アイロンなしでもシワ取りはできる!簡単に伸ばすコツや洗濯時に気を付けたいポイントをご紹介。

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座りジワや、洗濯時にできたシワ、買ったばかりの服の折りシワなど、洋服に必ずついてまわるシワ問題。

忙しい朝、シワシワの洋服を目の前にため息をついたことがある方も多いはず。

疲れている時や急いでいる時は、手間や準備に時間のかかるアイロンを引っ張り出すのも一苦労ですよね。

今回はアイロンなしでもシワを取る方法や伸ばす方法、シワができにくい洗濯・干し方をご紹介していきます!



目次

  1. シワになりやすい服はどんなもの?シワになる理由って?
  2. アイロンなしでスーツやネクタイ、マスクのしわを取る方法<スチーマーやスプレー等>
  3. シワを作らない!洗濯時・干す際のコツは?
  4. まとめ

 

1:シワになりやすい服はどんなもの?シワになる理由って?

シワになりやすい服

天然繊維であれば綿・麻を使ったもの、化学繊維であればレーヨン・キュプラを使ったものです。

シワができる原因

水に触れることで生地が縮んでしまうから。水洗い可のものでも、洗濯をした後すぐにシワを伸ばして干さないと、くっきりとしたシワがなかなか取れないことも。洗濯をしたら、すぐに対処するようにしましょう。

シワを伸ばすのが面倒な方は、「シワが気にならない素材を使っているか?」を服選びのポイントにするのが吉。

基本的にウールやシルク・ポリエステルなどの大方の化学繊維はシワになりにくいと言われています。

また、最近では同じ綿100%でもノンアイロンシャツなどのアイロンが要らない商品や一日中着ていてもシルエットを保てるソロテックス®などの素材も出てきています。

天然繊維に化繊を混紡しているものも多いため、シワになりやすい素材が含まれているか、洗濯タグでチェックしてみてくださいね。

ネクタイのシワの原因

アイテムとしてシワが気になりやすいのは、仕事で毎日使用する「ネクタイ」。ヨレヨレだと印象が良くないですよね。

・長時間結び目を作って放置
・頻繁にネクタイを緩めたり締め直す
・畳んでしまっている

等が原因です。たたみでしまうよりも吊るしてしまうと、シワを防止できます。

2:アイロンなしでスーツやネクタイ、マスクのしわを取る方法<スチーマーやスプレー等>

どんなに気をつけていても、洋服にはシワがつきもの。シワを伸ばすため、毎日アイロンをかけるのは大変ですよね。

ここでは、アイロンなしでのシワ・型崩れの直し方や便利グッズを徹底解説。暮らしやシーンに合う方法をぜひ取り入れてみてくださいね。

①衣類スチーマーを使う

水の蒸気で衣類の繊維を伸ばし、シワをとることができます。スチーマーは除菌や消臭効果もある優れもの。かさばるニット・コートのシワ伸ばしや、ワイシャツの襟やズボンの折り目、布マスク、ハンカチ、ネクタイなどのプレス仕上げも可能です。

◎スチームアイロンのかけ方

1.スチームアイロンとアイロン台(もしくはミトン)、デリケートな素材にはあて布を用意する

2.ヨリ・シワの部分を手で伸ばし、形を整える

3.衣類やネクタイ、布マスク等をアイロン台へ平置きして、上からあて布をかける

ミトンを一緒に用意しておくと、ハンガーに掛けながらシワを伸ばすことができますよ。

4.直接プレスしないようにスチームを当てる

5.スチームアイロンをドライに切り替え、アイロンを浮かせた状態で、熱を加えて水分を飛ばす

②霧吹き(水、消臭スプレー、フレグランススプレー、リネンウォーター)とドライヤーを使う

霧吹きで衣類を軽く湿らせてから、パンパンと叩いたり、引っ張ってあげることでシワが改善されます。消臭スプレー(DAILY DEODORANT / 衣類用消臭剤)を使えば臭い取り、リネンウォーターなどを使えばお好みの香りを付けることができますよ。すぐにアイロンなど当てられず、緊急時にも対応しやすい方法です。

早く乾かしたい時はドライヤーを併用してみましょう。温風を当てながらシワを伸ばし、仕上げに冷風をかけてあげるとシワが戻りにくくなります。手でシワを伸ばしながらドライヤーを当てると、より効果的です。

時間がない時は扇風機を当てて、手早く水分を飛ばしましょう。

③ホットタオルを当てる

なかなかとれない頑固なシワには、ホットタオルを当てるのもおすすめ。水よりもお湯の方が蒸発しやすいため、乾かす時間が短いのも嬉しいポイントです。

◎ホットタオルの使い方

1.水で濡らしたタオルをラップに包み、電子レンジで60〜90秒温めてホットタオルを作る

2.シワを伸ばした状態で、シワの部分に当てしばらく置いておく

3.通常通り干す

④浴室に掛ける

お風呂上がりの浴室にたまった蒸気によってシワを伸ばします。シャワー前に水のかからない場所にかけておけば、朝の忙しい時間にも◎。道具要らずで手軽にシワを伸ばすことができますよ。

⑤シワ取りスプレーを使う

シワ取りスプレー(シワ伸ばしスプレー)に含まれるシリコンなどの成分は、シワを伸ばす作用があります。外出前など時間のない時でも、気になるシワを手早く抑えることができますよ。

