

リネン生地は軽い肌触りと自然な風合いが魅力的な素材です。さらりとした涼しさを感じられるため、夏はとくに人気があります。しかし、リネン生地を長持ちさせるためには、洗濯する際に注意が必要です。本記事では、リネン生地を洗う際に生地を傷めないための手洗いと洗濯機での洗濯方法を解説します。洗濯方法や注意点を理解し、リネン製品を大切に使っていきましょう。
目次
1:リネン生地の特徴

リネン生地の大きな特徴は、丈夫で長持ちするところです。しっかりとした繊維でできていて丈夫なため、洗濯にも強い耐久性があります。また、リネン繊維に含まれているペクチンが汚れを落としやすい特徴もあるため、ファッションだけでなくキッチンクロスやカーテンなど幅広く活用されている素材です。
また、リネン生地は使うほど肌になじみ、自分に合うリネン生地へと変わります。保温性や通気性も優れているため、冬は暖かく夏は水分を放出し、さらっと快適に使用できます。リネン生地は、季節関係なく一年中使いやすい素材です。
2:手洗いでの洗濯
リネン製品を長持ちさせるためには、洗濯方法が大切です。ここからは、手洗いでの洗濯方法を紹介します。リネン製品は、誤った洗濯をするとシワや縮み、黄ばみが生じる場合があります。そのため、リネン生地を美しく保つためには、手洗いのコツを理解しましょう。
下準備
洗濯をする前にまずは洗濯表記を確認し、どのように洗濯できるか把握しましょう。洗濯表記には手洗いができるのか、漂白剤は使えるのかなどの記載があります。漂白剤を使う場合は、洗濯表記に記載されている種類の漂白剤を使うようにしましょう。また、手洗いで使うバケツや桶、おしゃれ着洗剤、必要な場合は漂白剤や柔軟剤も用意しておきます。
生地の負担を減らす手洗い方法
汚れが気になる部分がある場合は、手洗いをする前に洗剤や漂白剤などで部分洗いを行います。洗濯するリネン製品を丁寧に畳み、洗濯ネットに入れましょう。用意したバケツや桶に水と洗剤を入れて、洗濯ネットに入ったリネン製品を沈めます。リネン生地を傷めるため、もんだり擦ったりはせず、やさしく押し洗いをして汚れを落としましょう。汚れがひどい場合は、押し洗いをした後、浸け置き洗いをしてから、再度押し洗いをすると汚れがより落ちます。
すすぎと脱水
バケツや桶に入っている洗剤の水を流し、新たな水を入れてまた押し洗いを行います。このすすぎの工程を2回ほど行います。柔軟剤を使用する場合は、2回目のすすぎで柔軟剤を水の中に入れて、リネン製品を軽く押して、柔軟剤をなじませましょう。柔軟剤を入れるとやわらかく肌触りがよく仕上がります。防臭や消臭効果の柔軟剤は、汗や皮脂のニオイ予防になるためおすすめです。
すすぎが完了したら、洗濯機の脱水機能で30秒~1分ほど脱水しましょう。脱水は短時間でも効果が十分あります。反対に長時間脱水すると傷みの原因になるため、注意が必要です。
乾燥は日陰干し
脱水が完了したら、洗濯機から取り出し、軽くたたいて全体のシワをのばしてから干しましょう。紫外線による色あせを防ぐためにも日陰干しまたは、部屋干しで日差しを避けます。また、リネン製品は縮みやすく、シワができやすいため、乾燥機を使用しないように注意しましょう。
ズボンやスカートなどの生地の厚い製品は、裏返して干すと縫い目やポケットなどの乾きにくい部分にも風が当たり、早く乾きます。ワイシャツやコートなどは裏返すと型崩れしてしまうため、表向きのまま干しましょう。
3:洗濯機での洗濯


