寒くなると欠かせない手袋。
たくさん使用しているはずなのに、衣類とは違って洗わないままにしていませんか?
あまり汚れが目立たない手袋ですが、手の代わりに様々な場所に触れているから、実は意外と汚れているのです!
今回は、手袋の洗い方やレザー製品などのお手入れ方法をご紹介していきますよ。
目次
- 手袋は汚れている?洗濯する頻度は?
- 手袋は自宅で洗濯できる?
- カシミヤやウール、アクリル、人工皮革、スポーツ用手袋を手洗いする
- 革(レザー)、スエード手袋をお手入れする
- 手袋のお手入れ方法が知りたい
- 手袋の保管方法とは
- まとめ
1:手袋は汚れている?洗濯する頻度は?
手袋は、様々な場所を触っているため、思いのほか汚れているもの。ドアノブや電車のつり革、カバンの持ち手などとの接触で、外側の汚れが付きやすいのです。
また手のひらは汗をかきやすく、湿ったまま放置しておくと嫌な臭いが発生することも。汚れもそのままにしておくと、カビや虫食い、劣化の原因に繋がります。
洗濯をする頻度は、1ヶ月に1回もしくは2ヶ月に1回程度がおすすめです。
除菌の観点からは、使うたびに洗うのが理想ですが、洗濯のし過ぎは生地を傷めてしまいます。大事な手袋は水洗い以外のお手入れ方法も取り入れてみましょう。
スポーツやアウトドアで汗をかいたり汚れてしまったときは、なるべく早く洗ってあげてくださいね。
2:手袋は自宅で洗濯できる?
手袋は、洗濯タグを確認して、画像のような水洗い不可(洗濯禁止)マークがなければご自宅で洗濯が可能。人工の革やウール、アクリル素材であればおうちで洗えるものがほとんどです。
ただし、洗濯機で洗える表示があっても基本的には「手洗い」がおすすめ。型崩れや色移り、風合いの変化を防いできれいにすることができますよ。
一方、天然皮革やスエードを使用した生地は水洗いが難しいアイテムです。基本的にはクリーニング店への持ち込みをおすすめしますが、ご自宅でケアできる方法もあります。
3:カシミヤやウール、アクリル、人工皮革、スポーツ用手袋を手洗いする
水洗いできることを確認したら、手洗いで洗っていきましょう。洗い方は基本的にセーターなどと同じで手軽に行う事ができますよ。
◎用意するもの
・洗面器
・おしゃれ着用洗剤(中性/弱酸性)
・タオル
(お好みで)
・酸素系漂白剤
・柔軟剤
・平干しネット
◎洗い方
①予洗いをする
汚れやシミがある場合は、洗う前に直接洗剤を塗布し5分ほど放置しましょう。汚れやすい手袋の内側、指先も原液になじませるとより汚れ落ちが良くなります。
汚れがひどいときは酸素系漂白剤を併用してもOK。ただし、スマホ対応手袋には使用しないでください。導電性の繊維が使用されており、漂白剤を塗布すると反応して発泡したり、変色や穴開き等の損傷が生じたりすることがあります。
②洗浄液をつくる
洗面器に30℃くらいのぬるま湯を張り、水量に合わせて洗剤を入れてください。おしゃれ着用洗剤を使うことで、生地への負担を軽減できます。
③つまみ洗い、押し洗いをする
手袋を洗面器に入れ、手袋の先を中心に指先で揉むように洗いましょう。全体は20回ほど優しく押し洗いをしてください。
④洗剤をすすいで脱水する
キレイな水に入れ替え、洗剤をしっかりとすすいでください。最後のすすぎの前に柔軟剤を入れても◎。柔軟剤には静電気を防止したり、毛玉の発生を抑えてくれる効果もあるため、手袋の使用感アップや長持ちさせる方法としても有効ですよ。
⑤タオルドライする
タオルに手袋を乗せ、挟み込んで水分を取り除いてください。
⑥形を整え平干しする
乾かす前に一度手袋を手にはめて、形を整えましょう。このひと手間がシワをつくらないためには大切です。
手袋は平干しで乾かしましょう。平干しネットを活用したり、スペースがない場合はハンガーに二つ折りでかけてあげてもOK。靴下のように洗濯バサミで挟んでしまうと、跡が残ったり重さで伸びてしまうので避けてくだい。
◎ポイント
★洗濯機可のマークがあれば、洗濯機で洗える
手袋の洗濯は手洗いがおすすめですが、洗濯機可のマークがあれば、洗濯機で洗ってもOK。
手袋のサイズに合う小さめの洗濯ネットに入れ、ドライコースや手洗いコース、おしゃれ着洗いコースなどの弱水流コースで洗ってください。裏が起毛しているフリース地などは裏返しましょう。
★撥水加工されたアイテムは柔軟剤の併用は避ける
柔軟剤を使用すると撥水加工の効果が薄れてしまいます。
野球やスキー、バイク、サバゲー用などのグローブや、人工皮革を使用しているものなどは加工されているものが多いため、注意してください。
★ツイード・ファー素材は部分洗いをする
丸洗いは避けたほうがベターですが、汚れを部分的にお手入れすることはできます。汚れた部分は、おしゃれ着用洗剤を水で薄めた液にタオルを浸し、固く絞って、軽くたたくようにしながら汚れを拭き取ります。
その後、きれいな水で絞ったタオルで2~3回拭き、陰干ししましょう。
