【服のカビ・臭い】簡単な取り方って?発生する原因や防止方法について詳しく解説します。

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クローゼットの奥にしまいこんでいた衣類を取り出したら、カビ&臭いが!...なんて経験ありませんか?

普通の汚れと違うカビは、お手入れ方法に迷いますよね。

今回はそんなカビ・臭いのリカバリー方法を徹底解説。黒くなってしまっていても、諦めずに綺麗にしましょう!

目次

  1. 衣類のカビ・臭いはいつ発生するの?
  2. カビとは?どんな種類がある?<白カビと黒カビ>
  3. 衣類のカビ・臭いの取り方
  4. 洗濯できない服の対処方法って?
  5. カビは他の服にうつる?
  6. カビの予防方法が知りたい!
  7. まとめ

1:衣類のカビ・臭いはいつ発生するの?

カビが発生するのは、温度25℃以上、湿度75%以上でホコリなどの汚れがある環境下。汚れ×水分×気温の条件が揃うとカビはどこでも繁殖します。

クローゼットの中は空気がこもりやすく、高温多湿になりがちなため、カビが起こりやすいと言えるでしょう。梅雨時期〜夏は特に注意が必要です。


2:カビとは?どんな種類がある?<白カビ・黒カビ>

カビには、白いホコリのような「白カビ」と黒くシミのように広がる「黒カビ」があります。

カビが目で見える段階というのはかなり発育が進んでいる状態。まずは、カビを発生させないことが大切です。除菌剤(部屋干し臭から衣類をまもる洗濯除菌剤)を使う、しっかりと汚れを落としておくなどの事前の対策も忘れないようにしましょう。

<白カビ>

黒など色の濃い服で目立つのが「白カビ」。

青色や緑色のカビは、発育の段階によって白く見えるものもあります。

白カビは生地の表面に広がっているだけのことが多いので、除菌を行えば比較的退治しやすいと言えるでしょう。

<黒カビ>

白など明るい色の服で目立つのが、点々と広がる「黒カビ」。

黒カビは繊維の奥深くまで根を下ろし、表面的に掃除しても根本までは上手く落とせません。漂白剤でしっかりと菌を落とす必要があります。

 

3:衣類のカビ・臭いの取り方

もし衣類にカビが発生したら、アルコール漂白剤で除菌をし、カビを落とします。白カビ、黒カビなどカビの進行具合をみて対処しましょう。

<白カビ>

◎手順

①カビを払い落とす

表面のカビが落ちるまで屋外で服をはたきます。

②アルコールスプレーをかける

再発を防ぐため、カビが苦手なアルコールスプレーをたっぷり吹き付けてください。

ただし、アルコール(エタノール)を使用すると色落ちする場合も。まずは目立たない場所でテストをしましょう。

③酸素系漂白剤で洗濯する

液体の酸素系漂白剤を加えて洗濯機で洗います。効果を高めたいときは「粉末」を使うのがおすすめですが、生地にダメージを与えるため過度な使用は避けてください。

<黒カビ>

◎手順

①綿棒で漂白剤をカビに塗る

カビ一つ一つに綿棒で酸素系漂白剤を直接塗りこみます。

②漂白液でつけ置きする

洗面器に熱湯と酸素系漂白剤を加えて漂白液を作りましょう。漂白液で30分〜2時間ほどつけおきし、汚れの落ち具合を都度確認してください。

漂白剤は熱湯に混ぜて使うと漂白力が高まりますが、繊維を傷めやすいため注意してください。

また、ブラシなどでこするのはNG。繊維の奥に入り込む可能性があります。

③すすぐ

カビが落ちているのを確認できたら、よくすすいで洗剤を落として完了です。



4:洗濯できない服の対処方法って? 

