部屋干しがおすすめの理由は?気になる臭い防止策を徹底解説

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部屋干しは雨の日にするものであるという少しネガティブなイメージに加えて、生乾きの臭いが気になるので、できればしたくない方も多いのではないでしょうか。

今回は天気の影響を受けずに便利な部屋干しのオススメの理由と、気になる臭い防止の方法についてご紹介します。

目次

    1. 部屋干しのメリットは?
    2. 部屋干しのデメリットは?
    3. 部屋干しするなら、ここに気をつけよう!洗濯時編
    4. 部屋干しするなら、ここに気をつけよう!干し方編
    5. どうしてもうまく乾かなかったら?
    6. まとめ

1.部屋干しのメリットは?

実は季節にまつわる様々な問題を解消できる部屋干しには、どんなメリットがあるのでしょうか。

①花粉やほこりなどの汚れがつかない

外干しをすると、目に見えないホコリや花粉が洗濯物に付着することがあります。ぬれた衣服は付着しやすいので、洗濯した直後に汚れてしまったり、部屋に花粉などを持ち込んでしまう原因になりかねません。

車の排気ガスなども汚れの原因になることも。お気に入りの服は特に部屋干しがおすすめです。

②天気の状況に左右されずに洗濯ができる

外干しは、急な雨で洗濯物がぬれてしまったり、強風で飛ばされてしまったりすることもしばしば...室内干しなら、にわか雨が降っても、帰宅時間が遅くなっても、洗濯物のことを心配する必要がありません。

③紫外線による衣類の色褪せ(変色)を防ぐ

あまり認知されていないかもしれませんが、色褪せは洗濯時の色落ちだけではありません。紫外線(太陽・蛍光灯)も実は色褪せの原因となります。

また、紫外線だけではなく車の排気ガスでも変色する可能性があります。

2.部屋干しのデメリットは?

部屋干しは、うまく乾かず生乾きになりがちです。生乾きであると、気になるのは臭いですよね。

実は、ポイントは【5時間】の壁です。干してから5時間を越えると、ニオイの原因菌が増殖してしまいます。上手に洗濯をして、原因菌がいなくなってしまえば5時間を越えてもニオイは発生しないんですけどね。

3.部屋干しするなら、ここに気をつけよう!洗濯時編

汚れを落とす上で最も大事なお洗濯。ちゃんと洗っているつもりでも、ついやりがちなある行動が臭いの原因かもしれません。

①洗濯物は詰め込みすぎない

まとめ洗いや週末洗いをする方は、洗濯物を詰めすぎてしまうことがあるのでは?

1回の洗濯物の量が多いと、洗剤の成分が行き渡らずムラになります。洗濯機に入れる量は7~8割にとどめ、できるだけ分けて洗ってあげると、汚れをしっかりと落とすことができますよ。

②洗浄力のある洗剤を使う

日常生活で衣類に付く汚れには、弱アルカリ性の洗剤が効果的です。

皮脂汚れ・油汚れ・食べこぼしなどの汚れのほとんどは酸性。その反対の性質である弱アルカリ性の洗剤を使って汚れを中和することで、汚れ落ちがよくなる仕組みです。

臭いや汚れがこびりついたものは、洗濯前につけおきしてみてくださいね。

よりしっかりと汚れを落とすには酸素系漂白剤が入った洗剤を使う、もしくは洗剤と酸素系漂白剤を併用しましょう。

市販されている部屋干し用洗剤には、そのほとんどに酸素系漂白剤が含まれています。

③すすぎに残り湯を使わない

洗濯する時に、節水としてお風呂の残り湯を使う方も多いのではないでしょうか。 しかし、その残り湯には汚れがたくさん含まれていて、生乾き臭の原因になってしまいます。

お風呂の残り湯を使う場合は、洗いの段階までが許容範囲。すすぎは通常通り、水道水の使用がおすすめです。

せっかく洗った洗濯物に、すすぎの段階で残り湯に潜む雑菌が付着してしまう…なんてことにならないように気をつけましょう!

④すすぎは最低でも2回行う

すすぎは洗いの工程で汚れた水を、綺麗な水で薄めて排水する作業です。すすぎが甘いと、雑菌が残ったまま洗濯を終えることになるので、嫌な臭いがする・汚れ(黒ずみ)が蓄積する原因につながります。

すすぎは最低でも2回行い、十分な水量で汚れをしっかりと落とすことが大切です!