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DAILY CONDITIONER 柔軟剤
思わず素肌で感じたくなるほどのふっくらとした仕上がりが特徴。お肌にもやさしい微香料です。抗菌剤、消臭剤が入っておりイヤな臭いもしっかり取り除きます。
4:革(レザー)、スエード手袋をお手入れする
革の手袋は拭いて汚れを落としていきましょう。 水で丸洗いすると、革が固くなったり、ヒビが入ってしまうことがあります。
やり方は簡単。まずは水で薄めた洗剤をつけ固く絞ったタオルで手袋を拭きましょう。次にすすぎの代わりとしてきれいな水で絞ったタオルを使い、洗剤を拭き取ってください。最後に乾いたタオルでしっかりと水気を拭き取り、直射日光が当たらない日陰で平干しをしましょう。
基本的にレザーを洗うことはできませんが、防水加工されているものなどであれば、ぬるま湯で押し洗いをしてもOK。もみ洗いをすると、色が抜けたり縮んでしまう原因となるので注意してください。
ちょっとした汚れには消しゴムを使うのも有効ですよ。
羊や山羊などの革の裏面を起毛させた素材・スエードはスエード専用のシャンプーを使うと、家庭でも洗うことができます。
専用シャンプーで洗う前に、スエード専用のブラシや洋服用ブラシでホコリを落としてから行うとよりきれいに仕上げられるので、一緒に揃えておくと良いでしょう。
5:手袋のお手入れ方法が知りたい
手袋をきれいにし、長持ちさせるためには毎日のお手入れも欠かせません。お洗濯だけでなく、以下のお手入れ方法も取り入れてみましょう。
<ウール・アクリルなど>
①毛玉を取る
ニット素材は毛玉になりやすく、放置していると見栄えも悪くなってしまいます。専用の毛玉取り機を使うか、はさみ等でカットしましょう。
②除菌スプレーや消臭スプレーを使用する
毎回洗うことができない場合でも、除菌スプレーや消臭スプレーを吹きかけると、菌や臭い対策をすることができます。吹きかけたあとは風通しの良い場所でしっかりと乾かしましょう。また、レザーやデリケートなアイテムには使用しないでください。
<レザー>
①使用後は風通しの良い場所で陰干しする
頻繁に洗えない大事なアイテムや、水洗いできない革製品などは使用後にしっかりと乾かしましょう。ゴルフなどのスポーツ用品は汗がこもりやすいため、特におすすめです。
②洋服ブラシでブラッシングをする
レザーなどのお手入れには馬毛などの柔らかい毛のブラシを使うと良いでしょう。柔らかい布や革用のフロスで乾拭きするだけでも、手袋の寿命を伸ばすことができます。
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DAILY BRUSH / 衣類用ブラシ(静電気除去機能付)
大正創業、浅草の馬毛歯ブラシで有名な、かなや刷子さんに別注した馬毛と導電性繊維素材の混毛を使用した洋服ブラシ。静電気を除去することにより、花粉やホコリの付着も抑えることが出来ます。
③革用の保湿クリーム、オイルを使う
レザーは乾燥すると、肌と同じようにひび割れを起こしてしまいます。劣化させないよう、革用のクリームで定期的にお手入れをしましょう。
④防水スプレーをかける
手袋から少し離した位置から薄く均一になるようにスプレーするのがポイントです。水を弾くだけでなく、汚れもつきにくくなります。
6:手袋の保管方法とは
衣替えをする際、手袋をそのまましまっていませんか?しまい方によっても、手袋が長持ちするかどうかが決まります。ここでは、長期で保管する際のポイントをご紹介していきますよ。
<ウール・カシミヤなど>
長期保管するときは、通気性のよい不織布などの袋を用意し、防虫剤とともに入れておきましょう。
ウールや毛糸の手袋は、虫食いが1番の心配事です。たんぱく質でできている動物の毛は、虫(繊維虫)の大好物。防虫しないと穴が空いてしまいます。
また、クローゼットや衣装ケースに除湿剤を入れておけば、カビの発生も防げますよ。
<レザー>
保管する前は、柔らかいブラシでブラッシングし、レザー用のクリームを塗ってください。クリームを塗ったら1日程度陰干しして乾かしましょう。
保管時は不織布などの袋や紙で手袋を包み、除湿剤、防虫剤、乾燥剤を入れた衣装ケースに入れてください。レザーはカビが発生しやすいため、保管する際は除湿剤を忘れないようにしましょう。
7:まとめ
いかがでしたでしょうか。
様々な場所や肌に直接触れている手袋は汚れやすいアイテム。できれば1,2ヶ月に1度は洗うようにしましょう。
一般的な手袋を洗うポイントは、おしゃれ着用洗剤を使って手洗いすること・形を整えてから平干しで乾かすこと!
レザーやスエードをご自宅でお手入れすることもできるので、是非参考にしてみてくださいね。
手袋を清潔に保ち、次のシーズンも気持ちよく使えるように心がけましょう!