手洗いでの洗濯は手間がかかりますが、洗濯機での洗濯は手洗いに比べて手間がかかりません。しかし、リネン製品を洗濯機で洗濯する場合は、生地を傷めないように注意が必要です。ここからは、リネン製品を洗濯機で洗濯する方法を紹介します。
弱水流のコースを選択
リネン製品を洗濯機で洗濯する場合、コース選びが大切です。耐久性の高いリネン製品は、普通コースでも生地は傷みにくいですが、シワの原因になるため「おしゃれ着コース」「手洗いコース」「ドライコース」などの生地にやさしいコースを選びましょう。
やさしいコースは生地への負担を軽減しながら汚れを落としため、リネン製品の風合いや質感を損ないません。また、ネットに入れて洗えば、摩擦を抑えられるため、縮みや色あせ予防にもなるでしょう。
脱水と乾燥
脱水と乾燥は手洗いの場合と同様です。脱水は洗濯機の脱水機能を使用し、30秒~1分ほど行い、乾燥は直鎖日光を避けて、部屋干しまたは陰干しします。リネンの風合いや質感を長く楽しむために、毎回の洗濯のポイントを押さえましょう。
4:リネン生地を洗うときの注意点

リネン製品を洗う際は、その特徴に合わせて丁寧な扱いが求められます。リネン製品は、洗濯の仕方によって、シワが増えたり縮んだり、色移りや黄ばみが起こる場合があります。そのため、長持ちさせるには注意が必要です。ここからは、リネン製品を洗うときの注意点について紹介します。
シワになりやすい
リネン製品は、濡れた状態のまま放置すると型が崩れやすく、放置するとシワが深くなってしまいます。また、長時間の脱水はリネンの繊維がよじれて、シワが増えます。
リネンを洗濯した後は、直射日光を避けてすぐに風通しの良い場所に干しましょう。洗濯後すぐ干すと、濡れた重みでシワがのびて、乾いた後もリネン独特の美しい風合いを楽しめます。また、シワが目立つ際は、霧吹きをして軽く伸ばすか、スチームを当てると自然な風合いに仕上げられます。
縮みやすい
リネン製品は、繊維が荒いため、洗濯で縮みやすい特徴があります。高温のお湯で洗濯するとリネンの繊維を収縮させて縮める原因です。また、リネンは洗濯すると生地が引き締まって耐久性が高まります。とくに購入後、最初の数回の洗濯は、縮みやすいものもあります。長く使う予定の製品は、購入時に繊維が収縮することを想定して、少し大きめの製品を購入するのがおすすめです。
色移りしやすい
色物のリネン製品は色落ちする可能性があるため、洗うときは熱いお湯は避けて、水やぬるま湯を使用するのがポイントです。また、初めて洗うリネン製品は色移りを避けるために単体で洗うようにしましょう。洗濯機の強い水流や過度の脱水は、染料の保持力が弱まるため、洗濯コースは水流の弱いコースを選ぶと色移りを防止できます。
黄ばみやすい
リネンの繊維は目が粗いため、汚れが落ちやすい一方、隙間に洗剤の残りカスや皮脂、汗などが入りやすい特徴があります。洗剤カスや皮脂、汗などが残ったまま長時間放置すると酸化して、黄ばみの原因になります。とくに、生地の厚い製品やキッチンで使うクロスは、汚れが入りやすいため、黄ばまないようにすすぎをしっかり行いましょう。
また、酸化による黄ばみを防ぐためには、洗濯物はすぐに洗い、洗濯後すぐに乾燥させるのがポイントです。湿った状態の洗濯物は、汚れや洗剤が酸化しやすいため、気を付けましょう。
5:まとめ


リネン製品は、軽い肌触りと通気性の良さから1年中愛される素材ですが、洗濯する際は、注意が必要です。リネンはシワになりやすく、縮みやすい繊細な繊維であり、濃色のリネンは色落ちだけでなく、摩擦によって毛羽立つと、色あせて見えてしまいます。初めて洗う製品や濃色の製品は、単体で洗うようにしましょう。洗濯水は、熱いお湯は使用せず水かぬるま湯を使うと縮みの予防ができます。
また、リネン製品は繊維の目が荒いため、洗剤カスや皮脂が残りやすく、酸化すると黄ばみの原因です。リネン製品を長く美しく使うために、しっかりすすぎ、洗濯後すぐに乾燥機は使わず乾燥させるようにしましょう。