 

4.部屋干しするなら、ここに気をつけよう!干し方編

部屋干し時に生乾きだと、臭いの原因になりやすいです。

以下のポイントに気をつけて干していきましょう!

①洗濯が終わったらすぐに干す

湿った洗濯物を洗濯槽に長時間放置していると、雑菌が増殖してしまいます。脱水が終わったら即行動!すぐに干すようにしましょう。

臭いがするということは、「汚れを落としきれていない」証拠でもあるので、洗濯方法も見直してみてくださいね。

②洗濯物の表面積が外気に触れるように干す

水分を早く乾かすためには、干し方も大切です。生地ができる限り外気に触れるよう干すことがポイント。

ハンガーも太めのものを使うようにすると、中の部分も風通しがよくなり、速く乾きますよ。

《Tシャツ、シャツ、靴下》

ハンガーにかけたら、前後がはりついている身頃や袖をはがしてから干しましょう。靴下なども同じく、空気を含ませるように広げてあげてください。

《デニム》

ポケットの内側は乾きにくいので裏返しましょう。ピンチハンガーで筒状に干すと、空気が通り乾きやすくなります。

《パーカー》

フード部分が乾きにくいパーカーは、物干し竿の先端にフード部分をかけて干すと良いでしょう。

《バスタオル》

ピンチハンガーを使って、縦のじゃばら状にすると◎。二つ折りでの干し方は風通しが悪くなってしまうのでおすすめできません。

③ハンガーを駆使する

ハンガーであれば厚みのあるものを使って、衣類の中に空気が入るようにすれば、乾燥しやすくなります。基本的には、干す間隔を広げましょう。 また、ピンチハンガーの場合はアーチ干しやタオルなら蛇腹干しがオススメです。

5.どうしてもうまく乾かなかったら?

どうしてもうまく乾かなかった場合、以下の方法を試してみてください。

①サーキュレーターや扇風機、エアコンを使って早く乾かす

洗濯後は、手早く乾かし、湿気のある状態をなるべく短く!を心がけてください。

早く乾かすには風を当てるのがポイント。部屋干しの際は扇風機やサーキュレーターが心強い味方になります。湿気を飛ばすには、除湿機を使うのも効果的。

室内は窓を開けたり換気扇を回すなどして、風通しをよくしましょう。 夏はエアコンのドライ機能を使用したり、寒い時期は暖房を上手く利用してみてください。

②【乾燥機】洗濯機の機能をうまく使用する

洗濯機の機能にある、温風ほぐしなどのシワ伸ばしオプションを使ったりなどの、乾燥機をかけてから干すのもオススメです。

とはいえ、乾燥機の利用は衣類を傷める可能性があります。完全に乾かすのではなく、低温の設定で5〜10分程度で済ませるのがよいでしょう。

軽く温めることで干した時に乾燥しやすくなりますし、縮みやダメージの心配が少なく、そのまま干した時よりみシワが軽減されます。

③乾いたらスチームを使う

洗濯物が乾いた状態でスチームを当てると、臭いを抑えるのに効果的。シャツなどは同時にシワを伸ばすことができるので、一石二鳥な方法ですよ。

ウールは水分を吸いやすいため、スチームは完全に乾いた後にかけてください。スチーム=水分ですので、かけ終わったらよく乾燥させてくださいね。

ただし、水に弱いシルクにスチームを当てるのは避けましょう。

6.まとめ

今回は部屋干しのメリットと、臭い防止についてご紹介しました。

少しのポイントを押さえるだけで、とても便利な干し方です。

ぜひ毎日のお洗濯に「部屋干し」を取り入れてみてはいかがでしょうか?

著者

NatsumiKawai

普段はバックオフィスのお仕事をしながら、旅行記事を中心にライターとしても活動中。洗濯についてはまだまだお勉強中です。

監修者

w_mashimo

クリーニング事業用の機械・洗剤・備品を扱うクリーニング機材商の(株)光栄産業にて勉強中。2014年に長く従事したアパレル業を辞め転職。家庭用向けケアブランド 『DAILY CLEANERS & CO-』も運営。
酒と肴をこよなく愛しています。一猫一女と日々格闘中。

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