
ナイロン製品は、撥水加工されているものが多く、速乾性もあります。そのため、ジャケットやスポーツウェア、水着やタオルなど数多くの商品が存在しています。施された加工や機能を気にせずに、洗濯している方もいるでしょう。しかし、素材に合った洗い方をしなければ、加工や機能の性能を悪くします。
今回は、ナイロン製品の正しい洗濯方法を紹介します。また、ナイロンジャケットを洗う際の注意点についても押さえておきましょう。
目次
1:ナイロン製品の特徴

ナイロン製品は、他の素材と比較して利点が多くあります。吸水性が低く速乾性に優れているため、雨や洗濯後の乾燥が短時間でお手入れが簡単です。また弾力性がありながら、適度に伸縮性もあるため、他の衣類と一緒に洗濯して絡まっても、型崩れやシワになりにくい特徴もあります。
さらに、軽量でありながら摩擦や牽引に強く、傷みにくい耐久性の高い素材です。しかし、熱に弱いため、アイロンや乾燥機の使用は避ける必要があります。また、紫外線にも弱く日光に長時間さらされると変色や劣化が起こる恐れがあるため、注意しましょう。洗濯の際は注意が必要ですが、ナイロン製品は実用的で扱いやすい素材です。
2:ナイロン製品の洗濯方法

ナイロン製品は速乾性や耐久性に優れ、日常使いからアウトドアまで幅広く活躍しています。しかし、長く愛用するためには正しい洗濯方法が欠かせません。ナイロン製品には、撥水加工を施されている商品もあるため取り扱いには注意が必要です。洗濯表記の確認や適した洗剤の選び方などを学んで、大切なアイテムを長持ちさせましょう。
洗濯前に洗濯表示を確認
ナイロン製品は、水に強いため基本的に家庭用洗濯機で洗えます。ただし、他の素材との混紡生地によっては、洗濯できないものや注意が必要なものがあります。初めて洗う際は、必ず洗濯表示を確認して、洗濯機で洗えるのか、洗剤は何が使用できるかチェックしておきましょう。
洗い桶のマークに数字やアンダーラインがあれば自宅で洗えますが、×マークがあると自宅での洗濯はできないため、クリーニング店に依頼する必要があります。
目立つ汚れは事前に部分洗い
洗濯するナイロン製品に目立つ汚れがある場合は、洗濯機で洗う前に洗剤の原液を汚れ部分に直接塗り、ブラシで軽くこすってから洗濯機で洗うのが効果的です。ナイロン製品は摩擦に強いため、軽くこする程度では傷みにくい生地です。頑固な汚れの場合には、漂白剤での浸け置き洗いが有効ですが、塩素系漂白剤を使用すると色柄を落とす可能性があるため注意してください。なお、洗濯表記にマークに×がある場合は漂白剤の使用が禁止ですが、△マークに斜線がある場合は、酸性系漂白剤は使用可能です。
洗剤は弱アルカリ性を使う
洗濯用洗剤には、「中性」と「弱アルカリ性」の2種類があり、弱アルカリ性の方が汚れを落とす力が強力なのが特徴です。ナイロン製品は、アルカリ性に強いため、洗浄力が高い弱アルカリ性の洗剤を使うと効果的に汚れを落とせます。ただし、すべてのナイロン製品が弱アルカリ性が使えるとは限らないため、注意が必要ですが、洗浄力よりも服へのダメージを少しでも減らしたいと考えている方は中性洗剤をお使いください。
脱水は「弱」で短時間
ナイロンは速乾性があるため、長時間の脱水は不要です。耐久性のある素材ですが、強い力で長時間脱水を行うと、シワがついてしまいます。一度シワがついてしまうと取れにくくなるため、脱水は「弱」に設定し、短時間にしましょう。
また、脱水後はすぐに取り出して形を整えてから陰干しすると、シワや型崩れを予防できます。
3:ナイロン製品を洗うポイント

