夏はスーツの汗や皮脂汚れが気になる方も多いでしょう。最近では、自宅で洗えるスーツも増えています。自分のスーツが洗えるアイテムなのかわからない場合もあるため、確認するところから洗濯方法についてまで紹介します。
目次
1:自宅でもスーツは洗濯できる!
ウォッシャブルスーツは洗濯が可能です。スーツはクリーニングに出すのが一般的なイメージですが、ものにより洗濯が可能です。洗濯できると言っても、注意点を守らず洗濯してしまうと、シワになったり、早めの劣化の原因になったりします。長持ちさせるためにもポイントを押さえて洗濯を行いましょう。
2:【夏のスーツ】自宅で洗うメリット
ここでは夏の汚れやすいスーツを自宅で洗うメリットを紹介します。スーツを自宅で洗うメリットには、スーツをクリーニングする際に考えてしまう費用や手間を軽減できます。
出費を抑えられる
スーツを自宅で洗うメリットは、出費が抑えられる点です。スーツをクリーニング店でクリーニングを行う場合、費用は1,000円前後から3,000円前後とクリーニング店によって、価格に大きな差があります。
自宅の近くにスーツのクリーニングが高い店しかなければ、費用は高額です。しかし、自宅でスーツの洗濯が可能なら、出費を大幅に抑えられるでしょう。自宅で洗う際に必要なものは最初に揃えてしまえば、当分の間は費用もかからずに洗濯が可能です。
忙しくても清潔なスーツを着用できる
スーツを自宅で洗うと、いつでも清潔なスーツを着られます。そのうえ、クリーニング店に持ち込んだり、取りに行ったりなどの手間がありません。スーツをクリーニングしたいタイミングが繁忙期と重なってしまうと、遅くまで仕事だったり、休日出勤になってしまったりと、クリーニング店に出しに行くのが難しい場合もあります。
スーツを自宅で洗濯が可能なら、好きなタイミングで洗濯できるため、いつでも清潔なスーツを着用できます。
3:【長持ちさせよう】スーツを自宅で洗うポイント
ここからはスーツを洗うポイントについて紹介します。間違った洗い方をしてしまうと、シワになったり生地を傷めたり、着れなくなってしまう場合もあります。きれいな仕上がりになるように、ポイントをしっかり押さえておきましょう。
洗濯表示を必ず確認する
洗濯を行う前に、手持ちのスーツのタグを探し、洗濯表示を確認してください。スーツには自宅で洗濯が可能なものと、そうでないものがあります。
洗濯が可能なものの中でも、「洗濯機による洗濯」や「弱い手洗いがよい」など、洗濯表示に洗濯方法と洗濯温度も簡単に明記されています。自宅でスーツを洗濯する際は、まず洗濯表示を確認してからにしましょう。
洗濯表示は2014年に改定され、新しいものへと変更されています。洗濯表示を調べた際に当てはまるものがなければ、洗濯表示の改定前と改定後の両方の表示を探すと見つかるでしょう。
上下一緒のタイミングで洗う
スーツを洗う時は、同じタイミングで上着とボトムを洗いましょう。水洗いで、スーツは色落ちする場合があります。上着とボトムの片方だけを洗ってしまうと、上下で色の差が出てしまいます。スーツの上下で色が異なると色落ちしている以上に目立ってしまうでしょう。
色落ちと同様に、上着とボトムの片方だけ洗ってしまうと肩崩れも目立ってしまいます。片方だけ洗い片方だけ洗っていないとなると、色だけではなく形も不格好です。そのため、自宅でスーツを洗う際は上下セットで洗うようにしましょう。
洗濯回数に注意
洗濯が可能なスーツだからと言っても、必要以上に洗濯をしてしまうと生地は早く傷んでしまいます。スーツを洗う際は、半年に1回や1シーズンに1回など、回数を決めておくと良いでしょう。夏は頻度を早めて洗うのもおすすめです。
4:スーツの洗濯に必要なアイテム
ここからはスーツの洗濯に必要なアイテムについて紹介いたします。一度買ってしまえば、スーツを洗う際に何度も使用できます。通常の洗濯時にも使用が可能なものもあるため、揃えておきましょう。
