ・シミ抜き)
毛玉取り・洋服ブラシ・シミ抜きがこれ一つで叶う3WAY仕様のブラシです。馬毛を使用しているのでデリケートな素材にもおすすめ。持ち運びにもぴったりな小さめサイズなので、旅行や出張などのシーンでも活躍します。
4:布マスクについた時の落とし方<スプレー型漂白剤>
すっかり着用する機会が増えた布マスク。ファンデーションの付着はどうしても避けられませんよね。
今までにご紹介した方法はもちろん、ダメージを洋服ほど気にしなくていい点ではスプレー型の漂白剤を使うのもおすすめです。
使い方は汚れに直接スプレーするだけでOK!酸素系の漂白剤であれば、色柄物の色落ちを気にせずに洗うことができますよ。
衣類に使っても効果的ですが、生地に負担がかかる方法でもあります。使いすぎるのは避け、他の方法と併用してみましょう。
5:外出先での応急処置方法
ファンデーション汚れは焦ってこすったり、水洗いしたりといった応急処置は逆効果!近くにトイレがあれば処置できる道具は揃うので、慌てずに対処しましょう。
あくまでも応急処置のため、帰宅したら速やかに洗剤で洗ってあげてくださいね。
◎必要なもの
・ティッシュ(ハンカチ/トイレットペーパー)・ハンドソープ(石鹸/シートタイプのメイク落とし)
◎手順
①ティッシュにファンデーションの汚れを移す
この時ファンデーションは生地の上に載っている状態です。こすらずにやさしく拭き取りましょう。
②ハンドソープを汚れ部分になじませる
③ハンドソープがよくなじんだらティッシュで拭き取る
④ぬるま湯でしっかりと洗い流す
ぬるま湯が望ましいですが、なければ水で洗い流しましょう。
★外出前、急いでいるのにファンデーションで服を汚してしまった!なんて時はガムテープを使って応急処置をするのが得策。
軽い汚れであればガムテープでトントンとやさしく叩いてあげるだけで、ある程度落とすことができますよ。ただし毛羽立ちやすいため、素材や力加減には注意しましょう。
★外出時は食事などの油汚れが気になるシーンもつきもの。油汚れ全般に対応する染み抜きペンを一本常備しておくと安心です。
おすすめの商品
STAIN PEN / 携帯用シミとりペン 多目的タイプ
トマトソース、カレー、コーヒー、ワイン、口紅、ファンデーションなどに対応。携帯に便利なペンタイプです。化粧ポーチやカバン、オフィス机の引き出しに1本常備しておけば、その場でアッという間にシミを消してくれます。
6:ファンデーションをつけないコツ
ファンデーションを服につけないような習慣作りも汚れを防ぐコツ。ちょっとした工夫で汚れてしまうシーンを減らすことができますよ。
①服を着てからメイクをする
ファンデーションが衣類についてしまうのは、メイク後に着替えをした時が多いですよね。特に襟ぐりの狭い衣類は、どんなに気を遣っても首を通す瞬間についてしまうものです。
できるだけ着替えを先にしたり、フェイスカバーを使用して着替えると◎。
夜お風呂に入る時も、クレンジングを先に行ってから服を脱ぐ癖づけをすると良いのではないでしょうか。
②ファンデーションの種類を変える
衣類に気を配るのではなく、ファンデーションの種類を変えてみるのも一つの手。
密度の高いファンデーション=水や擦れに強いものを選びましょう。「ウォータープルーフ」や「ボディにも使える」といった表記があるものは、色移りしにくいアイテムです。
衣類だけでなく、マスク着用時にも役立ちますよ。
7:まとめ
いかがでしたでしょうか。
汚れがついてしまったときはどうしても焦ってしまいがち。一呼吸おいて慌てず対処すれば、ファンデーション汚れは簡単キレイに落とすことができますよ。
汚れを落とすポイントは、先に水で濡らさないこと。また、すすぐときは40度くらいのぬるま湯でしっかりと洗い流すこと。
使う洋服の素材やシーンに合わせて、ご紹介した方法を取り入れてみてくださいね。