洗濯表示に水洗い不可マークがあるものやお気に入りのアイテムに、漂白剤を使用するのはなるべく控えたいもの。

そんな時は、エタノールもしくは中性洗剤を薄めた溶液を作り、硬く絞ったタオルなどで叩いて対処してください。

落とせない場合や自宅でのケアが不安なものは、クリーニング店へ持ち込みましょう。


5:カビは他の服にうつる?

カビは湿気を好み、自ら増殖していきます。

例えばカゴの中にあるみかんの一つにカビが生えると、他のものにも派生していきますよね。洋服の場合も同じです。

カビが生えた衣類を見つけたら、早急に対処を。ポイントは「湿気」のため、クローゼットの掃除・換気を定期的に行いましょう。


6:カビの予防方法が知りたい!

カビを発生させない・被害を広げないために、身の回りを見直してみましょう。

①洗浄力のある洗剤を使い、すすぎ2回で洗濯する

とにかくしっかりと汚れを落とすのが最大の予防方法。

汚れの中でもカビが好むのは、タンパク質と糖質。食べ物、皮脂の汚れは残さないようにしましょう。

また、カビは元々土の中が生息場所。土汚れや泥汚れはカビの大好物のため、汚れてしまったら念入りに洗ってください。

洗剤は皮脂汚れに強い専用洗剤(DAILY SOAP clear / 皮脂・油汚れ衣類用洗剤)や弱アルカリ洗剤を使用するのが◎。

すすぎは最低でも2回、汚れがひどい場合は3回を目安に考えておくと間違いありません。特にドラム式は使用する水が少ないため、3回がおすすめです。

②洗濯物は充分に乾かす 

生乾きの衣類をそのまましまうのはNG。水分が蒸発せずに密閉した場所で湿った状態が続くため、カビが発生しやすくなります。

特に衣替えのときなど長期間保管する衣類は、晴れの日にしっかり乾かしてから保管してください。

天日干しをせずとも、除菌効果のある洗濯除菌剤(部屋干し臭から衣類をまもる洗濯除菌剤)をプラスすれば部屋干しでも安心ですよ。


③洗濯槽を掃除する 

掃除をしていない洗濯槽では、目に見えない裏側の部分でカビが繁殖。洗濯槽のカビが一旦洋服につけば、クローゼットでカビが増殖してしまいます。

2ヶ月に1回ほどを目安に市販の洗濯槽クリーナーを使って掃除し、洋服にカビ菌がつかないようにしましょう。

とはいっても掃除はなるべく避けたいもの...そんな時は毎日の洗濯にプラスするだけで洗濯槽が掃除できる、以下の洗濯槽クリーナーがおすすめです!


④クローゼットを掃除・換気する

まずはカビの生えた服がないか確認を。クローゼット内の壁や天井にカビがついている場合は、アルコール除菌スプレーで拭き取ってください。

湿度が高くなるとカビが発生するリスクが高まるため、週に1回を目安に換気・除湿するのが理想。除湿剤を使ったり、扇風機やエアコンの風を当てて湿気を取るのもいいでしょう。


7:まとめ

カビは温度25℃以上、湿度75%以上でホコリなどの汚れで繁殖しやすいとされています。

カビに一番効果的なのは漂白剤でのつけおき。

ただし繊維の奥に入った繊維の奥に入ったカビは洗濯では落としにくいため、そもそもカビを発生させないことが大切です。

日々の洗濯でしっかりと汚れを落とすこと、生乾きの状態で収納しないこと、洗濯槽を掃除するなどを心がけていきましょう!

著者

Kazama

洗濯もライティングも絶賛修行中の元アパレル店員。
この情報もっと早く知りたかった!と、シミになったお気に入りの服を想いながら書いています。

監修者

w_mashimo

クリーニング事業用の機械・洗剤・備品を扱うクリーニング機材商の(株)光栄産業にて勉強中。2014年に長く従事したアパレル業を辞め転職。家庭用向けケアブランド 『DAILY CLEANERS & CO-』も運営。
酒と肴をこよなく愛しています。一猫一女と日々格闘中。

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