今年もあとわずが。
師走というくらいですから、12月はあっという間に終わってしまいます。
一般的には学校では終業式〜冬休みに入りますが、そのタイミングで子供達が持ち帰ってくる荷物。
その中にある、毎日子供たちに酷使されているであろう上履き。考えただけでも、ものすごく汚れているのが目に浮かびます。。
そんな日常的に洗うことがない靴ですが、このタイミングでしっかり洗って綺麗にしてあげましょう。
そして、すっきりと気持ちよく始業式を迎えさせてあげませんか?
ここでは、日々酷使されているであろう汚れの塊、上履きの洗い方を紹介したいと思います。
※ここでいう上履きとは、キャンバス(綿)素材を想定しております。
上履きの汚れってどんな汚れ?
学校生活で欠かせない上履き。毎日使う&洗えない物だからこそ、汚れが蓄積して簡単には落としにくくなっています。
また上履きの汚れは多種にわたります。例えば・・・・
<水溶性・油性の汚れ>
汗・皮脂汚れ
足の裏は、体の中でも汗をかきやすい部分です。1日に両足でコップ1杯分の汗をかくといわれていますが、その汚れを放置することで『黄ばみ』に変化します。また皮脂に含まれるタンパク質に雑菌が繁殖し、いやーな『臭い』の原因となります。
給食などの食べこぼしの汚れ
食べこぼしなどや下に落ちたものを踏んだりすることによって付着します。 付着したままにすると『変色』したり、雑菌の繁殖によって、こちらも嫌な『臭い』の原因となります。
<不溶性の汚れ>
泥(砂)・ホコリ・チリの汚れ
校内・校外にある泥・ホコリ・チリが付着することにより、『黒ずみ』や『臭い』の原因となります。
いかがでしょうか?こんな風に上履きにはあらゆる種類の汚れが蓄積しているので、簡単には綺麗になりにくいのです。
しかし汚れのポイントを把握することで、より綺麗に汚れを落とす事ができます。その方法を、次の項で順を追ってご紹介したいと思います。
【工程 1】まずは泥(砂)・ホコリ・チリなどの不溶性の汚れを落とす
教室や廊下には砂や埃といった不溶性の汚れが溜まりがちです。不溶性という通り、この汚れは水にも油にも溶けず、汚れの中では一番の難敵です。 その為洗う前に、まずはしっかり乾燥させた後にブラシなどで叩いて、土や砂をできるだけ落としておきます。
いらなくなった歯ブラシや靴ブラシはこの作業にぴったり。
この工程で繊維の奥にはいった砂の粒などを落とすことができ、黒ずみをある程度軽減することができます。
【工程 2】洗浄液を作りつけ置きをする
軽い汚れの時は必要ありませんが、頑固な汚れにはつけ置きすることが重要です。
コツは、お湯(40℃〜50℃くらい)と陰イオン(アニオン)系の弱アルカリ性の洗剤を使うことです。お湯を使うことで汚れ落ちを良くし、弱アルカリ性の洗剤は皮脂汚れなとの油性の汚れに効果的です。
※酵素入り洗剤も◎
更に洗浄力をあげる時には粉末の酸素系漂白剤を併用してください。
※容量は各商品別に確認してください。
また汚れに直接洗剤の原液を付け、よく馴染ませてブラシでこすってからつけ置きをすることも効果的です。
つけ置き時間は汚れの具合にもよりますが、2〜3時間が目安です。
【工程 3】洗浄液の中でブラッシングする
つけ置きした後でも汚れが落ち切っていない場合は、洗浄液の中でブラシを使ってこすってください。固めな歯ブラシを使うと繊維の奥に入った砂粒なども掻き出せますのでオススメです。
またソール部分はメラミンスポンジがオススメ。傷つける事なく、綺麗に汚れを落としてくれます。
【工程 4】水ですすぎ洗い
汚れを落としたら、たっぷりの水で充分にすすぎましょう。洗剤の洗い残しは、変色や臭いの原因にもなってしまうので、水が綺麗になるまですすぎましょう。
【工程 5】クエン酸を使ってもう一度すすぐ
クエン酸を使うことで、アルカリ性を中和し変色を防いでくれると同時に、柔らかい仕上がりになります。
またクエン酸は、雑菌の増殖を抑える効果があるため、消臭や除菌効果も期待出来ます。
【工程 6】脱水
タオルなどで水気を切ることも良いですが、面倒な方は靴用の洗濯ネットに入れ、洗濯機で脱水がおすすめです。この時のポイントは1分程度にすること。長時間の脱水はシワの原因となってしまう為です。
脱水が終わったら、風通しのよい場所で陰干ししてください。日光が直接当たる場所はゴムや生地が日焼けし、変色してしまう恐れがあるため、避けてください。
【工程 7】汚れ防止
乾燥が終わったら防水スプレーを拭いておくと良いでしょう。水を弾いてくれると同時に、防汚効果も期待できます。
まとめ
今回は手洗いによる洗い方をご紹介しましたが、洗濯機で上履きを洗うことも可能です。
最近はコインランドリーに、スニーカー専用の洗濯機を設置している場所が多くあります。
スニーカー用の洗濯機は、中にブラシがついているので、手でゴシゴシとこする必要もなく、頑固な汚れを落としてくれます。
※ただし使用する前に【工程_1】のホコリ・チリなどの不溶性の汚れを落としておきましょう。
是非お試しください。