お洗濯情報 vol.12


2022年 9月号

天日干しをやめてみませんか?大切にしたい洋服なら断然部屋干しが良い! 

新潟は夏が過ぎてかなり秋模様ですが、ニュースではまだまだ残暑が厳しいと伝えています。

最近は以前の天候とは随分様変わりし、日差しも暑さも雨の降り方も大変厳しくなりました。

その証拠に今年は随分「熱中症」や「集中豪雨」というワードを耳にしました。テレビやネットではコロナと同様に毎日のように報道がされていたと思います。

日差しと言えば、昔から洗濯物は天日干しと言われて来ましたが、ここ最近は少し事情が違って来ています。

それは気が付かないうちに、お気に入りの衣類に少しづつ悪影響を及ぼしているかもしれません。

 

色褪せの原因は、洗濯じゃなくて紫外線かも?

衣類に色褪せの原因は2つあります。

1つ目は洗濯です。

洗濯をすることは汚れを落とすという点で、衣類にとって良いことです。がしかし、同時に衣類にとってはダメージになっているということも事実です。洗濯時の摩擦によって水に染料が少しづつ色褪せていきますよね。(※ちなみにこの色褪せを軽減させるには、細かい目の洗濯ネットを使うと良いですよ。)

 

2つ目はあまり知られていませんが、天日干し(紫外線)です。

衣類も人と同様に日焼けをします。厳密なことをいうと紫外線が染料の色素を分解し、変色してしまうんです。

気象庁の発表によると紫外線量は緩やかではありますが、年々増加傾向にあるそうです。つまり以前とは違って天日干しによる衣類の日焼けが起こりやすくなっており、その危険性はこれから徐々に高くなるということなんですね。

参照:気象庁「国内の紅斑紫外線量年積算値の経年変化」https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/diag_cie.html

 

  

衣類の日焼けは治らない?

日焼けは、トラブル相談の中でも意外に多く、しかもみなさん気が付かないうちに色褪せていたいうパターンが少なくありません。

また肌の日焼けは時間が経つと皮が剥けて元の色に戻っていきますが、残念ながら衣類の日焼けは簡単には元に戻りません。

元に戻す場合は、「色掛け」という色が抜けたり褪せた部分に、色を作りながら乗せる修正作業のことで、高い技術が必要で修正部分の広さによって金額が変わり、高額になる傾向があります。

  

紫外線はできるだけ避ける

 

洗濯物を干す場合、天日干しをすると太陽の香りがして気持ち良いですよね。しかし最近は紫外線が強いので、できるだけ部屋干しか外干しでも陰干しをおすすめします。

また保管をする時は、クローゼットにしまうだけではなくできるだけ不織布のカバーをしてからしまってください。

これだけでもかなりの確率で日焼けを防げるんです。

 

まとめ

いかがでしたか? この時期は肌も衣類も非常に日焼けがしやすい時期です。紫外線を浴びると肌も日焼けをしてシミになりますよね。衣類も同じく日焼けをするとダメージを負ってしまいます。

もし大切な洋服があるならば、できるだけ紫外線から遠ざけておきましょう。