
今まで家事の定番家電だったアイロンよりも手軽に扱える衣類スチーマーは、今や非常に人気の家電アイテムです。ただし、扱いやすい衣類スチーマーでも使い方次第で衣類の仕上がりが大きく異なります。しかし、使い方のコツやポイントを押さえるだけで、よりきれいで快適な着心地の衣類に仕上がるとともに、家事の時短効果も期待できるでしょう。
本記事では、人気の衣類スチーマーを有効的に使う方法やコツを解説します。他にも、衣類スチーマーのメリットやデメリットについても説明します。ぜひ、ご家庭でも参考にしてみてください。
目次
1:衣類スチーマーの使い方

ここでは、衣類スチーマーをより快適で有効活用できる使い方について説明します。大切な衣類をよりきれいに仕上げるのに難しい作業はありません。ちょっとした準備や心がけで着心地や見た目も損なわれることなくきれいに仕上がります。
衣類スチーマーを上手に活用する知識やコツさえつかめば、毎日の生活に欠かせないアイテムの1つになるはずです。
洗濯表記を確認
まず、衣類スチーマーを使用する前に衣類の洗濯表記を確認することが非常に重要です。衣類の内側に洗濯表記のタグがあります。そこにある絵表示の中から、アイロン記号を確認してください。
もし、アイロン記号に「×」のマークがついている場合、その衣類にはアイロンやスチーマーが適しておらず使用できないことを表しています。また、アイロン表記の適正温度表示では高や「・・・」は210度まで、中や「・・」は160度まで、低や「・」は120度までという意味があります。この表示も見逃さないようにチェックしましょう。
洗濯表記のタグにアイロン記号がない場合には、衣類素材をチェックし、その繊維素材の特性に合ったスチーマーの使い方を選択します。大事な衣類にスチーマーでダメージを与えないためにも、必ず洗濯表記や素材は確認しましょう。
前準備
前準備としてスチーマーの水を確認してしっかり給水します。たっぷりのスチームがしわを伸ばすため、必ず水分量はチェックしてから使用してください。また、衣類をハンガーにかけます。このとき、ハンガーは衣類が滑りにくいものを選びましょう。ハンガーラックや浴室など、ハンガーを安定させ作業ができる場所を選ぶことも重要です。
他にも、衣類のボタンはすべて留め、ファスナーもしっかり閉めて衣類を整えておきましょう。このように前準備をきちんと行うことで、簡単にしわが伸ばせるようになり、衣類の仕上がりにも影響します。もちろん、家事の時短効果も期待できます。
スチームをゆっくりあてる
基本的にしわを伸ばす場合、スチームを繊維の奥まで浸透させることが重要です。そのため、ゆっくりスチームを衣類に押しあてる感覚で衣類の上から下に移動させましょう。このとき、スチーマーを持っている手とは逆の手で衣類の端を引っ張ります。ゆっくり動かし、スチームが生地や繊維にしっかり浸透すればしわも伸びやすくなり効果的です。
また、スチームを衣類に噴射する場合には、生地や素材によって直接アイロン面を「あてる」場合と「はなす」場合があります。しっかりしわを伸ばしたい場合や厚手の素材には直接アイロン面をあてるのが効果的とされ、袖口や襟元もきちんときれいに仕上げたい場合はミトンやアイロン台を使うのがおすすめです。もちろん、「あてる」か「はなす」かは素材やしわの状態などに合わせて判断しましょう。
アイロン面を「はなす」場合、衣類に噴射する時間とスチーマーから衣類までの距離は素材に合わせて調整します。例えば、綿や麻(混紡素材を含む)は距離を10cm離して高温で約3秒間スチームします。ポリエステルやレーヨンは距離を10cm離して高温で約1秒間です。特に、レーヨンは長い時間だと縮むことがあるため注意しましょう。他にも、カシミアやウール・シルク、ベルベットは距離を10cm離して高温のスチームを約3秒間噴射します。
ただし、各メーカーや機種ごとに衣類スチーマーの機能性やパワーが違うため、メーカーや機種ごとに衣類との距離やスチーム時間の基準に多少の誤差が生じることがあります。もし、操作基準がわからないときは各ご家庭にある購入時のスチーマー取扱説明書を確認しましょう。
2:衣類スチーマーを使用するメリットとデメリット

