お手入れすると暖かさが変わる?ダウンジャケットのケア方法

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日に日に寒さが増してくるこの頃。冬本番になったら大活躍するアイテムがあります。・・そう、ダウンジャケットです。

ダウンのふっくらとしたボリュームに包まれている感覚。これさえあれば冬の寒さも怖くありません。その暖かさは本当に心地よいですよね。

今はデザインも価格も幅広くなっていますので、益々ダウンジャケットのユーザーが増えそうな勢いですが、その反面、案外知られていないのが『お手入れ方法』です。

今回はそんなダウンジャケットの手軽に出来て、長持ちさせる日々のお手入れ方法を紹介したいと思います。

 

1:ダウンってなに?

実はダウンジャケットには一般的に2種類の羽根が使われています。

ひとつは「ダウン」と言われるガチョウやアヒルを代表とする水鳥の胸毛の部分の羽根で、形状はタンポポの綿毛のような形をしています。もうひとつは「フェザー」と言われる軸のついた羽根です。みなさんが羽根と言われて想像するものはおそらくこのフェザーではないでしょうか。

羽毛布団やダウンジャケットを着用していると、羽根が飛び出てきたなんて経験はありませんか?

あれが芯のついている「フェザー」と言われる羽根で、軸が繊維の間から抜け出てしまっている状態なんですね。

一般的に「ダウン」を使用する割合が多いと値段が高くなる傾向がありますが、100%「ダウン」というものはあまり存在しません。

というのも、「ダウン」は保温性が高いのですが、一方で型崩れがしやすいといった特徴があります。その為、型崩れを起こさないように一定の比率で型崩れしにくい弾力性のある「フェザー」を混ぜるのです。

この二つの羽毛が重なりあうことで、空気の層をつくります。この空気の層に身体の熱が伝わって温められると外側の冷気を遮断してくれる為、ダウンジャケットはとても暖かいのですね。

という理由からダウンジャケットの下は、あまり厚着をし過ぎない方が良いと言われれています。

 

2:帰宅後のお手入れ方法

このように冬に大活躍するダウンジャケットですが、みなさんはどのくらいの頻度でお手入れをしていますか?

シーズンに1回? 2回?

頻繁に行う方はあまりいないと思います。クリーニングに出すのも大変ですしね。

ですが、あまりお手入れをしないというのも考えものです。というのも冬は意外に汗をかきやすい状況が沢山あるからです。

厚着をしている状態で乗る満員電車、暖房が良く効いたデパートなど様々。

また一日着ているだけでも、衣類には沢山のホコリ、チリなどが付着してしまうんです。

その汚れを放置していると、ダウン本来の暖かさを失ったり、生地自体を傷める原因となって、衣類の寿命を縮めてしまうことにつながります。

そこで出来るだけダウンジャケットの寿命を伸ばす為に、日頃からできる簡単なお手入れ方法をポイントに分けてご説明したいと思います。

 

厚みのあるハンガーで吊るす

おうちに帰ってきた時、みなさんはダウンジャケットをどのように保管していますか?

ダウンジャケットはとても軽くて厚みのある衣類です。そのため針金ハンガーなど幅が合っていないハンガーを使うと、型崩れを起こしまうので良くありません。椅子などに掛けておくことも、もちろんNGです。

さらに、厚みにあったハンガーを使わないと、中に充満した湿気を上手く乾燥することができず、カビや雑菌の繁殖にもつながってしまいます。

理想は木製の厚みのあるハンガー。木の性質によって湿気を取ってくれるうえに型崩れも防げるのでおすすめです。

 

ブラッシングする

一日着ているだけでも、パッと見だけでは分かりませんが、衣類には沢山のホコリ、チリ、花粉などが付着してしまうんです。

肌着やシャツは毎回洗いますよね。しかしダウンジャケットは当然毎回洗えません。

その代わり帰宅後はしっかりとブラッシングしてあげましょう。

ブラッシングすることで雑菌の温床となる汚れを払い落としてくれます。

ブラッシングの方法は、まずは繊維に逆目ですることで繊維を起こし、ホコリやチリを掻き出すように軽くかけます。力を入れすぎると生地を傷めてしまうので注意しましょう。最後に繊維に沿って(順目)ブラッシングして毛並みを整えて完成です。

ナイロンなどの化繊の生地も同様に、一方向だけのブラッシングだけでなく、両方向からかけることで、繊維の奥に入った汚れを掻き出せます。

 

 

硬く絞ったタオルで拭く

汗をかいたり、長時間着用することで、襟元が皮脂で汚れることが多いと思います。 この汚れを放置しておくと、変色や生地の劣化に繋がります

こういう場合はタオルを水で濡らし、硬く絞ってから優しく拭いてあげましょう。軽いシミなどがあった場合にも効果的です。

汚れがひどい時には水で薄めた中性洗剤の洗浄液でタオルを濡らし、硬くしぼってから優しく拭いたり、トントンと叩いてあげましょう。すすぎの工程として、その後に水で濡らして絞ったタオルで拭いてください。

ゴシゴシと強くこするのは、色落ちの恐れがありますのでNGです。

 

パンパンと軽く叩いたり、ダウンをほぐしながら空気を入れる

長く着ているとどうしても型崩れやダウンのボリュームが減ってきてしまいます。

ペラペラのダウンジャケットでは保温力も格段に落ちてしまいますし、見栄えが悪いですよね

前項でご紹介したお手入れ方法を行った後に、ハンガーに吊るしながらパンパンと軽く叩いたり、中のダウンをほぐしてあげることで空気が入り、簡単にダウンのボリュームを回復することができますよ。

 

3:お手入れ方法(番外編)

日頃お手入れをしていてもどうしても汚れは蓄積してしまうもの。

着用回数にもよりますが、シーズン途中にはクリーニングなどを利用してリフレッシュさせてあげましょう。

最近はお家で洗えるダウンもありますので、着用回数の多い方は家で洗うのも◎です。大変と思われがちですが、案外簡単ですので一度試してはいかがでしょうか?

 

4:まとめ

これから冬本番。さむ〜い季節がやってきますが、日頃のお手入れを欠かさなければ、ずっと暖かく快適な冬を過ごせますよ。

是非この機会にトライしてみてください。

著者

w_mashimo

クリーニング事業用の機械・洗剤・備品を扱うクリーニング機材商の(株)光栄産業にて勉強中。2014年に長く従事したアパレル業を辞め転職。家庭用向けケアブランド 『DAILY CLEANERS & CO-』も運営。
酒と肴をこよなく愛しています。一猫一女と日々格闘中。

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