1.洗濯ネット
洗濯ネットはスーツが余裕で入るぐらい大判なサイズを使用します。洗濯ネットを使用すると、洗濯時の生地の傷みを軽減してくれるため、スーツを洗濯する際は必ず使いましょう。
洗濯ネットは100円ショップなのでも簡単に購入できるため、大判サイズをスーツ用に用意しといてください。
2.おしゃれ着用洗剤
スーツを洗う際の洗剤は、おしゃれ着洗剤を使用しましょう。おしゃれ着洗剤は洗浄力が高くはありませんが、その分生地の痛みや型崩れなどがしにくい洗剤です。洗浄力が高くないと聞いて不安に思う方もいるでしょう。しかし、基本的にスーツはアウトドアのような汚れ方はしないため、洗浄力が高くなくても問題ありません。
3.スーツ用のハンガー
肩の部分が太めになっているスーツ用ハンガーは、型崩れやシワを防いでくれます。ボトムもきれいな状態を保ってくれるズボン用ハンガーを使用しましょう。スーツ用ハンガーとズボン用ハンガーのどちらも100円ショップで購入できます。購入する際は、スーツ用ハンガーとズボン用ハンガーの両方を購入しましょう。
5:長持ちさせる!洗濯方法
ここからはスーツの洗濯方法について紹介します。長持ちできるように正しい洗濯方法のポイントを押さえておきましょう。
ポケットからものやゴミを出す
洗濯をする前に、まずポケットの中にゴミが入っていないように確認してください。ゴミが入っている場合はすべて出してから洗濯を行います。名刺やティッシュがポケットに入ったまま洗濯してしまうと、ボロボロになりスーツに余計な摩擦が加わります。痛みの原因にもなるうえ洗濯後にゴミを取る手間もあります。ポケットの中身は必ず確認しましょう。
スーツを畳んでネットに入れる
スーツをネットに入れる際は、ボタンは止めずにきれいに畳んでから入れましょう。きれいに畳んでから入れないと、シワやたるみの原因となってしまいます。このひと工夫で仕上がりが格段に上がります。
手洗いコースで洗濯
洗濯を洗濯機で行う場合、温度はぬるま湯の30度以下にし、「手洗いコース」で行いましょう。手洗いコースがない場合は「弱」または「ソフト」のコースに設定します。脱水をやりすぎてしまうとスーツの生地に負担をかけてしまうため、脱水時間は30秒から1分程度にしましょう。
丁寧に陰干し
スーツを干す時は、丁寧に陰干しします。ジャケットはボタンをせず、肩の部分に太さがあるスーツ用ハンガーに上着をかけ、シワにならないように軽く叩きましょう。ボタン閉めないことで型崩れ、ボタン糸や穴への負担の防止となり、通気性の確保ができます。そして生地の縫い目に合わせて軽く引っ張るとシワがきれいに伸びます。
ボトムはボタンやファスナーホックのすべてを外しましょう。ズボン用ハンガーを2本使って、腰の部分が丸く開くようにズボン用ハンガーについている洗濯バサミで留めます。腰の部分を開き、空気の通りが良くなり早く乾きます。スーツを干す時は直射日光避けて、風通しの良い日陰に完全に乾くまで干しましょう。乾燥機はシワや縮みの原因となりますので、使用しないでください。
6:まとめ
スーツを自宅で洗えれば、出費も抑えられて好きなタイミングで洗濯が可能なため、メリットは多くあります。しかし、スーツには自宅で洗えるものと洗えないものがあるため洗濯をする前に必ず洗濯表記を確認しましょう。
スーツを洗濯する際は、スーツを傷めたり型崩れしたりさせないために、洗濯ネットとおしゃれ着洗剤、スーツ用のハンガーを用意してください。ネットにきれいに畳んで入れて、「手洗いコース」、脱水は短めに行うだけできれいに仕上がります。
スーツは洗濯しすぎないように、年間を通して2〜4回程度にしましょう。夏の汗や皮脂汚れが気になる場合は、夏に集中して洗濯するのもおすすめです。ポイントを押さえて自宅でスーツを洗濯しましょう。