⑥ヘアアイロンを使う

スカートやシャツの袖、裾部分を温めたヘアアイロンで挟み、滑らせるようにするとキレイにシワを伸ばせます。

ただし高温で行うと衣服を傷めてしまう可能性があるため、洗濯表示を確認し温度を設定してくださいね。例えば不織布マスクは耐熱温度が100度程度のため、すぐに溶けてしまいます。

また、仕上げに冷風を当てるとシワが戻りにくくなります。携帯型のヘアアイロンを持っていれば、旅行や出張時でも気になるしわをなくすことができますよ。

⑦洗濯機のシワ伸ばし機能を使う

ドラム式など一部の洗濯機には、風アイロンやスチームアイロン機能と呼ばれるシワを伸ばしてくれるモードがあります。シワがつきやすい乾燥機を使った後などに試してみると良いでしょう。

<番外編①>ウェイトクリップを使う

スーツの裾やベンツ(ジャケット等の割れ目部分)の吹き上がりを防止するため、クリーニング店でよく使われています。重みでシワを伸ばし、形を整える事ができます。

<番外編②>LGスタイラーを利用する

スチームと振動(揺れ)、紫外線で除菌・臭い取り・シワ伸ばしができるクローゼットです。スーツやデリケート素材の衣類を多く所持している方は一度購入を検討しても良いかも知れません。

 

もしこれまでの方法を試しても直らない/自分でケアするのは不安という方は、クリーニング店へ相談してみましょう。例えばネクタイのクリーニングの相場は350円~600円ほど。 しみ抜きのオプションもありますので、汚れも一緒に綺麗にできます。

3:シワを作らない!洗濯時・干す際のコツは?

シワはできる前に予防してあげるのが一番楽ちん。

洗濯する時・干す時にするちょっとした心がけで、シワが気になりにくくなるかもしれません。

ぜひ以下でご紹介する方法を習慣化してみてくださいね。

①洗濯前にシワを伸ばす

服を脱いだ形のまま洗濯すると、シワがつきやすくなります。形を整えて、シワを手で伸ばしてから洗濯機に入れましょう。

②洗濯ネットに入れる

シワができやすいやわらかい素材だったり、パンツなど絡まりやすい形の服であれば、個々で洗濯ネットに入れることで、シワができにくくなります。

また下着も忘れずに洗濯ネットへ入れましょう。他の衣類との絡まりを防ぐことでシワの対策にも繋がります。装飾の多いランジェリーだけではなく靴下などもネットに入れるようにすると安心です。

③柔軟剤を使う

柔軟剤は衣類をふんわりと仕上げるだけでなく、シワを防止する効果も。

洗濯中の衣類の絡みを防ぐため、洗濯機から衣類を取り出すときも楽になります。

④脱水時間を短くする

シワを作らないために“しっかり脱水をしない”というのも方法のひとつ。実は、脱水をする段階でシワになることが多いのです。デリケートな素材であれば、服を痛めないためにも脱水時間は短めにするのがおすすめです。

⑤乾かす前にシワを伸ばす

乾かす前もシワを手で伸ばして、衣服をパンパンと叩き、形を整えましょう。

乾燥機を使うとシワが起こりやすいため、シワになりやすい服への使用は避けましょう。

⑥収納はトップスとボトムス交互に掛ける

シワにならないための収納方法のひとつとして、トップスとボトムスを交互にハンガーにかけて並べるとベター。シャツやパンツなどをハンガーにかけて収納する場合、同じ形状の服が並んでいると、擦れやすくシワの原因になります。

⑦ボトムスは逆さ吊りする

スラックスをはじめセンタープリーツが入ったパンツなど、たっぷりと生地を使った重みのあるボトムスは逆さ吊りにすると◎。裾を上にして挟み、逆さに吊すと自重によってシワを伸ばすことができます。

⑧立てて収納する

タンスや衣装ケースに収納する場合は、立てて並べるのがおすすめ。たたんでから服を重ねてしまうと、重みでシワになってしまいます。どんな服があるのか見やすく、コーディネートも考えやすくなりますよ。

4:まとめ

いかがでしたでしょうか。

綿、麻、レーヨン、キュプラなどの素材を使った衣類はシワになりやすいため、注意が必要。

そもそもシワを伸ばすのが面倒な方は、「シワが気にならない素材を使っているか?」を服選びのポイントにするのが良いでしょう。

もしシワができてしまったら、衣類用スチーマーや霧吹きを使用するなど、ご紹介した方法を参考にしてみてくださいね。

また、「どのように洗濯し、干すか」も、シワができるかどうかに大きく作用します。

シワ対策・対処をして、お気に入りのお洋服をきれいな状態で楽しみましょう!


 

著者

Kazama

洗濯もライティングも絶賛修行中の元アパレル店員。
この情報もっと早く知りたかった!と、シミになったお気に入りの服を想いながら書いています。

監修者

w_mashimo

クリーニング事業用の機械・洗剤・備品を扱うクリーニング機材商の(株)光栄産業にて勉強中。2014年に長く従事したアパレル業を辞め転職。家庭用向けケアブランド 『DAILY CLEANERS & CO-』も運営。
酒と肴をこよなく愛しています。一猫一女と日々格闘中。

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