衣類スチーマーは手軽で扱いやすいという大きなメリットがありますが、その反面デメリットもあります。スチーマーのメリットとデメリットを事前に理解しておけば、失敗せずに正しく使えるでしょう。
ここでは、メリット・デメリットについて紹介します。ぜひ、衣類スチーマーのメリットを最大限に活かして、快適な生活に役立ててください。
衣類スチーマーのメリット
衣類スチーマーの最大のメリットは、簡単に手間と時間をかけずに衣類のしわが伸ばせることでしょう。しかし、メーカーや製品ごとの性能により多少の違いはありますが、衣類スチーマーのメリットはそれだけにとどまりません。
例えば、メリットの1つとして衣類スチーマーは電源を入れてからの立ち上げ時間が非常に短く、すぐに使えて扱いやすいことがあげられます。また、ハンガーにかけたまま立体的で複雑なデザインの衣類でも簡単に仕上げられるのも大きな魅力です。もちろん、アイロン台が不要なためスペースの心配もいりません。
他にも、高温のスチーム粒子が繊維の中まで浸透し、除菌・脱臭効果も期待できます。そのため、ぬいぐるみ、クッションなど洗濯に適していない布製品の除菌や脱臭にも効果的でおすすめです。また、薬品不使用のため子どもや敏感肌の方も安心して使用できるのもうれしいメリットです。
衣類スチーマーのデメリット
実は、衣類スチーマーは使い方やスチーム効果を理解しないままではうまく使えないというデメリットがあります。例えば、ボタンやファスナーを留めるなどの前準備を省略すると、衣類スチーマーでうまくしわが伸ばせません。また、アイロンとは異なり、プレスしないため、折り目をつけたり、パリッとした仕上がりにはなりません。
他にも、スチーマーと生地との距離が離れすぎている場合やスチーマーを動かす手が速すぎる場合にも効果が半減します。このようなスチーマー効果が感じられない場合の多くは、スチームを繊維まで浸透させる重要性が理解されていないのかもしれません。そのため、スチーム効果や使い方を知ることで多くのデメリットは解消される可能性があります。
確かに、デリケートな繊維や防水加工品、皮革製品などスチーマーが使えない素材もあり、素材を選ばなくてはいけない点はデメリットと言えます。衣類スチーマーで失敗しないため事前に洗濯表示で素材を確認することが重要です。
3:衣類スチーマーできれいに仕上げるコツ

ここでは、衣類スチーマーを使って快適な着心地に仕上げるコツについて解説します。ちょっとしたポイントや工夫を取り入れるだけでぐっときれいに仕上がるとともに家事の時短効果も期待できます。今までコツをつかめず、うまく仕上げられなかった方でも簡単にすぐ実践できるでしょう。ぜひ、試してみてください。
両手を使ってアイロンをかける
まず、衣類スチーマーは片手で操作します。その際、スチーマーは安全に使うためにしっかり握りましょう。また、スチーマーと逆の手で衣類の端をつかみます。このとき、生地を少し引っ張り、スチームがしっかり生地にあたっている様子を確認してください。そのままゆっくりと生地の上から下へスチーマーを移動させます。
また、他にも片手で衣類を引っ張り、服の内側からスチーマーをあてるとしわの伸びも確認できて効率よく作業ができます。内側からスチームすることで生地の表面を傷めずに仕上げられておすすめです。もちろん、念入りにしわを伸ばしたい部分はミトンなどを使って作業すれば、より効果的に仕上がります。両手をしっかり使いスチームがきちんと生地面にあたっているかを確認するのがポイントです。
スチーム量を調節
衣類素材の特性に合わせたスチーム量なら、より効果的な仕上がりが期待できます。例えば、シルクやベルベットのような比較的デリケートで繊細な素材はスチーム量を抑えめにするのがおすすめです。
また、人気のトレンチコートのような厚手の生地にはたっぷりのスチームをしっかり押し当て繊維の中まで浸透させるのがきれいに仕上げるコツと言えます。このように衣類に合わせたスチーム量の調節が素材本来のきれいな仕上がりを生み出すのです。
もともとパワースチームが魅力の衣類スチーマーもあり、自分に合ったタイプのスチーマーを選ぶことも上手に使いこなすポイントと言えます。
生地の重さなっている部分や立体的な部分は注意
衣類スチーマーを使って仕上げるうえで一番の難所ともいえる部分が、生地が重なったポケットやボタン回りです。また、スチームが浸透しにくい立体的構造の脇下や肩回り、そして袖口や襟元も作業するうえで注意すべき部分です。しわが伸びずらく、スチームが浸透しにくい部分をきれいに仕上げるためには慣れとコツが必要になるでしょう。
まず、生地の重なっている分厚い部分から、スチーマーを細かく動かし、生地の重なっていない部分へ移動させていきます。浸透しにくい部分を狙って集中的にスチームをあてるのがコツです。また、脇下などの立体的で複雑な部分には衣類の内側からスチームを押しあてるように使うと、うまく仕上がるでしょう。
服の下部はパンツハンガーを活用
ピンチ付きのパンツハンガーを活用することで難しい部分も簡単に仕上げられます。パンツハンガーとは洗濯ばさみのようなピンチが両サイドに付いたボトムス専用のハンガーです。パンツハンガーのピンチで服の端をはさみ逆さまにします。衣類を逆さまにぶらさげることで、服の下部や脇下などにスチームがあてやすくなります。通常のハンガーではスチームがあたりにくく、しわが伸ばしにくい気になる部分の仕上げが簡単にできるため、おすすめです。
アタッチメントブラシを使う
冬場に特に活躍するのがアタッチメントブラシです。主に毛足が長いコートやニットなどの衣類の仕上げに使用します。衣類を丁寧にケアするためのアイテムです。アタッチメントブラシを上手に活用すれば、衣類スチーマーだけでは出せないふんわり感や心地よい風合いをよみがえらせる効果が期待できます。
特に、毛足が長めのコートやニットなどに使用すれば毛並みが整い、よりきれいな仕上がりが味わえます。
4:まとめ

使いやすさで高く評価されている衣類スチーマーは、簡単な操作で手軽に扱える点が大きな魅力です。さらに、ちょっとした工夫やコツを知ることで、毎日着る衣類をよりきれいで快適に仕上げられます。また、自分のニーズに合った性能やアタッチメントを選ぶことも、日々の生活をいっそう便利にするポイントです。ぜひ、衣類スチーマーを上手に活用し、毎日をより充実させる工夫を取り入れてみてください。
