
外出前に急いで着替えていたら、洋服にメイクがついてしまった経験がある方は少なくないでしょう。最近では、崩れにくい化粧品が増えているため、慌ててこすったり、水で洗ったりすると返ってメイク汚れを広げてしまう可能性があります。そのため、メイク汚れを落とす際は、間違った落とし方をしないよう注意が必要です。衣類についてしまったメイク汚れは、必要なものと手順を理解していれば、キレイに落とせる汚れもあるため、慌てず落ち着いて対処していきましょう。
目次
1:衣類についたメイク汚れが落ちにくい理由

洋服につく汚れは、「水溶性」と「油溶性」の2つに大きくわかれます。水溶性の汚れは、醤油やワイン、コーヒーなど水に溶けやすい汚れです。一方で油溶性の汚れは皮脂や化粧品、カレー、油絵具などの油に溶けやすい汚れです。
化粧品は、化粧崩れや皮膚の乾燥などをしないようにするために、水分と油分を混ぜ合わせて製造されています。そのため衣類にメイク汚れがついて、慌てて水でこすってしまうと逆効果です。汚れを広げてしまったり、繊維の中に汚れが入り込んでしまったりすると、汚れが落ちにくくなります。メイク汚れを落とす際は、必要なものを準備してやり方を理解したうえで行うようにしましょう。
2:メイク別汚れの落とし方

化粧品は種類によって成分に違いがあるため、落とし方も異なります。ここからは化粧品の種類別の落とし方を紹介します。化粧品ごとの落とし方を知り、衣類についても慌てず対処できるようにしましょう。
ファンデーション
ファンデーションの汚れを落とす時は、キッチン用洗剤がおすすめです。ファンデーションは化粧品の中で使う面積が一番広いため、衣類につけて汚してしまった経験のある方も多いでしょう。そのような時は慌てず、キッチン用洗剤、タオル、歯ブラシを用意します。
汚れ部分を上にして下にタオルを敷きます。汚れ部分にキッチン用洗剤をつけて歯ブラシで叩き、下のタオルに色を移しましょう。色が移らなくなったら、洗い流して通常の洗濯をします。歯ブラシでゴシゴシ汚れをこすってしまうと洋服の繊維の中に入り込んでしまいます。歯ブラシで叩く際は優しく叩き、汚れを浮き上がらせるイメージで行いましょう。
口紅
口紅の汚れを落とすポイントは、中性洗剤とクレンジングオイルを混ぜ合わせて使うことです。口紅にはワックスといった油分が豊富に含まれており、その他にも色素成分や香料などさまざまな成分が配合されています。そのため水で落とすのは難しいですが、中性洗剤とクレンジングオイルを合わせて使うと、汚れが落ちやすくなるでしょう。
口紅の汚れを落とす時に必要なものは、中性洗剤とクレンジングオイル、歯ブラシ、タオル、洗面器、お湯です。油は熱で溶けやすいため、水ではなく温かいお湯を使いましょう。
まず口紅で汚れた部分にクレンジングオイルと中性洗剤を馴染ませます。汚れが反対の生地につかないように掌で支えて、タオルを押しあてて汚れを移します。そのあとはファンデーションの時と同様に歯ブラシで叩いて汚れを浮かし、洗面器に入れた湯で汚れ部分を洗い流しましょう。そのあとはクレンジングオイルをつけた部分をぬるま湯でしっかりすすぎます。クレンジングオイルを使用した場合、すすぎ不足だと油ジミになる可能性があるため注意が必要です。
マスカラ
マスカラの汚れには、ポイントメイクリムーバーを使います。マスカラはウォータープルーフといった水に強く作られているものが多いため、通常のクレンジングオイルではなく、強い洗浄力を持つポイントメイクリムーバーを使いましょう。
マスカラで汚してしまった場合、すぐに落とすのではなく一度乾燥させます。乾く前に汚れを無理に落とそうすると返って汚れが伸びたり、繊維に入り込んでしまったりするため注意しましょう。用意するものは、ポイントメイクリムーバー、歯ブラシ、タオルです。
まず乾いたマスカラ汚れの部分の下にタオルを敷き、ポイントメイクリムーバーを馴染ませます。歯ブラシで汚れを浮かすように叩いて洗い流します。最後に色物漂白剤を使用して洗濯しましょう。
マニキュア
マニキュアの汚れは除光液を使って落とします。必要なものは、除光液、歯ブラシ、ペーパータオルです。汚れの部分にペーパータオルをあてて、裏面から除光液を馴染ませ、歯ブラシでペーパータオルに汚れを移すように軽く叩きます。ペーパータオルを交換し、何度か繰り返したら、水ですすいでいつも通り洗濯をしましょう。
マニキュアの汚れは、乾燥してしまうと取れにくくなってしまうため、衣類についてしまったら、できる限り早めに汚れを落としましょう。
なお、アセテートやトリアセテート、アクリルなどの素材は、除光液で溶けてしまう可能性があります。また、シルクは色が抜ける場合があります。溶けたり、色が抜けたりしてしまうと修復は難しいため、除光液を使用する際は素材を確認してから使用するように注意しましょう。
3:時間が経ったメイク汚れの落とし方

