
シームレスダウンは、従来のダウンと構造が違うため、汚れてしまっても洗濯をしてよいのか悩んでしまう方も少なくないでしょう。本記事では、シームレスダウンのメリットやデメリットや洗い方などについてご紹介します。
目次
- シームレスダウンとは?
- シームレスダウンのメリット
- シームレスダウンのデメリット
- シームレスダウンには寿命がある?
- シームレスダウンの洗濯方法を解説
- 手洗い以外の洗濯方法
- シームレスダウンに関するFAQ
- まとめ
1:シームレスダウンとは?

シームレスダウンとは、樹脂で羽毛を区切ったダウンのことです。従来のダウンのように、縫い糸でダウンを仕切らず、「シームレス加工」「圧着加工」「ノーステッチ加工」などの新技術を使用し、樹脂で羽毛を仕切っています。「シームレス」とは、縫い目がないという意味があります。シームレスダウンは、従来のダウンコートよりもすっきりした印象のダウンコートです。
2:シームレスダウンのメリット
シームレスダウンのメリットは次の通りです。
- 保温性・防風性・撥水性が高い
- 軽い
- 糸ツレしない
従来のダウンコートのように、糸を使い縫ってしまうと、そこから穴が開き徐々に穴が広がっていきます。広がった穴が原因で、風や雨などが服の中へと入ってきます。しかし、シームレスダウンは、縫わずに樹脂で加工するため、風や雨が服の中に入りにくい作りです。そのため従来のダウンコートよりも保温性、防風性、撥水性が高い傾向です。多少の雨なら防いでくれるでしょう。シームレスダウンは、糸がないためその分軽く、糸ツレを心配する必要もありません。
3:シームレスダウンのデメリット
シームレスダウンのデメリットは次の通りです。
- 樹脂が剥がれてしまうことがある
- クリーニングでの補償がされにくい
- 劣化がしやすい
- 古着店やフリマアプリで寿命のものが売られている可能性がある
シームレスダウンは樹脂で加工のため時間の経過とともにどうしても樹脂が剥がれてきてしまいます。そのため、クリーニング店に持ち込んでも、断られる場合や仕上がりの補償がされない場合があります。また、古着店やフリマサイトでは、樹脂加工が剥がれる寸前のものや、剥がれてしまっているものが出回っている場合があります。
4:シームレスダウンには寿命がある?

シームレスダウンコートには、寿命があります。寿命は着用頻度や保管方法などにもよりますが、製造されてから3年程度といわれています。樹脂加工されているものは、製造されてからすぐ劣化が始まるため、寿命は短い傾向です。着用頻度や保管方法によっては、1年も経たないうちに寿命がきてしまうものもあるため、理解しておきましょう。
5:シームレスダウンの洗濯方法を解説

ここではシームレスダウンを自宅で手洗いする方法をご紹介します。シームレスダウンは、加工部分に樹脂が使用されているため、ドライクリーニングはできず、水洗いが原則です。
部分汚れを落とす
手洗いをする際にあらかじめ目立つ汚れを落としておく必要があります。具体的な方法は下記の通りです。
- ドライヤーで、浮いている汚れを飛ばして、泥で湿っている場合は乾かす。
- 歯ブラシを使い一定の方向に優しくこすって汚れを浮かす
- 汚れがある程度浮いたら、濡らして固形石鹸で優しくこする
- 石鹸がついた状態で、もう一度歯ブラシで汚れをこそったらすすぐ
泥汚れは濡れている状態だとどんどん奥まで汚れが入り込んでしまいます。そのためドライヤーで乾かしてから汚れを落とすようにしてください。また、一度部分洗いをしてしまうと、すすぎ残しが起きやすいため、部分洗いをした際は、一緒に全体も洗いましょう。
手洗いで洗濯する
シームレスダウンは繊細な衣類のため基本的に手洗いで洗濯します。なお、手洗いする際はデリケート用洗濯洗剤の利用がおすすめです。参考までに、シームレスダウンは漂白剤を使用できない製品が多いため、洗濯表示の確認も必要です。
手洗いの方法は下記の通りです。
- ポケットの中身を確認し、ファスナーはすべて閉めておく
- バケツに40度前後のお湯を溜めて、そこに中性洗剤を入れる
- よく混ぜたら、シームレスダウンを畳んでバケツに浸けて押し洗いをする(しっかりと洗いたい方は20分程浸け置き)
- お湯を入れ替えて、泡がなくなるまで押し洗いをしながらすすぐ
- 泡が出なくなったらまたお湯を溜めて、柔軟剤を入れたら、5分程度置いておく
- 5分程置いたら、絞らずバケツに押し当てるように優しく水を切る
すすぎ残しがあると、変色の原因になります。そのため、すすぎはしっかりと行いましょう。
乾燥させる
乾燥も丁寧に行いましょう。すすぎを終えたらバスタオルで濡れたシームレスダウンを包み、タオルで水気を取ります。水気が取れたら、ハンガーにかけて陰干しをします。水が下に落ちてくる場合は、お風呂場やベランダなど水が落ちても問題ない場所に干します。濡れた繊維は傷つきやすいため、完全に乾燥するまでは触らないようにしましょう。
6:手洗い以外の洗濯方法

