
冬のお洋服選びのポイントとして「暖かさ」が挙げられます。「寒い冬は見た目も着心地も暖かい素材を選びたい」と考える方も多いでしょう。その場合、アンゴラも選択肢としておすすめです。アンゴラはウールやカシミアとはまた違った良さがあります。
今回は暖かく手触りが良い素材の中でもアンゴラについて、その特長や洗濯方法、取り扱いの注意点を紹介します。寒い冬を暖かくかつおしゃれに過ごしましょう。
目次
1:そもそもアンゴラって?

お洋服の洗濯表示や店舗の商品紹介を見て「アンゴラを使っています」と聞いても「何を使っているんだろう」と疑問を感じる方もいるでしょう。ここでは、アンゴラ素材について解説します。
アンゴラウサギの毛で作った衣類
今回紹介するアンゴラ素材は「アンゴラウサギ」の毛を採取し、紡いだ生地です。ウサギの毛は非常に軽く、手触りがやわらかいため素材にもその良さがそのまま活かされています。アンゴラウサギの毛はデリケートなため、単独で使われるよりもウールや化学繊維と混紡されることが多いでしょう。洗濯においては手洗いが必要です。
アンゴラには「ヤギ」もおり、そちらはモヘア(モヘヤ)と呼ばれています。なお、アンゴラがウサギとヤギの双方を指す場合もあります。
2:アンゴラ素材を洗濯する場合は丁寧な扱いが大切
アンゴラはそのやわらかな手触りや暖かさが魅力です。しかし、素材自体はとても扱いが難しく、手洗いが必須です。普段のお手入れをできるかぎり簡単にしたい場合は、アンゴラの使われている量が少ないものを選ぶ方が良いでしょう。
3:アンゴラ素材の洗濯方法

ここからはアンゴラ素材の洗濯方法を5つのステップで紹介します。アンゴラの洗濯は普段の洗濯とまた違った注意が必要です。
なお、色落ちが気になる場合は洗濯前にテストがおすすめです。目立たない箇所に洗剤をつけて、押さえ拭きしたタオルやハンカチに色が移っていなければ洗濯OKです。
- 洗面器に洗剤を溶かした水を作る
アンゴラ素材は洗濯機を使わず手洗いで行いましょう。洗濯機を使うと長時間水につけることから傷みや縮みの原因となります。洗面器やバケツに30℃程度のぬるま湯を張り、おしゃれ着用洗剤を溶かしましょう。なお、洗剤は適量を守ります。
- 衣類をつけおきする
洗濯水を作ったら、衣類を少しの間つけ置きます。ただし、つけ過ぎは傷みの原因になるので5分程度、長くても10分以内に留めましょう。なお、畳んだ状態でつけ置きすると型崩れを最低限度に留められます。
- やさしくゆすり洗い
つけ置きをしたら汚れを落としていきます。洗う際はもみ洗いでなくゆすり洗いに留めましょう。もみ洗いや押し洗いをしてしまうと、素材を傷めます。たっぷりのお湯の中で泳がせるように洗いましょう。
- 十分にすすぐ
洗い終えたら十分にすすぎます。このときもぬるま湯を使いましょう。なお、最初に洗剤を入れすぎるとすすぎが十分にできず、黄ばみの原因になります。そのため、洗剤は適量、すすぎは十分に行います。
- 平干しする
きれいにすすぎ終わったら、日陰で平干しします。干す際は一度形を整えてから干すと型崩れを防げます。次に気持ち良く着用するためにも意識しましょう。
なお、動物由来の素材は虫害を受けやすいデメリットがあるため、防虫剤を使って保管しましょう。また、長く着用するためには刺激をできるだけ避けます。普段からバッグやアウターとの摩擦が起きないよう配慮がおすすめです。
4:アンゴラ素材洗濯のポイント

ここからはアンゴラ素材を洗濯する際のポイントを3つ紹介します。アンゴラはデリケートな素材のため、洗濯時間の短縮や干し方、洗剤に注意が必要です。
洗濯は早めに済ませる
アンゴラ素材の洗濯は短時間で行いましょう。特につけ置きする場合は10分以内がおすすめです。あまり長い時間つけ置きすると縮みの元になります。また、洗濯時は30℃程度のぬるま湯を使いましょう。熱すぎるお湯は素材を傷めます。
干す際は形を整えて干す
アンゴラ素材を干す場合、形を整えて平干しがおすすめです。ハンガーに掛けるとその形が衣服についてしまい、型崩れの原因になります。また、直射日光にあてると生地が痛みやすくなるため、日の当たらない風通しが良い場所を選びましょう。
洗剤はデリケート用洗剤を活用
アンゴラ素材を自宅で洗う場合はデリケート用(おしゃれ着用)洗剤を使いましょう。できるかぎり生地へのダメージをおさえられます。なお、下記におすすめのおしゃれ着用洗剤をご紹介しています。アンゴラ素材はもちろん、さまざまなデリケート素材にお使いいただけます。
5:アンゴラと似ている素材

最後に、ここではアンゴラ生地と似ている素材を4つ紹介します。アンゴラと似たふわふわで優しい手触りの生地は他にも多くあります。それぞれの特長を知ってアイテム選びに役立てましょう。
ウール
ウールは羊の毛を使った素材を指します。なお、ものによっては羊毛以外のアルパカやカシミア、そしてアンゴラも含めてウールと呼ぶこともあります。場合によっては動物全般の素材を表すこともあるでしょう。
ウール素材は保温性が高く吸湿性に優れた特長を持ち、冬場のファッションに活躍します。熱を逃しにくいため、トップスはもちろんアウターとしても大活躍するでしょう。弾力性のある素材のため、型崩れしにくい点もメリットのひとつです。
カシミア
カシミア(カシミヤ)はウールよりも保湿性が高く、触り心地がしっとりしている点が特徴です。このカシミアはカシミアゴートというヤギの毛を使った素材です。カシミアゴートはモンゴルやロシア、中国など温度差が激しい国に生息しておりその中で適応できる毛を備えています。やわらかい肌触りと肌を包むような暖かさは、ウールとはまた違った良さを感じます。
カシミアの毛はウールをはじめとした他の動物の毛よりも細い特長があり、その特徴がやわらかな触り心地や軽い中でも暖かさを感じる理由です。洗濯においては手洗いやクリーニングが推奨されます。
アクリル
これまで紹介した素材はすべて動物の毛を使ったものでした。一方でアクリルはアクリロニトリルという石油の一種から作られる化学繊維です。
アクリルはウールのような手触りを持ちながらも、薬品に強く、また価格をおさえられるメリットがあります。さらに乾きやすく、かつ軽いことから、扱いやすい素材と言えるでしょう。一方で、毛玉ができやすかったり肌触りがややチクチクするといった点がデメリットです。
なお、アクリルはお手入れも動物由来の素材よりも簡単で、ネットに入れて洗濯機で洗うことも可能です。ただし、アイテムによっては手洗いやドライクリーニングを推奨していることもあるため、必ず洗濯表示を見てから洗いましょう。
モヘア(モヘヤ)
モヘア(モヘヤ)は光沢やしなやかさが特徴の素材です。こちらはアンゴラ「ヤギ」の毛を使っています。また、モヘアはウールとはことなり繊維表面が平らなためチクチクせず、ストレスフリーに着用できます。また、毛足が長いことからアイテムもやわらかな印象を与えるでしょう。
6:まとめ

アンゴラを使ったアイテムは丁寧な洗濯が必要なものの、暖かさやファッション性が高い特長を持ちます。今回紹介した洗濯のコツをおさえて、アンゴラ素材のアイテムを長持ちしましょう。