ナイロン製品は、速乾性と耐久性が高く、取り扱いが比較的簡単ですが、間違った洗濯をすると劣化の原因になる場合があります。お気に入りのナイロン製品を長持ちさせるためにも、素材の特性に合ったお手入れが欠かせません。ここからは、ナイロン製品を傷めず清潔に保てるための具体的なポイントを解説します。
洗うときは冷水を使う
ナイロン製品は熱に弱いため、洗濯時は必ず冷水を使いましょう。汚れ落ちを考えるとお湯は効果的ですが、高温で洗うとナイロンの繊維が変形や劣化するリスクがあります。洗濯機によっては、お風呂の残り湯を再利用できる機能もありますが、その場合はしっかり冷めているか確認してから使いましょう。洗濯時の適切な温度管理は、ナイロン製品の長持ちにつながります。
乾燥機は避ける
ナイロン製品は、高温で乾燥させる乾燥機の使用は推奨されていません。ナイロンだけでなく、ポリエステルやアクリルなどの合成繊維は、熱可塑性の性質を持っています。この熱可塑性は、熱によりやわらかくなり、冷却すると硬くなる現象です。ナイロン製品は乾燥機を使用すると熱可塑性の性質により、シワが取れにくくなってしまいます。洗濯表示に四角の中に丸と点が描かれた「タンブル乾燥マーク」に×がついている場合は、乾燥機の使用はできません。そのような場合は、乾燥機は使用せず自然乾燥させましょう。
乾燥は陰干し
ナイロン製品を乾かすときは、直射日光を避け、風通しの良い日陰に干しましょう。ナイロン製品は、紫外線に弱く、長時間日に当てると色褪せや繊維の劣化を引き起こす可能性があります。また、速乾性に優れているため、直射日光で乾かす必要はありません。日陰で乾かすと生地への負担を減らし、形状や色を保てます。脱水後は、軽くシワを伸ばしてから陰干しをすると、アイロンかけも不要になり、ナイロン製品をより長くきれいに使い続けられます。
4:ナイロンジャケットを洗う注意点

ナイロンジャケットは、軽くて丈夫なうえ、雨風にも強い便利なアイテムです。しかし、適切な洗い方をしないと、機能性が損なわれる可能性があります。ここからは、ナイロンジャケットを洗う際の注意点について紹介します。
ネットに入れる
ナイロンジャケットを洗う際は、ボタンやファスナーをしっかり閉じてから洗濯ネットに入れましょう。ネットに入れると洗濯中の摩擦から生地を守り、型崩れや痛みを予防できます。洗濯ネットはジャストサイズのものを選ぶのがポイントです。大きすぎると中で衣類がすれてしまい、摩擦で生地がダメージを受けます。
また、ネットが大きいからといって、2枚以上のナイロンジャケットを一緒に入れるのは避けましょう。ネット内でジャケットが絡まったり、摩擦が起きたりして生地を傷めます。1つのネットに1着ずつ入れるようにしましょう。ジャケットを畳んでネットに入れる際は、汚れやすい場所を外側にして入れると、汚れが落ちやすくなります。
洗剤は中性洗剤
ナイロンジャケットを洗う際は、「おしゃれ着洗い用洗剤」と呼ばれる中性洗剤を使用しましょう。一般的な洗濯洗剤は弱アルカリ性で洗浄力が高い一方、生地を傷める可能性があります。洗濯洗剤の中には、漂白剤入りのものもあります。漂白剤が含まれている洗剤を使用するとナイロンジャケットが変色する恐れがあるため、気を付けましょう。
洗濯は優しいコース
ナイロンジャケットは丈夫ですが、ファスナーやボタンがついているため、通常の洗濯コースで洗うとファスナーやボタンがすれて生地に負担をかける恐れがあります。「ドライコース」や「おしゃれ着洗いコース」「手洗いコース」などの、弱水流で優しく洗えるコースを選びましょう。生地に負担をかけず汚れを落とすのに適しています。
5:まとめ

ナイロン製品は速乾性や耐久性が高く、手軽に使える一方で、正しいお手入れが必要です。洗濯前には必ず洗濯表示を確認してから、洗剤を選びましょう。脱水は短時間に済まし、直射日光を避けて、風通しの良い日陰に干してください。
またナイロンジャケットは、ピッタリサイズの洗濯ネットや中性洗剤、洗濯は優しいコースを選択して、生地への負担を減らせるように注意してください。ポイントを押さえて、ナイロン製品を長くきれいに使い続けましょう。
