お洗濯情報 vol.11


2022年 8月号

この時期こそ活用するべき!
ウェットクリーニング、Wクリーニング、汗ぬきドライ。

クリーニングのメニューって、何だかとても分かりづらい。

伝わらなければ、例え良いものだとしても利用してもらえないはずです。

そこで今回はこの季節に是非活用して欲しいクリーニングのメニューについて書こうと思います。

2016年に洗濯絵表示が代わり新JISの表示にかわりました。そこで増えたのが○の中にアルファベットの【W】を書いたウェットクリーニング。その説明から始めたいと思います。

このワードを聞いてウェットなので「濡れる」をイメージする人も多いのではないでしょうか?それは間違いではありませんが、もう少し詳しく説明したい思います。

 

ウェットクリーニングとは?

ウェットクリーニングの定義として「洗浄液として水を使い、洗たく物の化学的・物理的ダメージを極力抑えた状態で行う洗浄方法」とあります。

つまりウェットクリーニングとは水洗いを意味します。しかし通常の水洗いとは異なります。

デリケートなアイテム(ウールやシルクなど)は、水洗いをすると縮みや色落ちなどのトラブルを引き起こしてしまいます。ですのでトラブルを起こさない様に通常はドライクリーニング行いますが、ドライクリーニングだけですと水溶性の汚れ(汗やしょうゆなど)は落とせないので、水洗いをする必要があるんです。

本来ドライクリーニングしかできないデリケートな衣類を、特殊な技術と洗剤を使用することで、水洗いを可能にしたのがウェットクリーニングです。

水の洗浄力とドライクリーニングの型崩れ・縮みを防ぐ長所を合わせもった手間を掛けた特殊な洗濯方法ということなんです。 

 

W(ダブル)クリーニングとは?

これは名前の通り2度洗うクリーニングです。始めにドライクリーニング行い、その次にウェットクリーニングを行います。

ドライクリーニングで油溶性(皮脂や口紅など)の汚れを落とし、ウェットクリーニングで水溶性の汚れ(汗やしょうゆなど)を落としますので、とてもすっきり洗える方法となります。

デメリットとして2回洗い手間がかかるので、価格は高くなる傾向がありますが、衣類にゴワつきを感じたくさん汗をかくこの時期や、大切な衣類を保管する前にとてもおすすめなメニューです。

 

汗抜きドライとは?

洗濯表示でドライクリーニングが可能で、水洗いやウェットクリーニングが不可となっているときは、この方法を使います。

水溶性の汚れに効果のある洗剤や溶剤を、ドライクリーニングの専用溶剤に混ぜて汗抜き処理をする方法です。

通常ドライクリーニングだけでは水溶性の汚れは落としきれませんが、特殊な溶剤を使うことで、ドライクリーニングで水溶性の汚れを落とす事が可能になります。

価格は手頃ですので、スラックスやデリケートなブラウスなどに日常使いにおすすめな洗浄方法です。

 

まとめ

いかがでしたか? クリーニングといっても実は、あらゆる洗浄方法があります。 また上手に使い分けることで、お財布にも衣類にも優しいんです。しっかりと理解して上手にかしこくクリーニングを利用してみてくださいね。