メイク汚れが洋服についても気づかず、時間が経ってしまうケースもあります。ここからは時間が経ってしまったメイク汚れの落とし方について紹介します。
必要なもの
- クレンジングオイル
- 洗濯洗剤またはキッチン用洗剤
- 歯ブラシ
- タオル
- アルミ以外の鍋
- 水
- 洗濯洗剤
- 酸素系漂白剤
メイク汚れを落とす手順
ファンデーションや口紅などの時間が経った汚れは、まずタオル、クレンジングまたはキッチン用洗剤、歯ブラシを使い大まかな汚れを落とします。しかし、時間が経ってしまっていると一般的な落とし方では落ちない可能性があります。
そのため、耐熱性のある衣類であれば大まかな汚れを落とした後に、水と洗剤を投入して沸騰した鍋に入れて、15〜20分程煮洗いをしましょう。化粧品は油分が多く含まれているため、熱湯での洗濯が効果的です。また、煮洗いできない洋服の場合は、粉状の酸素系漂白剤を汚れの部分に塗布して30分置いて洗い流しましょう。
時間が経ってしまっていると、汚れは頑固になってしまい完全に落ちない可能性も高くなってしまいます。洋服によって煮洗いや漂白剤が使えないのもあるため、汚れを落とす前に洗濯表示を確認してください。汚れが落としきれなかったり、自宅で洗えない繊細な洋服にメイク汚れがついたりした場合は、クリーニング店に相談するのも良いでしょう。
4:外出時にメイクがついてしまった時の応急処置

ここからは外出時にメイクがついてしまった時の応急処置について紹介します。外出時に汚して慌ててしまう気持ちはわかりますが、間違った落とし方をしないよう冷静に対応しましょう。
必要なもの
- 石鹸やハンドソープまたは、メイク落としシート
- ティッシュまたはハンカチ
メイク汚れを落とす手順
洋服についたばかりのメイク汚れは繊維の奥に入り込んでいないため、ティッシュで優しく丁寧にふき取りましょう。石鹸を汚れ部分にしみ込ませてティッシュでふき取ります。メイク汚れは油分が多いため、最初は水をつけません。メイク落としシートの場合、石鹸やハンドソープはつけずに、シートで優しく汚れをふき取り、最後に水やぬるま湯で洗い流しましょう。お湯があればお湯の方が油分の多い汚れは良く落ちます。
外出時は、必要なものが手元にないため焦ってしまいますが、トイレにあるもので代用できます。それでも不安と感じる方は、バッグの中に携帯用のメイク落としシートや染み抜きペンを常備しておくと焦らず対応ができるため、おすすめです。
応急処置だけでメイク汚れが落とせなかった場合は、帰宅した後に手洗いして汚れを落としたり、クリーニング店に持っていったりなど対処も忘れないようにしましょう。
5:まとめ

メイク汚れを水だけで落とすのは難しいでしょう。メイクの種類によって落とし方が変わるため、メイク汚れがついてしまった際はメイクに合った落とし方をしましょう。間違った方法を行ってしまうと、返って汚れが広がったり、繊維に入り込んでしまったりしてしまいます。
時間が経ってしまったメイク汚れや外出先のメイク汚れも対応は可能です。外出時、洋服への汚れが不安な方は、バッグにシミ抜きペンを常備しておくだけで安心できます。
洋服にメイクがつかないように気をつけるのが一番ですが、万が一メイクがついてしまってもメイクの種類やシーンに合わせて落ち着いて対処していきましょう。