手洗い以外にも洗濯機やクリーニング店に出すなどの洗濯方法がありますが、シームレスダウンは手洗い以外の洗濯方法が可能なのか見ていきましょう。
洗濯機
シームレスダウンは洗濯機での洗濯は推奨していません。洗濯機で洗ってしまうと、樹脂が剥がれる原因となってしまいます。自宅で洗う際は、手洗いにしましょう。
クリーニング店
シームレスダウンのクリーニングは、断られる場合があるようです。そのため、クリーニング店に出す際は、事前に電話で確認しておくとよいでしょう。対応してくれる店舗も増えていますが、店側からの補償がきかなかったり、仕上がるまでに時間がかかったりと、料金が高かったりと、通常のクリーニングより条件があります。事前に連絡しておくと、不安なくクリーニングに出せるでしょう。
断られる理由としては、シームレスダウンのトラブルが多く見られるためです。その商品特性から販売店は窓口で十分な使用についての説明を行うほど、長持ちさせるにはコツがいります。そのため、クリーニングに出す際の確認はもちろん、普段から「シームレスダウンは寿命があり取り扱いは丁寧に」といった意識を持つのが大切です。
7:シームレスダウンに関するFAQ

ここからは、シームレスダウンでよくある質問についてご紹介します。シームレスダウンの修理や、フリマアプリで購入する際の注意点などを確認していきましょう。
シームレスダウンが剥がれたら直せる?
シームレスダウンは一度剥がれてしまうと、シームレスダウンしての修復はできません。しかし、シームレスダウンからシームインダウンに修理は可能です。修理には、技術と費用が必要です。捨てられない大切なダウンがある場合は、修理も選択肢の一つとして覚えておくとよいでしょう。
シームレスダウンはなぜ剥がれるの?
シームレスダウンの加工に使用される樹脂は「ポリウレタン」の場合が多く、合成皮革や人工皮革などにも使用されています。シームレスダウンを着用することで少しずつ加工部分が剥がれてきます。水分や熱、紫外線など生活するうえで避けられない刺激で少しずつ劣化するのです。そのため、ポリウレタンが使用されている衣類は劣化しやすいと理解しましょう。
フリマアプリでシームレスダウンを購入しようかと思うけれど…
フリマアプリでもシームレスダウンは購入できます。しかし、フリマアプリでは、実物を確認はできません。寿命が3年程度のシームレスダウンは、加工が剥がれてしまっているものや、剥がれかけているものを買ってしまうリスクがあります。洋服のタグに製造年が記載されているものもあるため、気になる方は出品者に確認してください。
フリマアプリには製造から3年経過しているものが出品されている可能性もあるため、購入する際は、デメリットも理解したうえで購入しましょう。
8:まとめ

シームレスダウンは自宅でも洗濯は可能です。しかし、長く着られるように洗濯機では洗わず、必ず手洗いで行いましょう。寿命が短いシームレスダウンダウンですが、高機能で優秀なダウンです。大切に使い少しでも寿命を延ばしましょう。クリーニングに出す際は、事前にお店に詳細を確認することを忘れないようにしてください。
